ダイバーになれば、他の人たちが写真や映像でしか見ることができなかった水棲の古代生物を間近に見られるチャンスがあります。 運が良ければ、人類が誕生する遥か以前から存在して来た生き物たちに会えるかもしれません。
本記事では、太古からの生き残りである15種類の水棲の古代生物をご紹介します。
1. ラブカ(フリルシャーク)
ウナギのような不思議な形をしたこの生き物は、私たちが思い浮かべる他のサメとはずいぶん違った形状をしていますが、ラブカはれっきとしたサメの一種で、1億5千万年以上も前から、その姿をほとんど変えずに生き残ってきました。現存する先史時代の生き物の中で、ラブカは最も不思議な海洋生物のひとつかもしれません。
2. カブトエビ

2億年以上も前から生息する小さな生き物です。カブトエビが現在まで生き残って来られたのは、環境条件が整わなければ卵が孵化しないことが理由の一つだと考えられています。
3. シーラカンス
約3億6千万年前から生息し、一度は絶滅したと思われていましたが、1938年に南アフリカの海岸で再発見されました。現在でも絶滅の危機に瀕しており、めったに見ることができません。

4. チョウザメ
チョウザメは実は27種を含む魚の仲間です。2億年以上前から生息し、寿命の長いものは100年くらいまで生きます。しかし、乱獲と違法なキャビア取引によって、絶滅の危機に瀕しています。
5. ホースシュー・シュリンプ
ホースシュー・シュリンプは約2億年の間、全く見た目が変わっていません。「生きた化石 」の良い例と言えます。実際、ホースシュー・シュリンプには目がなく、かろうじてゴマ粒ほどの大きさしかありません。
6. ニシオンデンザメ
サメは現在でも人気の高い海洋生物ですが、その祖先が約4億5,000万年前までさかのぼることをご存じでしょうか?
ニシオンデンザメ(グリーンランドシャーク)は、現存する最古の種のひとつであり、「最大」で「最長」です。最大体長7.3メートルにもなり、推定された最も高齢な個体は、500歳になる可能性もあると言われています。

7.ヤツメウナギ

ヤツメウナギは約3億年前から生息し、ウナギのような細長い体をしていますが、実は顎を持たない原始的な魚類の仲間。その系統の歴史は、約4億5,000万年前までさかのぼります。中には寄生性の種もおり、円盤状の吸盤のような口でほかの生き物に吸いつき、血液や体液を吸って生きています。
8. オウムガイ
オウムガイは約5億年前から生息していますが、現在は残念ながら絶滅の危機に瀕しています。独特で美しい貝の模様から、貝殻コレクターの絶好のターゲットとなっているのです。

9. カブトガニ

カブトガニは、約4億5,000万年前までさかのぼる長い歴史を持つ生き物で、太古の昔からその姿をほとんど変えずに生き続けてきました。カブトガニはカニよりもクモやサソリに近縁であり、紫外線の下で発光します。
10. カイメン

カイメンがいったい何年前から生息しているのかは、はっきりしていませんが、ある種のカイメンは少なくとも8億9000万年前から生息していることが分かっています。これは、現存する水棲生物の中で最も古い種と言えます。
11. クラゲ
5億年以上もの歴史を持つクラゲは、気候変動による影響が一部ではプラスに働いている、数少ない海洋生物のひとつです。
実際に、水温の上昇した海域で個体数が増えているクラゲも確認されており、科学者たちは、地域や種類によっては気候変動がクラゲに有利に働く可能性があると考えています。もしかすると、この太古から海を漂ってきた生き物たちは、さらに5億年後の海にも存在しているかもしれません!

12. ヒゲクジラ類

歯を持たないヒゲクジラ類には、ザトウクジラやシロナガスクジラ、ホッキョククジラなどが含まれます。近年、約3,600万年前の化石が発見されたことで、ヒゲクジラ類の進化の歴史について、さらに多くのことが明らかになってきました。このリストの中では比較的新参者になりますが、それでも最も古い海洋哺乳類のひとつです。
13. ウミユリ

ウミユリは、約4億8,000万年前に登場したと考えられています。現在では多くの種が深海に生息している一方、化石となった茎の部分は世界各地の岩石から見つかっています。羽毛のように広がる腕を使って海水中のプランクトンや微小な粒子をこし取って食べるろ過摂食を行い、現在の海洋生態系でも重要な役割を担っています。
14. ヌタウナギ
約3億年前までさかのぼる歴史を持つヌタウナギは、現在も生息する最も古い無顎類のひとつです。ウナギのような細長い姿をしたヌタウナギは深海に生息し、海底に沈んだ生き物の死骸や有機物などを食べて暮らしています。中でも特徴的なのが、敵に襲われたときの防御方法。危険を感じると大量の粘液を放出し、捕食者から逃れるというユニークな能力を持っています。
15. イソギンチャク

ヌタウナギよりもさらに古く、イソギンチャクの歴史は5億年以上前までさかのぼります。
現在では、カクレクマノミとの有名な関係から、「ニモのおうち」として親しまれている生き物でもあります。イソギンチャクは、ほかの海洋生物と共生関係を築き、すみかや身を守る場所を提供しています。また、毒を持つ触手を使って獲物を捕らえるという一面も持っています。
海洋生物を守ろう
今回ご紹介した魅力あふれる海洋生物たちは、何百万年、何億年もの間、地球の歴史とともに生き続けてきました。しかし残念ながら、その多くが今、絶滅の危機にさらされています。乱獲や違法取引、生息環境の喪失などによって、太古の昔から海を生き抜いてきた生き物たちが、永遠に姿を消してしまう可能性があります。
海を探索し、そこに暮らす生き物たちの素晴らしさを知り、そして守るためにできることから行動してみませんか。
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