PADIは海のため、ダイビング業界の未来のため、そして世界中のダイビング・コミュニティのために真剣に取り組んでいます。
海洋汚染の脅威が高まる中、バランスの取れた海洋生態系を取り戻すためにダイバーが果たすべき役割は大きくなっています。そこで、PADIのミッションであるSave the Oceanを達成するための重要なステップとしてPADI AWARE Foundationを設立しました。
30年以上にわたりPADIとProject AWARE は、海洋に影響を及ぼすさまざまな問題に対する独自の活動を続けてきました。Project AWARE Foundation (Project AWARE財団)は1989年にPADI®によって環境倫理団体として創設され、後に独立非営利団体となりました。グローバルに活動するPADIコミュニティと共に海洋環境保護や差し迫った地球規模の課題に最前線で取り組んできました。
両団体の協力によるこれまでの海洋保護活動の成果を基盤に体制を強化することで、PADIのグローバルなダイビング・コミュニティの力を集結し、人と海とのバランスの回復を目指します。PADIの持つブランド力を活かし、慈善事業としてこれまでに無い程の大規模で積極的な海洋保護目標を設定することができるようになります。
アースデーには海洋環境保護を目的とした、「PADI海洋行動の10年」を発表しました。これは、持続可能な開発目標(SDGs)を達成することを目的とし国連が呼びかける、「行動の10年」に参加し、SDG14:「海の豊かさを守ろう」の実施を支援するものです。
PADIの海洋保護計画と、持続可能性のための国際的なアジェンダとを結びつけることにより、人と地球の健全性を取り戻すために行動します。
この目標を達成するために、PADIは成長軌道にあるPADIトーチベアラー(海洋保護を志す人)のグローバルコミュニティを活性化させ、海洋保護への地域的な取り組みに参加する人材を提供します。
また、PADI AWARE Foundationの立上げ当初の活動の一つとして、コミュニティ助成プログラムを開始します。海洋保護のためには地域社会との協働が大切です。それぞれの地域の海を守るためには、私たち全員が協力しなければなりません。財団はこのような地域活動を行うPADIダイブセンターやリゾートに必要な資金を提供する予定です。
PADI AWARE Foundationのグローバル・ディレクターであるダンナ・ムーアは、「コミュニティ助成プログラムは、私たちが財団のミッション ― 海洋保護のための地域活動を推進する ― に真剣に取り組んでいることを象徴しています。」と語っています。また、「このプログラムは、国連の『行動の10年』に関連した世界的な政策目標を推進し、地域社会のニーズに対応する私たちの活動の基礎とるものです。」と述べています。
PADI AWARE Foundationは、PADIのミッションをサポートするために、海洋ゴミ、気候変動、海洋生息地の損失、脆弱な種の保護など、地球上の主要な海洋の脅威に対処する新しい保護プログラム、活動家としてのアクション、広報活動、コース、パートナーシップを拡大、構築していきます。