ウミヘビを見たことがありますか?陸上で見られるヘビとどう違うのか不思議に思いますよね。ウミヘビがフェイスブック投稿でバズるずっと前から、この興味深い生き物はインド太平洋全域のダイバーを魅了してきました。ウミヘビにまつわる15の事実を紹介しますので、一緒に実はとても魅力的な生き物であるウミヘビについて少し学んでみましょう。


1. ウミヘビは69種いる

通常、ダイバーが水中で目にすることができるのはほんの一握りのウミヘビですが、実際には69種が確認されています。科学者たちはこれらの種を爬虫類に属するウミヘビと魚類に属するウミヘビの2種類に分類しています。どちらもヘビのように細長い体形をしておりますが、体のつくりは違います。魚類のウミヘビは、 鰓(えら)を通して呼吸するため、鰓蓋が見られます。また、ヒレがあるので、泳ぐ際には魚特有の動きが見られます。一方で、爬虫類に属するウミヘビは肺呼吸をするので、定期的に水面に浮上して空気を吸います。泳ぐ際には、体をくねらせて進むため、その動きは典型的なヘビの動きです。


2. 大西洋にウミヘビはいない

ウミヘビはインド洋と太平洋の熱帯・亜熱帯海域に生息しています。実は、大西洋やカリブ海には生息していません。また、紅海のような塩分濃度の高い海域にも生息していません。


3. ウミヘビは何百万年も前から生息している

最初のウミヘビは、およそ600万年から800万年前に東南アジアのコーラル・トライアングルで進化をはじめたと考えられています。しかし、ほとんどの種は100万年から300万年前に進化したと思われます。


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4. ウミヘビは海で出産する唯一の爬虫類である

ほとんどのウミヘビは胎生種で、水中では卵を孵化させることができないので、メスはヘビの体内にある卵を孵化し、子を産みます。メスは卵を保持し、海で泳ぎながらほぼ完全なヘビを産みます。多くのウミヘビがそうである一方、すべてのウミヘビが海中で出産するわけではありません。よく観察されるイエローリップ・ウミヘビを含むウミヘビ属の一種は、実は卵生で、産卵のために陸に上がってきます。


5. ウミヘビはとても長い時間息を止めることができる

魚と違って、ウミヘビは空気を吸う必要があります。どの種も定期的に水面に戻らなければ生きていくことができません。ほとんどのウミヘビは30分おきくらいに呼吸のために浮上しますが、なかには8時間も水中にとどまるという驚くべき個体もいます。これらのヘビは必要な酸素の33%を皮膚から吸収しているからです。また、二酸化炭素の90%も同じ方法で排出することができるそうです。


6. ウミヘビは喉の渇きで死ぬことがある

爬虫類であるウミヘビも、やはり真水を飲まなければ生きていけません。一日中海で過ごすことは真水の摂取には不向きな環境なわけですから、水を求めて陸に上がるヘビもいれば、雨で海面に淡水が溜まるのを待ち、泳ぎながら水を飲むヘビもいます。


7. ウミヘビは塩水を除去するための特別な腺を持っている

ウミヘビは塩水を飲みませんが、それでも狩りをしたり獲物を捕食したりする際には大量の塩分を飲み込んでしまいます。塩分の過剰摂取を防ぐため、ヘビは特殊な舌下腺を進化させてきました。この舌下腺はヘビの舌の下にあり、血液中の塩分を口の中に押し出すため、ヘビは舌を動かすだけで不要な塩分を排出することが可能になります。


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8. ウミヘビはスキューバダイバーよりも深く潜ることができる

実際、ウミヘビは獲物を求めて水深800フィート(250メートル)まで潜ることができます。しかし、ほとんどのウミヘビは比較的岸に近い浅瀬にいることを好んでいます。


9. ウミヘビは水中での呼吸を心配する必要はない

ほとんどのウミヘビは、水中で鼻孔を動かすことができる弁のようなフタを持っています。これにより、塩分の多い水中で呼吸することを防いでいます。(ダイバーも同じように進化できればいいのに…!)


10. ウミヘビは肉食である

ウミヘビの食性は種類によって異なるが、その多くは魚、特にウナギを好んで捕食対象としています。また、エビなどの軟体動物や甲殻類を好んで食べるものもいます。サンゴ礁に生息するウミヘビの多くは、頭が小さく首が細長いため、サンゴ礁の隙間に頭を突っ込んで次の獲物を探すことができます。


11. ウミヘビはBCDを内蔵している

肺は体のほぼ全長にわたっている。これはヘビが水中にいるときに酸素を供給するだけでなく、ヘビが水中を上ったり下ったりするための浮力調整装置としても機能しています。

A Banded sea krait swims in the shallows in the Solomon Islands. This remote area of Melanesia is home to an amazing amount of marine biodiversity and is a popular area for diving and snorkeling.

12. ウミヘビは人間の身長よりも長いことがある

ほとんどのウミヘビは体長3~5フィート(1~1.5メートル)にしか育ちませんが、中には平均的な人間の身長よりも長く伸びる種もいます。特に、オマーンやアラブ首長国連邦などのペルシャ湾沿岸に生息するイエロー・シー・スネーク(Hydrophis spiralis)は、体長9フィート(2.75m)にもなります。


13. 夜行性のウミヘビもいる

ウミヘビは夜行性で、夜に狩りをすることが多いです。ですから、彼らの最もおもしろい習性を観察したければ、PADIナイト・ダイバーになることを検討してみてください。


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14. ウミヘビは猛毒を持つ

ウミヘビには猛毒を持っているイメージをお持ちの方が多いと思いますが、その通りです。多くのウミヘビは平均的なコブラやガラガラヘビよりも多くの毒を持っていると言われています。

しかし、噛まれることは極めて稀であり、ウミヘビは驚くほどおとなしく、身の危険を感じたときにしか噛みつきません。
世界で報告されているウミヘビによる咬傷のほとんどは漁師が負っています。漁師がウミヘビに噛まれるのは、網にかかったウミヘビを取り除こうとしたときや、うっかり水中でウミヘビを踏んでしまったときがほとんどです。


15. 絶滅寸前のウミヘビもいる

ほとんどのウミヘビは絶滅の危機に瀕していないものの、一部の種は国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストに掲載されています。Laticauda crockeri(クロッカーウミヘビ)は脆弱(ぜいじゃく)種に、Aipysurus fuscus(ダスキーウミヘビ)は絶滅危惧種に指定されています。しかし、最も懸念されているのはAipysurus foliosquama(ヨウリンウミヘビ)とAipysurus apraefrontalis(ショートノーズウミヘビ)で、どちらも絶滅の危機に瀕している状況に置かれています。

気候変動、混獲、繁殖率の低下がウミヘビの個体数減少の主な原因です。PADIトーチベアラーにサインアップして、世界中の海洋生物と海洋環境に変化をもたらすための活動に参加することを 検討してはいかがでしょうか?


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ウミヘビってとっても魅力的だと思いませんか?ウミヘビも他の海洋生物と同様に敬意をもって接することを忘れないでください。手を出さないこと、 触らないこと、そして、浮力を保つこと。

まだPADIダイバーでない方は、PADIオープン・ウォーター・ダイバー・コースで、ダイバーになり、ウミヘビとダイビングしましょう。


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