スキューバダイビングは、美しい海中世界を探検する素晴らしいアクティビティですが、費用がかかるというイメージを持つ方も多いかもしれません。しかし、予算を工夫することで、ダイビングをもっと手軽に楽しむことができます。本記事では、コストを抑えつつダイビングを満喫するためのヒントとコツをご紹介します。


1. 地元の海で楽しむ

海外の有名なダイビングスポットも確かに魅力的ですが、遠くのリゾート地に行かなくても、地元の海で手軽にダイビングを楽しむことができます。日本各地には初心者から上級者まで楽しめるダイビングスポットが点在しています。たとえば、

  • 伊豆半島: 首都圏から日帰り圏内で、東日本のダイビングのメッカとなっている伊豆半島。美しいソフトコーラルや多様な海洋生物を楽しめます。
  • 紀伊半島: 半島の真南を流れる黒潮の影響で、潮の当たりやすい半島西側と南側は、テーブルサンゴや熱帯性の生物が数多く見られるトロピカルな雰囲気。一方、東側はソフトコーラルの群生など温帯色が強く、異なる景観が楽しめます。

地元のダイブショップを利用することで、移動費や宿泊費を抑えつつ、熟練のインストラクターによる安全なガイド付きのダイビングが体験できます。

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2. ビーチダイビングを選ぶ

ボートダイブよりも費用を抑えられるビーチダイブは、予算内で楽しむのに最適な選択肢です。ビーチダイブは、船を利用する必要がないため、追加のボート料金(燃料代、ボートスタッフの人件費などが含まれる)を節約できます。伊豆や和歌山のビーチでは、初心者から経験者まで楽しめるポイントが揃っています。ビーチダイブはエントリーも簡単で、ダイビングを始めたばかりの方にもおすすめです。さらに、エントリー前後の準備をゆっくり行えるため、初心者でも安心して楽しめます。

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3. セルフダイビングに挑戦する

ダイビングのコストを抑える方法の一つとして、「セルフダイビング」に挑戦することが挙げられます。セルフダイビングとは、ガイドを伴わず、自分たちだけで潜るスタイルのダイビングです。

ただし、セルフダイビングを行う際には、綿密な事前の計画と安全対策が欠かせません。ダイビングポイントの情報をしっかり調べ、潮流や水深などを把握しておきましょう。必ずバディと一緒に潜るようにし、お互いにコミュニケーションを取りながら安全に楽しむことが重要です。経験を積んだダイバーの方で、行き慣れたポイントで潜る際には、ぜひ一度挑戦してみてはいかがでしょうか。


4. オフシーズンを利用する

スクーバ・ダイビングをお得に楽しむためには、ダイビングだけでなく旅行全体の費用を抑えることがポイントです。オフシーズンを活用すれば、ダイビング代だけでなく、宿泊費や飛行機代も大幅に節約できる場合があります。

ダイビングショップによってはオフシーズンに特別な割引プランを提供している場合もありますが、ダイビング費用を大幅に下げるのは難しいかもしれません。そのような場合でも、宿泊施設や航空券でオフシーズン価格を利用すれば、旅行全体のコストを抑えることが可能です。特に、海外旅行では航空券の価格がシーズンによって大きく変動するため、オフシーズンに予約することで驚くほどお得になることがあります。

宿泊施設はオフシーズンになると稼働率を上げるためにディスカウントプランを出すことが多く、より良い部屋にリーズナブルな価格で泊まれるチャンスも広がります。これにより、余裕が生まれた予算をダイビングのオプションツアーや追加のアクティビティに使うことができるでしょう。

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5. 手頃なダイビング目的地を選ぶ

円安の影響で海外旅行の費用が気になる方も多いと思いますが、そんな中でも比較的リーズナブルに楽しめるダイビングデスティネーションがあります。物価が安い国や、為替の影響が少ないところを選ぶことで、円安の影響を最小限に抑えながら、海外の美しい海を満喫できます。

  • フィリピン:フィリピンは日本から近く、物価も安いため、円安の時期でもコストを抑えて旅行できる人気のダイビングスポットです。直行便も飛んでおり、アクセスがしやすいのが特徴です。初心者からベテランまで楽しめるポイントが豊富です。
  • インドネシア:円安の影響が少ないインドネシアもおすすめです。特にバリ島やギリ諸島は、ローカルの物価が安く、宿泊費を大きく節約できます。美しい珊瑚礁と豊富な海洋生物が魅力で、長期滞在にもぴったりです。
  • タイ:タイは観光地として人気が高いだけでなく、ダイビングスポットとしても優れています。現地での食事や移動費が非常に安いので、円安の影響を抑えながら充実したダイビング旅行が可能です。
  • ベトナム:近年人気が高まっているベトナムは、物価が非常に安く、円安でも安心して旅行できるエリアです。ニャチャンやフーコック島では、透明度の高い海と美しい珊瑚礁が楽しめます。リゾート地でありながら、現地のレストランやマーケットでの食事は驚くほどリーズナブルです。
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6. ローカルフードを楽しむ

ダイビング旅行中の食事も、予算を抑える工夫のひとつです。例えば、観光地の高級レストランでの食事ではなく、現地のローカルフードを楽しむことで食事費を節約できるだけでなく、その土地ならではの味や文化を体験することができます。

多くのダイビングスポット周辺には、地元の市場や屋台、家族経営のレストランなど、手頃な価格で美味しい料理を提供するお店がたくさんあります。例えば、東南アジアのダイビングエリアでは、麺料理や炒め物、シーフードのグリルなどがリーズナブルな価格で楽しめます。地元の特産品を使った料理は、その土地ならではの魅力を感じることができ、旅行の思い出をより深いものにしてくれるでしょう。


7. 器材レンタルまたは中古を選ぶ

器材はダイビングの重要な要素ですが、上手にレンタルや中古品を活用することで、予算内でのダイビングが可能です。初心者や、年に数回しかダイビングをしない方におすすめなのが、ダイビング器材をレンタルする方法です。多くのダイビングショップでは、ウェットスーツやBCD、レギュレーターなど、必要な器材を揃えたセットレンタルを提供しています。旅行先でレンタルを利用すれば、荷物が軽くなる上、費用も抑えられるメリットがあります。

ダイビングを続けていく予定がある場合は、中古のダイビング器材を購入するのも良い選択肢です。中古品は新品よりも価格が大幅に抑えられているため、予算を節約しながらマイ器材を揃えることができます。ただし、オークション購入や他人から譲り受けた器材をそのまま使うのは危険!使用後の洗い方や保管方法によって傷み方が全然違いますし、中古品だとそこまでは分からないですよね。使用前には必ずオーバーホールに出してメンテナンスをするようにしましょう!

すべての器材を揃えるのではなく、まずはマスクやスノーケルなど、個人にフィットすることが重要な器材だけを購入するのもおすすめです。この方法なら、最低限のコストで快適なダイビングが楽しめます。

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スクーバ・ダイビングは必ずしも高価な趣味ではありません。ちょっとした工夫でコストを抑えながら、美しい海の世界を堪能することができます。次のダイビングプランを立てる際には、ぜひこれらのヒントを活用してみてください。

さらに詳しい情報やアドバイスが必要な場合は、最寄りのPADI認定ダイブショップにお問い合わせください。あなたの新しい冒険が、予算内で叶うことを願っています!

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