仕事着を普通のスーツからウェットスーツに替えませんか?PADIインストラクター開発コース(IDC)とインストラクター試験(IE)を受けて、スキューバダイビングのインストラクターになりましょう!IDCでは、未来のダイバーのロールモデルとなり、全世代に海の美しさと価値を教えるスキルを身につけることができます。

オーストラリアのグレート・バリア・リーフでIDCとIEを修了した私の実体験をお読みください。


事前準備

私がスキューバダイビングのインストラクターになろうと決めたのは、毎日新しい人々と出会い、自分の時間の多くを水中で過ごすことができる職業に就きたいと思ったからでした。それに、毎日の仕事の中にイルカと一緒にボートに乗ることができるなんて、最高じゃないですか?

IDCのための準備には、理論を深く掘り下げることが求められました。コース・ディレクターは、コースが始まる前に取り組むべきたくさんの資料を送ってくれました。これからIDCを始める人には、コースの前にしっかり予習しておくことをお勧めします。私のコース・ディレクターはとてもわかりやすく指導してくださり、この基礎レベルをきちんと理解をしてからIDCに参加することで、私の頭の中ですべてが少しずつ整理されていきました。言うまでもなく、PADIのeラーニング™は、より理解しやすく作られています。それでも、何日も物理方程式を夢見ることになるでしょう。

Instructor Development Course team during a fun dive on the Great Barrier Reef
Image courtesy of Augustin Torres

インストラクター開発コースの構成

IDCは、まさに「超集中型のスクーバダイビングスクール」でした。クラスルームでの講義やプレゼンテーションからプールでのスキル練習、さらにはオープン・ウォーター・ダイブまで、3週間にわたって休む間もない活動が続きました。ダイブテーブルを暗記していたかと思えば、次の瞬間にはレスキュー・シナリオの練習中に、どちらが上かを確認するのに必死になっていました。

私のIDCは4つのセクションに分かれていました。

  1. まずはプールセッションがあり、スキル練習をこなしたり、講習の練習をしたりしました。インストラクター候補生の仲間たちがあなたの問題を解決しようとする中で、「悪い」生徒を演じることもありますが、これが意外と楽しいんです!
  2. 次に理論のクラスがあり、これを受けるとまるで歩くダイビング百科事典のようになります。
  3. 3つ目は、PADIダイビングコースの様々な理論要素について、教室でのプレゼンテーションの仕方を学びます。私にとってIDCの中で最も緊張する部分の一つがこれでした。皆の前に立って、はっきりと話し、無反応な視線や答えられない質問があっても、自信を失わないようにしなければなりませんでした。
  4. 最後に、海での実習があります。このセクションは私のお気に入りでした!グレートバリアリーフでお互いにクラスを教え合いながら、サメやウミガメ、色とりどりの魚たちが見守る中での体験は、最高でした。

IDCには、非公式ではありますがセールスやマーケティングの要素も含まれています。これによって、将来の職場で器材や他のPADIコースを販売して手数料を得るスキルを身につけられます。あなたはいつの間にかウォール街のウルフ・オブ・ダイビングになっていることでしょう。

3週間のコースが終わる頃には、クラスの前に立ち、なぜダイバーが息を止めてはいけないかを説明できる自信がつき、CESAブイとラインをセットするスキルも身につけ、ダイブショップで何でも売れるスキルも得ていました。

Skye floating in the sea during her Instructor Development Course in the Great Barrier Reef

忍耐の重要性

インストラクター開発コースは決してやさしいものではありません。大変なトレーニングであり、スキューバダイビングのスキルを向上させるためには根気が必要です。

夜遅くまで勉強し、朝早くからプールに行く準備をする。新しく興味深いテクニックをたくさん学び、あなたの脳はダイビング理論で完全に飽和状態になるはずです。ボイル、ヘンリー、アルキメデス、そしてそれらの原理が、あなたの自然な語彙の一部となります。そうなると、ダイバーの集まりで、人気者になれるでしょう! 

