今回のMy PADI storyの主人公はPADIインストラクターの「Scuba Zac」。これは彼の生徒がつけた愛称だ。

ZacはPADIマスター・インストラクター認定を取得し、「エリート・インストラクター」の称号を持つ人気インストラクター。さっそくZacのストーリーを見てみよう。 

エリート・インストラクターになるまで

フィリピン出身のZacは、幼少期よりアウトドアを愛する少年だった。毎週末に家族と一緒にビーチにでかけ、真っ黒になるまで何時間も海で遊んでいた。そんな彼が水中世界に魅せられ、プロのダイバーへの道を進んだのは、いとも自然なことであった。

「僕がダイバーになったのは、海中探検が好きで、未知の世界での発見に魅せられたからでした。旅行ができるというのも魅力でしたね。それから徐々にプロダイバーのライフスタイルに惹かれ、この道に進もうと思いました。自分の好きなことを仕事にしたかったんですよ。」

やがてZacはフィリピンでダイブショップをオープンする。最も幸せと感じるのは、ゲストと一緒に過ごす時間だと彼はいう。時間を共にすることで、ゲストとの間に友情が生まれ、ゲストはZacのロイヤルカスタマーとなっていった。

Scuba Zac

世界中を旅したZacは、カリフォルニアの海に魅せられ、移住を決意。その間アメリカ永住ビザの取得、フィリピンに残った家族のこと、PADIプロとしてステップアップするための費用…さまざまな課題があったが、ZacはPADIオープン・ウォーター・スクーバ・インストラクターから一歩ずつ上り、トップクラスのインストラクターの象徴であるPADIマスター・インストラクターへのステップアップを遂げる。そして後に「エリート・インストラクター」の称号を取得する。

Zac Araneta

成功の秘訣

「エリート・インストラクター」の共通点は、ダイビングを教えることを心の底から愛している点だ。Zacも例外ではない。生徒ダイバーに変化が現れるところを目の当たりにするのが、ダイビング・インストラクターという仕事の醍醐味だとZacはいう。「オープン・ウォーター・コースの生徒は、はじめの頃よく緊張や心配そうな表情をしていますが、コースが進むにつれて少しずつ自信を付け、大きな笑顔を見せるようになります。この表情を見るのが、僕の生きがいです。」

成功の秘訣についてZacはこう話している。「講習は楽しさ、安全、そして中性浮力を保つことに重きを置いています。これら3つが揃えば、生徒ダイバーはきっとこのスポーツを好きになり、ダイビングを学ぶためにまた帰ってくるでしょう。」

My PADI Scuba Zac

ダイビングの人生を変える力

ダイビングには、人生を変える力がある。

フィリピンを離れる前、Zacは地元の漁民3名について、オープン・ウォーター・ダイバーからPADIダイブマスターまでの指導を担当した。3名のダイブマスターは、その後地元のダイブショップで職に就き、貧困層から脱することができたのだ。Zacはフィリピンに戻り、プロダイバーとしての豊富なダイビングの知識と経験を生かして、より多くのダイブマスターを輩出したいと考えている。それによって彼らの生活が豊かになり、フィリピンの海を守ってほしいと願っている。

他にもZacは、ダイビングによって生徒ダイバーの人生が変わるところを目撃している。ダイビングと水中撮影に魅せられたZacの生徒、そして親友でもあったJason Jueは、アメリカでのオフィス勤務の仕事を辞め、フィリピンに移住し、ダイブショップで働き始めた。白血病で他界するまで、Jasonは愛するダイビングを仕事にし、心のままに生きた。「今思えば、僕は彼の人生に大きく影響を与えた1人だったと思います。もしPADIプロになっていなかったら、それはできなかったでしょう。」とZacは話している。

「ダイビングは僕の人生を変えました。ダイビングのおかげで、やりがいを感じるキャリアの道が開き、素晴らしいダイバーとプロフェッショナルな人々が、僕の人生に現れました。最も誇りに思うのは、PADIマスター・インストラクター認定とPADIエリート・インストラクターの称号を得て、生徒たちをPADIプロフェッショナルまで導いたことです。また、この素晴らしい団体の一員になったことを本当に誇りに思います。PADIプロフェッショナルは世界で最も優秀です。それは彼らが世界で最も優秀なダイバーを輩出しているからです。」

Scuba Zac My PADI

What does PADI mean to you?

To me, My PADI means…  My passion… My lifestyle…..for life.

あなたにとってMy PADIとは何ですか?

My PADIは僕の人生における情熱、そしてライフスタイルです。」

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