スクーバ・ダイバーになれば、写真や映像でしか見ることができなかった水棲の古代生物を間近に見られるチャンスがあります。 運が良ければ、人類が誕生する遥か以前から存在して来た生き物たちに会えるかもしれません。

ここでは、太古からの生き残りである10種類の水棲の古代生物をご紹介します。


1. ラブカ(フリルシャーク)

ウナギのような不思議な形をしたこの生き物は、私たちが思い浮かべる他のサメとはずいぶん違った形状をしています。でも、ラブカはれっきとしたサメの一種で、1億5千万年以上も前から、その姿をほとんど変えずに生き残ってきました。

frill shark


2. カブトエビ

2億年以上も前から生息する小さな生き物です。カブトエビが現在まで生き残って来られたのは、環境条件が整わなければ卵が孵化しないことが理由の一つだと考えられています。


3. チョウザメ

チョウザメは魚の仲間で15種類います。2億年以上前から生息し、寿命の長いものは100年くらいまで生きます。


4. シーラカンス

約3億6千万年前から生息し、一度は絶滅したと思われていましたが、1938年に南アフリカの海岸で再発見されました。現在では絶滅の危機に瀕しており、めったに見ることができません。


5. ホースシュー・シュリンプ

ホースシュー・シュリンプは約2億年の間、全く見た目が変わっていません。「生きた化石 」の良い例と言えます。


6. ヤツメウナギ

ヤツメウナギは約3億年前から生息し、見た目はウナギに似ていますが実はウナギではありません。吸盤状の口を使って他の動物に寄生し、血を吸って生きています。


7. カブトガニ

ホースシュー・シュリンプと同様、カブトガニも約4億4500万年という長い年月の間、姿を変えずに生き続けています。


8. オウムガイ

オウムガイは約5億年前から生息していますが、現在は残念ながら絶滅の危機に瀕しています。独特で美しい貝の模様から、貝殻コレクターの絶好のターゲットとなっているのです。

Nautilus


9. カイメン

カイメンがいったい何年前から生息しているのかは、はっきりしていませんが、ある種のカイメンは少なくとも7億6000万年前から生息していることが分かっています。これは、現存する水棲生物の中で最も古い種と言えます。


10. クラゲ

クラゲの誕生は5億年前にも遡ります。その数は減るどころか、海水温の上昇とともに増加しています。 5億年後にも、クラゲの姿を見ることができるかもしれませんね。

Jellyfish Canada


これからスクーバ・ダイビングをする時には、これらの素晴らしい「生きた化石」たちを探してみてくださいね。

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