PADIダイブマスターになることは、好きなことを仕事にして生活をする第一歩です。PADIインストラクターとなりフルタイムで働くも良し。副業として休日は海で非常勤として働いたり、ダイビングサークルのリーダーとして活動するも良し。海外で働きたいという夢を叶えるときにも、PADIダイブマスターの資格は大いに役に立つでしょう。
ダイブマスター・トレーニングを修了することで、ダイバーとしての自信が深まります。他のダイバーの模範となり、優れたダイバーになるための知識、スキル、心構えを身につけられます。さて、PADIダイブマスターの役割とそれに付随する責任とは一体どんなものでしょうか?
ここでは、ショップスタッフとして働く場合のPADIダイブマスターの主な役割と責任についてご紹介します。様々なお客様を受け入れ、PADIインストラクターと共に講習を実施したり、あるいは単独でツアーガイドやPADIプログラムを実施したりと、ショップで働くことはより多くの経験を得ることができます。
指導とダイビング
PADIダイブマスターができる魅力的なことは、ダイバーを海に連れ出しガイドができたり、海洋保護・保全の取り組み方を教えたりすることです。
PADIインストラクターのアシスタント
PADIダイブマスターの重要な役割のひとつは、PADIインストラクターが実施するPADIコースのアシスタントです。ある日はPADIオープン・ウォーター・ダイバー・コースのアシスタントをし、別の日にはPADIディスカバー・スクーバ・ダイビングの説明を担当することもあるかもしれません。
インストラクターの監督の下、ダイブマスターは以下のような業務を担当します:
- 講習中、生徒の様子に目を配る
- 生徒ダイバーのスキルを向上させる手助けをする
- PADIオープン・ウォーター・ダイバー・コースの、水面スイム、ナビゲーション練習、オープン・ウォーター・ダイブ2、3、4のツアー部分をリードする
- インストラクターが誰かと一緒に浮上する必要がある場合、他のダイバーのケアをする
- PADIオープン・ウォーター・ダイバー・コースの限定水域ダイブ2、3、4、5において、スノーケリングのスキルを教える
- PADIディスカバー・スクーバ・ダイビングの体験中、インストラクターのアシストをし、その後のダイビングに参加者を連れて行く
- 認定ダイバーのアドベンチャー・ダイブまたはスペシャルティ・ダイブへの同行
- 生徒ダイバーが安全でハッピーであることのサポート!
ダイブマスターとしてPADIプログラムの実施
PADIダイブマスターになると、認定ダイバーをガイドする資格が得られます。また、インストラクターの監督なしに、以下のようないくつかのPADIプログラムを実施することが許可されます:
- PADI ReActivateリフレッシュ・プログラム
- PADIディスカバー・ローカル・ダイビング
- PADIディスカバー・シュノーケリング
- PADIアドバンスド・スノーケラー
- PADIシール・チーム
さらにトレーニングを積めば、さらに多くのことを教えることが可能に:
- PADIディスカバー・スクーバ・ダイビング・リーダー・インターンシップを修了し、PADIディスカバー・スクーバ・ダイビングを単独で実施する(オープン・ウォーター・ダイビングを必要としない場合に限り)
- オープン・ウォーター・ダイブを必要としないPADIスペシャルティ・コースのPADIスペシャルティ・インストラクター・コースを修了し、酸素プロバイダーSP、PADI AWARE SP、サンゴ礁の保護SP、器材スペシャリストなど、講習できる範囲を広げる
- EFRインストラクターになり、一次ケア(CPR)と二次ケア(応急手当)のコースを教える
すべてのPADIプロフェッショナルは、PADIインストラクターマニュアルにアクセスすることができます。インストラクターマニュアルには、PADIダイブマスター資格取得後にできることや、従うべき規準が詳しく書かれていますので、ご確認ください。
PADIダイブマスターの陸上での仕事
PADIダイブマスターの仕事は水中だけではありません。
ダイビングの前
早朝は、教室、ボート、安全用具、ダイビング器材の準備することから始まり、お客さまをお迎えし、各種手続きや施設の案内などをします。他にも、セッティングから、日中の天候や生徒の様子をチェックしたりと、ダイビングの計画のみならず、一日がスムーズに進行できるように管理をしたりします。
緊急時の手順、水中での注意事項(ナビゲーション、危険、海洋生物など)についてダイバーに説明するのもダイブマスターの役割です。
水面休息時間
ダイビングの合間は、店内の整理をしたり、事務作業をしたり、ダイビングで見たことをソーシャルメディアで共有したりする時間です。もちろん、ダイバーと積極的にコミュニケーションを取って、様子を把握しておくことも大切です。
ダイビングの後
1日が終わる前に、シリンダーが充填され、器材が十分に洗い上げられていることを確認し、翌日のダイビングに備えます。そして、同僚やゲストと一緒にアフターダイブの交流会に参加しましょう!
模範となること
PADIダイブマスターは、ダイビングのリーダーであり、PADIプロフェッショナルでもあります。これまで紹介してきた役割をこなすのは当たり前。最も大切なのは、他のダイバーの模範となり、サポート役となることです。事前のダイビングチェックや適切な浮上手順を行うなど、安全なダイビングを実践し、礼儀正しく敬意を払うことが求められます。
そして、他のダイバーから尊敬される人物として、PADIのミッションである”Seek Adventure, Save the Ocean”を実行する立場でもあります。サンゴ礁の保護について教えたり、クリーンナップ・ダイブを企画したりと、海洋保護・保全活動におけるPADIダイブマスターの果たす役割はとても大きいことをぜひ覚えておいてください。
ぜひ、あなたもPADIダイブマスターの一歩を踏み出してみませんか?海の世界をもっと深く知り、ダイビングの楽しさを広めるチャンスです。一緒に新しい冒険を始めましょう!