フリーダイビングという新しい挑戦を始めるにあたり、いくつかのヒントやコツを知っておくと役立ちます。私たちは、PADIフリーダイバー・インストラクターであり、ワールドチャンピオンフリーダイバーでもあるマンディ・サムナーさんに、たったひと呼吸で、別世界に入り込む感覚を体験してみたい方々に向けた専門的なアドバイスを伺いました。マンディ・サムナーさんが教える初心者フリーダイバーのための8つのヒントをチェックしてみましょう。
決して一人でダイビングしない
これはフリーダイビングにおける最も重要なルールであり、水中にいる際には常に守るべきことです。バディ・システムは非常に重要で、決して軽んじてはいけません。お互いを気にかけ、浅いダイブでも深いダイブでもお互いの安全を確保することが大切です。そしてもちろん、何事も誰かやグループの人と一緒に共有するほうが楽しいものです！一人でダイビングしない理由は、PADIフリーダイバー・コースで学ぶことができます。
PADIフリーダイバー・コースを受ける
このコースでは、あなたの体がどのような能力を持っているか、そして安全の確保について学びます。安全はフリーダイビングにおいて欠かせません。コースを受けることで、フリーダイビングの基本的な要素をステップバイステップで学ぶことができ、自信を持ってフリーダイビングに取り組むことができるようになります。
楽しむことが最優先！
記録を伸ばすことも大切かもしれませんが、まずは水中の美しさを楽しむことが何よりも大切です。海の中の世界は、この世のどんなものとも比べられないほど魅力に満ちています。ひと息で水中にとどまることができるあなたには、その静けさや穏やかさ、そして目を見張るような美しさを、心ゆくまで味わうことができるはずです。魚の群れに参加したり、イルカの群れと一緒に泳いだり、ただ水中で写真を撮ったり、どんなフリーダイバーもその瞬間を楽しみ、真の自由を感じることができるでしょう。
リラックスする
リラックスはフリーダイビングの鍵です。深く、ゆっくりとした落ち着いた呼吸は心拍数を下げ、体が酸素を節約できるようにします。緊張した筋肉は大量の酸素とエネルギーを消費します。フリーダイビングのコースやワークショップでは、さまざまな呼吸法やリラクゼーション技術を学び、体をリラックスさせる方法を習得します。いくつかのエクササイズはヨガの練習から取り入れられており、既に見覚えのあるものもあるかもしれません。
自分の環境について学び、守る
私たちの海や沿岸は現在、多くの問題に直面しています。まず始めるべき場所は、地元のダイブスポットです。私はビーチや海洋のクリーンアップ活動に積極的に参加しています。私が長年関わっている地元の団体は「Sustainable Coastlines Hawaii」です。また、PADI AWARE財団も素晴らしい活動をしていますので、ぜひチェックしてみてください。まずは自分から始めて、海の保護活動を広めましょう。そして、もし他の人が海を尊重していないのを見かけたら、教育してあげてください。私たちは海に一度しかチャンスを与えられません。だからこそ、しっかりと注意を払い、できる限りの方法で支援する必要があります。
具体的にイメージすること
ダイビング前の準備をする良い方法の一つが、イメージ化です。楽しいことや平穏な風景をイメージすると、自然と心がリラックスし、体の緊張がほぐれ、心拍数も下がります。イメージ化はダイビング前だけでなく、ダイビング中にも活用できます。私の場合、競技中は水に入る前に、自分がどのようにダイビングを進めたいかを一歩一歩イメージします。ダイビング中に緊張を感じた時には、心の中で小さなマントラを唱えたり、歌を歌ったりすることでリラックスします。人それぞれに効果的な方法は異なりますが、イメージ化はダイビング前とダイビング中の両方で役立つ方法です。
フリーダイビング器材
フリーダイビングを楽しむのに、最初から高価なフリーダイビング器材を買い揃える必要ありません。初心者のフリーダイバーは、スクーバ・ダイビング用のフィンでも十分に楽しめます。しかし、内容積が小さいマスクは最初に購入することをおすすめします。スクーバ・ダイビング用マスクは大きくて、圧平衡がしづらいですが、内容積が小さいマスクならマスクスクイズ時に圧平衡するのに必要な空気を極限まで減らすことができます。スポーツにどんどん惹かれていくと、2ピースのウェットスーツやロングブレードフィン、ゴム製のウエイトベルト、ダイブコンピュータなど、他のフリーダイビング器材に投資し始めるでしょう。それまでは、手持ちの器材でフリーダイビングの旅を始めてみてください！
周りの人をお手本にする
他のダイバーを観察し、質問をしましょう。認定インストラクターや他の認定ダイバーからできる限り学びましょう。フリーダイビングを続けていくと、フリーダイバーが目標を達成するために使っているさまざまなテクニックに気づくようになります。まずはコースで基本を学び、それを習得したら、知識を広げて自分に最適な方法を見つけていきましょう。（注意：インターネット上の情報をそのまま鵜呑みにしてはいけません。間違った情報はあなたにとって危険な場合があるので、信頼できる情報源や認定機関からの情報を得るようにしてください。）
覚えておいてください。フリーダイビングは、誰にでも楽しめるスポーツです！楽しむためにアスリートである必要はありません。大切なのは、筋力よりもリラックスすること、心のあり方、そしてテクニックです。目指すのは、水と一体になること。そして、水中で感じるすべての感覚や感情を味わうことです。ひと息で海の中にいるという体験は、本当に特別なもの。その一瞬一瞬を大切に、フリーダイビングを思いきり楽しんでください！
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