愛くるしいフォルムとその賢さで、海の人気者のトップに君臨するイルカ。 人懐っこい性格と可愛い仕草に魅了され、イルカと泳ぎたくて水中世界に興味を持った人も多いのではないでしょうか。
今回はそんなみんなのアイドル、イルカの意外な事実に迫ります!
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1. イルカは尾びれから生まれてくる
人間を含む多くの哺乳類は頭から生まれますが、イルカは尾びれから生まれてきます。 これは赤ちゃんイルカが水中で窒息することを防ぐためで、出生後、お母さんがサポートしながら水面に出て呼吸します。
2. イルカは匂いが分からない
並外れたの聴覚を持つことで知られるイルカですが、嗅覚は非常に劣っています。 進化の過程で匂い感じる嗅神経が退化し、ほとんど機能していないのだとか。
3. イルカは水を飲まない
ほかの海の生き物と同じように、イルカは海水を飲みません。 その代わり、食べ物から水分を補給しています。海の生き物の血と液体の塩分は、海水のおよそ三分の一になるそうです。
4. イルカは噛まず飲み込む
イルカは8~250本の歯を持っていますが、歯の役割は主に獲物を仕留めて逃がさないため、または身を守るためです。エサを食べるときは歯を使わず、そのまま丸呑みします。
5. イルカは肉食
魚、イカ、甲殻類は全てイルカの餌です。
6. イルカは驚異的なコミュニケーション能力を持つ
イルカは体と比べて脳の割合も多く、知能の高い生き物と知られています。 鏡に映った自分を認識できるだけでなく、特定の鳴き声のパターンを識別し、仲間とコミュニケーションを交わします。 まだまだ謎が残るイルカの「言語力」ですが、いつか人間とイルカの意思疎通が叶うとよいですね!
7. イルカは群れで行動する
イルカはとても社交的な動物で、群れで狩りをしたり、遊ぶことを好みます。 大きなイルカの群れは数百匹までに上ります。
8. イルカは片目だけを閉じて眠る
睡眠時も呼吸のとき水面に出る必要があるため、イルカは「半球睡眠」という、左右の脳を交互に眠らせる術を身につけ、泳ぎながら寝ています。 片目を閉じて泳いでいるときは、片方の脳が休んでいるときです。
9. アメリカ、ロシアはイルカを軍事利用していた
米海軍は1960年に哺乳類プログラム(Marine Mammal Program)を導入し、1992年に機密解除されました。 米海軍はイルカが水中の物体を探知するためにソナーをどのように使用するか研究し、水中にいるダイバーに物体を届けたり、物体回収の訓練を試行しています。 米メディアFrontlineの報道によると、ソ連の海軍の訓練を受けたイルカは、その後自閉症や精神障害を持つ子供たちの治療に利用されています。
10. ピンクのイルカがいる
アマゾン川に生息しており、正式名はアマゾンカワイルカ。 生まれたてのアマゾンカワイルカはグレーで、年を重ねる毎にピンク色の部分が増えていきます。 そのためアマゾン川では、さまざまな模様・体色をしたイルカが見られます。 全身ピンクのアマゾンカワイルカは、珍獣中の珍獣で、「幸運を呼ぶ生き物」として親しまれています。
野生のイルカと泳げる海
御蔵島
海外に行かなくてもドルフィン・スイムの夢、叶えられます。
日本でドルフィン・スイムと言えば御蔵島。 東京から200キロ南下したところにある小さな島・御蔵島の周りには、昔から野生のイルカ達が暮らしており、約100頭生息していると言われています。 遭遇率はかなり高く、好奇心旺盛で人懐っこいイルカは、周りでクルクルとダンスしたり、一緒に泳いで遊んでくれます。
他に能登島、小笠原諸島などもイルカと泳げるエリアとして有名です。
バハマ
カリブ海の楽園・バハマには、世界中からドルフィンスイマーが集まります。 魅力の秘密は「世界一フレンドリー」と言われるイルカ達に会えるからです。 野生のイルカはもちろん気分によって遊んでくれないこともありますが、バハマのイルカはとりわけ人懐っこいのだとか。 ぜひ訪れてみたいですよね。
西オーストラリア
西オーストラリアの海岸線は「ドルフィン・コースト」と呼ばれるほどイルカが多く見られます。 ロッキンハム(パースから車で約1時間)やモンキーマイア(パースの北約850km)などがドルフィンスイム・スポットとして有名です。
ドルフィン・スイムを楽しむ場合、イルカ達が水面付近まで来てくれるので、スノーケリングでも充分楽しめますが、スキンダイビングだとより近くでイルカとふれあうことができるので、事前にスキルを練習してから行くのもおすすめです。詳しくはこちらをクリック。
また、PADIダイブショップでは、ドルフィン・スイムを楽しんでいただくため、それに特化したディスティンクティブ・スペシャルティ・コースをご用意しています。 コースを終了すると、イルカをデザインとした素敵な認定カードが発行されます。 ドルフィン・スイマーを目指す方はぜひ参加してみて下さいね。
イルカと泳ぐ注意点
イルカは人懐っこく、人間を襲う習性はありません。 しかしあくまで野生動物なので、接する際は十分な注意が必要です。 イルカと自身の安全を確保することを心がけ、以下のルールを厳守しましょう。
- インストラクター、またはガイドの指示に従う
- イルカを追いかけまわさない。イルカが近寄ってくるのを待ちましょう。
- イルカに触れようとしない。
- フラッシュを使用した撮影はしない。
- 餌付けをしない。
ドルフィンスイム中は、前方だけでなく、全ての方向に目を向けてみましょう。 頭上、または下の方にイルカがいる可能性があります。
最高の癒しを与えてくれるドルフィンスイム。 今年こそ、イルカと泳ぐ夢を叶えませんか?