神奈川県・江ノ島にアマモを植付け

Project AWAREと協力関係にある「NPO法人 海さくら」が、4月21日(土)に活動拠点である江ノ島にアマモの植付けを行ないました。

この活動は「海さくら・海創造プロジェクト」の一環で、江の島に「かつて生息していたタツノオトシゴが戻ってくるくらいキレイにする」という目標を掲げています。しかし、ゴミを拾っても拾ってもなかなか海が綺麗にならない現実に直面しました。そこで、ゴミ拾いの継続と共に、海の環境面からもアプローチすることにし、海の勉強や地元の方々への聞き取り調査を行ない、2015年から「海創造プロジェクト」の準備を丁寧に進めていたものです。

当日は、まず前半のビーチ・クリーンナップ。この日は、Pokemon GOのアースデイ清掃イベントの1会場として海さくらも協力したことにより、多くのポケモンファンの方達も来てくださいました。後半はいよいよアマモの植付け。浅いところは参加者が歩いて水に入って、深いところはダイバーがアマモの苗の植え付けを行ないました。当日は24ポット×5株=約120株のアマモ苗を植えました。

● 参加人数:264人
● 回収したゴミ:可燃ゴミ:59袋(ポケモンゴミ袋)/不燃ゴミ:62袋(45Lゴミ袋)

海の中は、通常の「海岸でのゴミ拾い」という単純な活動ではなく、歴史を知ったり、地域の方達との連携が必要不可欠だったり、自然の生物連鎖などの勉強などなどをしっかりしたうえでないと、危険な取り組みになる可能性もあると認識しています。人間が自然に手を加えることは、とても繊細で難しいことです。「ゴミ拾い」という車輪と、具体的に「海の環境を整える」車輪の2つを一緒に動かすことにより、相乗効果で海への関心や海の素晴らしさが伝わればと願います。

このプロジェクトはまだ始まったばかりです。色々な困難があるかと予想されますが、あきらめずにこれからも継続していきます!


神奈川県・江ノ島にアマモを植付け海さくら 海創造プロジェクト監修:工藤孝浩

神奈川県水産技術センター主任研究員・栽培推進部 所属
学生時代から東京湾に潜って研究を続ける一方、山下公園前の海底清掃や海、川、森の活動団体のネットワークづくり、海の環境教育を実践する。魚の視点から地元のヒトとマチを見つめる研究者。タレントのさかなクンの師匠として知られ、海や魚に関するテレビ番組等の監修を数多く手がけている。
2008年3月:第13回NHK関東甲信越地域放送文化賞受賞


⇒「海さくら 海創造プロジェクト」ウェブサイト

Photo by 上重泰秀

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