近年国内の多くの地域で漁業の不漁が問題になっていますが、神奈川県逗子市小坪の海も例外ではありません。地元の海の現状について学んでいる、小坪小学校6年生60人も協力して作られたアオリイカの産卵床を設置する取り組みが、2024年4月19日、小坪漁協、小坪小学校、逗子葉山ダイビングリゾートダイビングサービス B.L.U.E. STYLE YOKOHAMA、そして地元のマリン事業者の方々により行われました。

地元密着型の取り組み

小坪漁協と地元マリンレジャー企業の地域再生プロジェクトに小坪小学校が参画してから今年で2年目。逗子市長も駆けつけ、市長の「なぜ生物が減ってきているのか」の話に子供たちも真剣に耳を傾けていました。

設置されるアオリイカ産卵床は市内の間伐材を使用し、そこに子供たちの海再生の願いを込めた短冊が沢山つけられました。短冊の札はカジメの再生活動等に使われている海に優しい生分解性のものが使用されています。

今回の呼びかけに集まった地元ダイバー達は、小坪漁協の漁師の皆さんと共に、小坪漁港の周辺3か所の水中にアオリイカ産卵床を設置することができました。設置に際しては、うねりの影響の少ない場所や角度を調整したり、前年の設置資材を回収または再利用するなど、様々な配慮がなされました。

アオリイカの産卵の季節はこれから夏にかけて。

子供たち、地元の人々、そして私たちダイバーの想いが形になるよう願っています。

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