エンリッチド・エア・ナイトロックス(以下エンリッチド・エア)を使用したダイビングは、通常の空気を使用したダイビングと比較して、いくつかのメリットがあることをご存知でしょうか。

エンリッチド・エアを使用すると:

・水面休息時間が短縮できる

・より長い時間ダイビングができる

・連続したダイビングがしやすくなる

というメリットがあります。しかし、「そのスペシャルティ認定って本当に取る価値があるの?」と疑問に思う方もいらっしゃるかもしれません。

例えば、1日に何本もダイビングをされない方、浅い所でのダイビングしかされない方には、エンリッチド・エアはあまり有益ではないかもしれません。しかし、ダイビングクルーズ船に参加する際や、ここでご紹介する世界有数のダイブスポットを訪れる際には、ぜひともエンリッチド・エア・ダイバーのスペシャルティ認定を取得することをお勧めします。

#1位 パラオ

パラオではエンリッチド・エアが広く使われていますが、それには理由があります。

ブルーコーナーやペリリューエクスプレスなどの人気のダイブスポットでは、水中で繰り広げられる素晴らしいショーに、ついうっとりと時間を忘れてしまいます。もちろん通常の空気を使用したダイビングも可能ですが、エンリッチド・エアを使えば、より長時間のダイビングが可能となり、水面休息時間も短縮されますので、一日に何本も潜る時も安心して楽しむことができます。通常の空気を使用した場合は、エンリッチド・エアを使用した場合に比べて、水面休息時間が長くなる上に、2回目の潜水時間が短くなってしまいます。

注:これらのエキサイティングなダイブスポットを潜る際は、アドヴァンスド・オープン・ウォーターの認定を受けることをお勧めします(必須ではありません)。

#2位 モルディブ

マンタのパレードやジンベエザメとの遭遇を夢見ているなら、モルディブは絶対に外せないダイブスポットです。年間を通して水温は快適(28~30℃)で、決して飽きることのない発見があるでしょう。いつまでも海から出たくなくなることは間違いありません。エンリッチド・エア・ダイバーのスペシャルティ認定があれば、モルディブでのダイビングを最大限に楽しむことができます。窒素の量を減らしたエンリッチド・エアを使用することで、水面休息時間が短くなり、繰り返しダイビングすることが可能になるからです。

#3位 モザンビーク

プランクトンが豊富なモザンビークの沿岸、インハンバネとトフォには、ダイバーが一生に一度は遭遇したいと願って止まない、ザトウクジラ、マンタ、ジンベイザメなどが多く生息しています。これらのダイブスポットでは、水深約30メートルまで落ちこむ場所が多いため、エンリッチド・エアを使用するには最適です。大型の生き物たちを惹きつける豊富なプランクトンのおかげで、視界は平均10~15メートルに制限されてしまいます。運よくこれらの大型の生き物に遭遇した場合、エンリッチド・エア・ダイバーのスペシャルティ認定を持っていれば、長く水底近くに滞在して、ゆっくりと観察することができます。通常の空気を使用したダイビングでは、水深12メートルで立ち往生するしかありません。

#4位 タークス・カイコス諸島

バハマのすぐ南に位置するタークス・カイコス諸島は、40の島と湾で構成されています。タークス諸島とカイコス諸島の間にある海峡では、たくさんのウミガメや回遊魚の大群を見ることができます。季節によってはザトウクジラがやってきたり、イルカと一緒にスクーバダイビングができるチャンスもあります。

エンリッチド・エア・ダイバーのスペシャルティ認定があれば、タークス・カイコス諸島の手つかずの美しさをじっくりと体験することができます。この認定コースは、旅行前にオンラインで始め、目的地に到着後に終了するということも可能です。もちろん、旅行前に地元のダイビングショップで認定を取得しておくのも良いでしょう。

ダイブクルーズ船におけるエンリッチド・エア・ダイビング

ダイブクルーズ船では、1日に4~5回ダイビングをすることもありますので、エンリッチド・エア・ダイバーのスペシャルティ認定を十分に生かすことができます。この認定は、最短1日で取得できます(2回のダイブはオプションです)。 詳しくは、お近くのダイビングショップにお問い合わせください。

オンラインで始める

最短1日でエンリッチド・エアダイバーのスペシャルティ認定を取得することができます。内容は以下の通りです。

  1. インタラクティブなオンラインコースでは、まず、エンリッチド・エアとは何かを学びます。
  2. 次に、インストラクターと一緒にエアの分析やその他いくつかの項目の練習を行います。
  3. 初めてエンリッチド・エアを使用する場合は、2回(オプション)のダイビングを行います。
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