皆さんはダイビング中にマスクが曇って困ったこと、ありませんか? 楽しく安全にダイビングをするには、クリアな視界が必須。どうすればマスクが曇らないようになるのか、そのコツを紹介します。
1. 潜る前のお手入れ
マスクの曇り対策として、ダイビング前に歯磨き粉(非ホワイトニング)を使ってレンズの内面を洗うと、曇りにくくなります。この方法は、マスクが新品のうちに行なうと特に効果的です。市販のマスク専用洗剤もありますが、歯磨き粉でも同じ効果が期待できます。この方法を行なう際は、柔らかめの歯ブラシ、または指を使います。指を使う場合、手の油がレンズに付着するのを防ぐため、事前に必ず手を洗うようにしましょう。その後、歯磨き粉をマスクの内面につけ、レンズ一面に広がるよう擦ります。そしてできるだけレンズに触れないように歯磨き粉を水で洗い流します。最後にマスクに向かって息を吐き、効果を確かめます。完全に曇らなくするには、何回も繰り返す必要があるかもしれませんが、これは最も効果的な方法のひとつです。
2.「曇り止め」を使用する
上記の歯磨き粉を使った方法も効果的ですが、ほとんどのダイバーが曇り止めを使用しています。最もよく使われている3種類の曇り止めを見ていきましょう。
- 曇り止め専用製品
液状やスプレーのものなど、市場にはさまざまなマスク曇り止め製品が出回っています。これらの商品は、レンズにつけてから水、または塩水ですすぐのが一般的です。平均価格は600~1000円程度で、長持ちするものが多く、1回使えば数回のダイビングにわたって効果を維持できるものもあります。
- ベビーシャンプー
安くて人気の曇り止め代用品です。使用方法は、数滴のベビーシャンプーを水で希釈してスプレーボトルに入れ、レンズに吹きかけます。そして他の曇り止め商品と同じようにすすぎ洗いをして完了です。現在この方法を使うダイバーが増えてきています。重要なのは、ベビーシャンプーを使うこと。ベビーシャンプーのメリットは、肌にやさしく、生物分解性があり、少量でも効果を発揮するところです。
- 唾
この方法を嫌うダイバーもいますが、実はよく使われる、とてもエコな方法です。唾は最も効果的な曇り止めだというダイバーもおり、何よりも気づいたときにできるので、「曇り止めを忘れてしまった!」と困ることもありません。方法は同じく、レンズにつけてすすぎ洗いをするだけです。
3. 良い習慣を身につける
もし潜る前にきちんと手入れをしてから曇り止めを塗ってもマスクが曇るという方は、普段の習慣を見直してみましょう。
- マスクの内側に指が触れるのを極力避ける
特に曇り止めを使ったあとは、決して手で触れないようにしましょう。マスクに触れると、指の油がマスクに付着し、曇り止めの効果を弱めるだけでなく、マスクに汚れが生じます。多くのダイバーが手で曇り止めをつけていますが、気になる方は手でつけるのを止めたほうが良いでしょう。指を使わなくても、自然にレンズに広がるタイプの曇り止めを使用し、すすぎ洗いをした後、触れないよう注意をしましょう。
- 鼻で呼吸しない
鼻を使わず口だけで呼吸するのに慣れるには時間がかかりますが、実は鼻息はマスクの曇りの大きな要因です。自分の呼吸に注意して、鼻で息をしないようにしましょう。
- フィットしたマスクをつける
マスクに水が入ると、鼻で大きく息をしてマスククリアをしなければなりませんが、上記の通り、鼻で息をするとマスクが曇りやすくなってしまいます。また、湿気がマスクに入り込むと、水滴になって曇りの原因になります。ダイビングを終えてもマスクで覆われた顔の部分が乾いたままというのが理想的ですが、多少の湿気の浸入は避けられないというのが現実です。いろいろな方法を試みてもマスクが曇るという方は、マスクが自分にフィットしているか再確認し、マスクに水分が入るのを極力避けるようにしましょう。
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