私が身につけた最大のスキルの一つは、「忍耐」でした。もともと忍耐は私の美徳の一つではありませんでしたが、IDC中にダイビングの教え方についてついに「ゼン」を見つけることができました。それに、ボウラインノットを寝ている間にも結べるようになりました。

Reef scene on the great barrier reef

IDCの難しいところ

IDCで私にとって最も難しかったのは、すべての器材の名前を覚えることでした。まじめな話、バルブやダイヤフラム、ホースっていったいいくつあるんだろう?私は視覚で学ぶタイプなので、実際のタンク、ファーストステージ、レギュレーターの断面図をいじったり、分解して組み立てたりできたのは本当にありがたかったです。レゴやイケアの家具作りが好きなら、このIDCのセクションもきっと楽しめるでしょう。

Attaching a first stage yoke valve onto a tank.

伝授したいヒントとコツ

IDCに取り組んでいる皆さんへの最強のヒントとコツをお伝えします。

まず、事前学習をしっかりと行いましょう。そうすることで、次の日のレッスンプランを準備する時間が確保でき、理論の追い込みに追われることがなくなります。

もうひとつ、初日にコース・ディレクターからアドバイスされたことは、健康でいることです。IDC期間中は肉体的にも精神的にも多くのことを経験し、負担がかかるので、自分の体を大切にする必要があります。食事を忘れず、水分をしっかり摂り、ビタミンを補給することをお忘れなく。2週間目に風邪をひいて、耳抜きができずに、途中であきらめなければならないかと思いましたが、なんとか回復して続けることができました。

Green turtle of the Great Barrier Reef during the IDC

試験日


3週間の厳しいコースを終え、IDCはインストラクター試験(IE)で締めくくられます。この試験に合格すると、一人前のPADIインストラクターになることができます。

IE中は、緊張感がありながらも、妙にわくわくするような空気感がありました。これまでの数週間、すべてのシナリオ、スキル、レッスンを筋肉に記憶するまで練習してきました。試験シートに自分が実施するべきスキルやレッスンが書かれているのを見る瞬間が、IEで最もドキドキした部分です!

それから2日間、私たちは緊張しながらも、ほとんど笑顔で試験を乗り切ることができました。2日目には、エグザミナーが握手をしながら正式なインストラクター証明書を渡してくれたとき、みんなの笑顔はさらに広がりました。全員合格しました!


IDCでの思い出

レスキュー・テクニックの練習から好奇心旺盛な海洋生物との出会いまで、IDCとIEは私にとって永遠に心に残る瞬間でいっぱいでした。プールの浅瀬で一緒に「レスキュー・ダンス」を踊った時、マスクが浸水するほど笑ってしまった時、リフトバッグのレッスンをカメたちに教えた日も特に楽しかったです。グレートバリアリーフでのIDCでは、潜降するたびに好奇心旺盛な生き物が顔を出し、特にカメたちがノットやクリップのデモを完璧にホバリングして見守ってくれたのが印象的でした。カメに親指があったら、きっといいね👍ってしてくれてたと思います。(笑)

Skye McCulla and other dive instructors on the day they passed their Instructors Exam in Cairns, Australia

次のステップ

これを書いている今、私はグレートバリアリーフでPADIインストラクターとして働いています。ダイブマスターとインストラクターの資格を取得するための数ヶ月間のインターンシップを経て、ついにその夢をかなえました!これからはインストラクターとして、水中のあらゆる隅々を探索するつもりです。

IDCの受講を躊躇している方々には、ぜひその一歩を踏み出して、一生に一度の冒険を始めることをお勧めします。PADIインストラクターになることは、単にダイビングを教えることではありません。海への情熱を分かち合い、他の人たちが水中での冒険をより深く楽しめるようにすることなのです。

プロのスキューバインストラクションの世界に飛び込む準備はできていますか?今すぐインストラクター開発コースに申し込んで、認定PADIプロフェッショナルの仲間入りをしましょう。

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