ダイビングと言うと「南の島の海」のイメージを持たれがちですが、独特の地形や海洋生物など、極寒の地でしか体験できないダイビングがあります。 ではさっそくコールド・ウォーターのおすすめダイブスポットを紹介します!

Cold Water Scuba - Rangiputa Beach, New Zealand

ミルフォード・サウンド(ニュージーランド)

亜熱帯から亜南極圏にまたがるニュージーランドには、多くのダイビングスポットが点在しています。観光地としても人気なミルフォード・サウンド(Milford Sound)には、海中で海水と淡水が二層になったフィヨルド(入り江)があり、深海生物が比較的浅い場所で生息する環境になっています。 南極圏に近いため夏(12~2月頃)でも水温は低い目ですが、最大5mにもなる黒サンゴや赤サンゴ、固有種など、珍しい深海生物に出会えることも。

cold water scuba Canada

バンクーバー(カナダ)

西バンクーバーからフェリーで40分―そこには太平洋で最も美しいと言われるダイブスポットがあります。 日照時間が長いことから「サンシャイン・コースト」という名前が付いた海岸には、美しいエメラルドグリーンの海が広がっています。 そこにある多くの島や入り江では、沈船やジャイアントオクトパスの巣が存在し、ドリフトダイビングも楽しめます。

cold water scuba uk

イギリスとアイルランド

イギリスとアイルランドを囲む海は、コールド・ウォーター・ダイバーのマストダイブスポットです。 小型のシードラゴンから巨大ウバザメまでさまざまな生き物が生息し、他に類を見ない豊富な数のレックが沈んでいます。 イギリスは歴史的に海戦が多かったため、沈船の数が多いのはもちろん、中には珍しい沈船も。 スカパ・フロー(Scapa Flow)は、レックダイバーなら絶対に見逃せないスポット。 歴史を感じさせる美しい戦艦が複数沈んでおり、その中でも全長155mになるドイツ海軍巡洋艦S.M.S. Colnの姿は必見です。

cold water scuba drysuits PADI

北海道

もちろん日本国内でもコールド・ウォーター・ダイビングを楽しめる名所があります。 毎年2月~3月にかけての1ヵ月間だけしか楽しめない「流氷ダイビング」を求め、全国各地からダイバーが知床に集います。

外気温-15度、水温-2度という、過酷な条件下のダイビングは一見困難と思われるかもしれませんが、防寒と安全対策は十分な配慮をもってなされています。 ですから、ひとたび海中に足を踏み入れれば、そんな不安も驚きと 感嘆、そして感激に変わるのです。

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一見、大雪原野に見える流氷帯も、90%以上は海中部にあります。 そのダイナミックさや氷を通して海中に差し込む光のコントラストは、幻想的なオーロラの世界です。 運が良ければ、氷の妖精「クリオネ」に会えることも。

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PADIトラベルの流氷ダイビングツアーは2020年2月上旬出発です。 ぜひ氷点下の海が造り出した幻想的な世界と生命の息吹を感じてみませんか?

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