親愛なる皆様へ

ダイビング業界の親愛なる皆様におかれましても、今回の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響と被害は過去に例をみない規模となっています。

私達は、現時点においては、先行きの見えない不安と恐怖の中で日々を送ることを余儀なくされています。

私は、グローバルな集団であるPADIを代表しまして、この瞬間にも隔離措置等によって、苦痛を強いられている数えきれないほどのダイバー、ダイブセンター・リゾート、そしてダイビング指導者の方達とその愛する人達が早く回復され今まで通りの生活に戻ることが出来るように心よりお祈り申しあげます。

私は、このような状況下にあっても、私達PADI の全世界におけるダイビング・コミュニティに根付いている美しさ、優しさ、強さと意識の高さに心強さを感じております。このような状況下で私達は自身を見つめ直した時に、世界中で私たちはつながっているのであると改めて感じ取ることができます。

一方で、美しく荘厳な自然には、このような状況下においても、静寂さと心の安らぎがあります。荘厳な海の世界とその中のリズムは私たちを誘っているのです。

私たちがこよなく愛するダイビングサイト、サンゴ礁、魚、クジラ、そしてすべての生き物達は、今シーズンがどのようになるのかなど考えていないし、それに対してストレスすら感じていないということに心が救われる気がします。 逆に、彼らは今までと変わらない日々を過ごし、これからも変わらないのです。

今日の私達の生活においては、お互いを支え合う事がとても大切です。この困難な時期を一緒に乗り越えて、私たちの愛するダイビング・アドベンチャーを再開して、この困難な時期から回復できたらまた一緒に海を守っていきましょう。

私たちは皆、ダイバーの安全、地元におけるダイビングビジネス、旅行ビジネスや宿泊ビジネス、そしてこの海の惑星の状況を常に気にしながら活動しています。私たちは、お互いに手を差し伸べながら、有意義な手段でこの困難から立ち直ることが出来るように今求められているのです。 (詳しくは“Ideas to Lean In and Support One Another Now”(英語)をご参照ください。)

私達は、皆、水中の世界への愛をベースにした絆で結ばれています。この絆こそが私達の心と魂の両方の安息を満たしてくれています。だからこそ、この困難な時期に、お互いに心を寄せ合い、団結して、支え合い、前へ進み、ダイビング業界を一緒に支えていきましょう。この時期を乗り越えた暁には、PADIのダイバー、インストラクター、およびダイブセンター・リゾートがまた一緒にダイビングを楽しむことが出来るように皆楽しみに待っているのです。

この困難な時期を一緒に克服し、またSeeking Adventure and Saving the ocean(アドベンチャーと楽しみながら海を守っていく)のスローガンを一緒に達成していきましょう。

皆様も健康には気をつけていただき、今の絆の繋がりを保ちながら、未知なる可能性を信じていきましょう。そして、私たちの求める明るい未来へ一歩一歩進んでいきましょう。

Drew Richardson,
President & CEO PADI Worldwide

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