フリーダイバーはどれくらいの間息を止めることができるのか、またそれをどうやって達成するのか、考えたことはありますか?このブログでは、フリーダイビングの異なるレベルと、それぞれのレベルのフリーダイバーが目指す息止めの時間、そしてその方法について見ていきます。
定義
まずは、スタティックアプネアとダイナミックアプネアの違いを理解することが重要です。スタティックアプネアは、「スタティック」というその名の通り、静止した状態で息を止めることです。スタティックアプネアは通常、プールでフリーダイバーが水面でうつ伏せになり、浮かんだ状態で行われます。一方、ダイナミックアプネアは、1回の呼吸で水平に泳ぐことを指します。ゴールはなるべく長い距離を泳ぐことであり、フィンを使用する場合としない場合があります。
PADIベーシック・フリーダイバー
PADIベーシック・フリーダイバー・コースは、最初の認定レベルであり、初心者や12歳以上の方から参加することができます。ベーシック・フリーダイバー・コースは、プールまたはプールに似たような環境の穏やかな海で行われます。
では、ベーシック・フリーダイバー・コースではフリーダイバーはどれくらいの間息を止めるのでしょうか?PADIベーシック・フリーダイバーとして認定されるには、知識の習得と泳ぐ能力に加えて、スタティックアプネアを90秒以上、ダイナミックアプネアを25メートル(80フィート)を達成する必要があります。もちろん、ほかにもいくつかのレスキュースキルも習得していきます。
PADIフリーダイバー
PADIフリーダイバー・コースは、スタティック、ダイナミック、コンスタントウェイト・フリーダイビングの知識とスキルを紹介し、12歳以上の誰でも受講可能です。フリーダイバーに設定されている目標は以下の通りです。
PADIベーシック・フリーダイバーコースの認定要件に加え、2回のオープンウォーター・セッションで、レスキュースキルの習得と、少なくとも10m(最大で16m)までのコンスタントウェイト・フリーダイブを達成する必要があります。
PADIアドバンスド・フリーダイバー
PADIアドバンスド・フリーダイバー・コースは、スタティック、ダイナミック、コンスタントウェイト・フリーダイビングの基本的な知識とスキルを習得したフリーダイバーのさらなる成長をサポートします。フリーダイビング経験者が知識とスキルをさらに高めるためのコースです。PADIアドバンスド・フリーダイバー・コースは、15歳以上でPADIフリーダイバー認定を受けた方が参加することができます。
新たな知識を習得した後、アドバンスド・フリーダイバーの制限水域セッションと2回のオープンウォーター・セッションを行います。認定要件には、2分30秒以上のスタティックアプネア、そして50メートル以上のダイナミックアプネアが含まれます。(18歳未満のフリーダイバーの場合、スタティックアプネアは2分以上、ダイナミックアプネアは40メートル以上が要件となります。)
オープンウォーター・セッションでは、20メートル以上のコンスタントウェイト・フリーダイブと他にもいくつかのパフォーマンス要件を満たす必要があります。(18歳未満のフリーダイバーの場合、コンスタントウェイトフリーダイブは15メートル以上、最大で20メートルです。)
PADIマスター・フリーダイバー
PADIフリーダイバー・プログラムの中で最も上位に位置する認定が、PADIマスター・フリーダイバーです!もちろん、マスター・フリーダイバーコースで設定されている目標はチャレンジングではありますが、このプログラムを受講すれば十分に達成可能です。
知識の習得と少なくとも1回の制限水域セッションを完了し、3分30秒以上のスタティックアプネア1回、70メートル(230フィート)以上のダイナミックアプネア1回を行います。
さらに、2回のオープンウォーター・セッションを完了し、コンスタントウェイト・フリーダイブで32メートル以上を達成する他、安全およびレスキューに関連するスキルをさらに磨きます。
フリーダイバーはどれくらいの間息を止めることができるのか?そしてその方法は?
上記の通り、マスター・フリーダイバーの息止めの目標は3分30秒です。どうやってこれが可能なのでしょうか?
PADIフリーダイバー・プログラムでは、参加者に長時間息を止める方法を教えます。息止めトレーニングでは、体が呼吸を必要とするきっかけとなる要因を理解することが含まれます。多くの人が知らないことですが、体内に二酸化炭素が蓄積することで呼吸の欲求が生まれ、酸素不足がその原因ではありません。
水中で息を止める時間に影響を与える要因はいくつかあります。これには活動レベルがによって変わってきます。というのも、運動によって酸素が消費され、その結果として二酸化炭素が生成されるためです。フリーダイバーはできるだけリラックスし、活動を最小限に抑えようとします。息止め時間を延ばすための鍵は、リラックスすることを学ぶことにあります。
トレーニングと練習を重ねることで、心身をリラックスさせるのが上手くなり、水中で効率的にエネルギーを使わずに過ごす方法を習得できます。これにより酸素の消費が遅くなり、また二酸化炭素への耐性も少しずつ高まるため、より長く息を止められるようになります。
リラックス技術や効率的な動き方を学ぶことに加え、食事や食べるタイミングが息止めのパフォーマンスにどのように影響するかをよりよく理解することもできます。
次のステップ
フリーダイビングに興味があり、認定を受けたい場合は、まずはPADIフリーダイバーコースから始めましょう。以下のリンクをクリックして、近くのPADIダイブショップを探してください!