皆さんはダイビング中にマスクが曇って困ったこと、ありませんか?ダイビング中、マスクが曇ると視界が悪くなり、せっかくの水中の美しい世界を楽しむことができませんよね。曇りの原因は、主にレンズの表面に残った油分や結露。これを防ぐために、マスクを正しく準備しておくことがとても重要です。今回は、ダイバー必見の「マスクの曇りを防ぐ方法」をご紹介します。これで、次回のダイビングでクリアな視界を楽しむことができるでしょう!


新品マスクはコーティングを取り除く

新しいマスクには、製造過程でレンズに薄い油膜が残っています。この膜が残ったままだと、この油分が水中で水蒸気を引き寄せて、曇りを引き起こす原因となります。マスクの曇り対策として、ダイビング前に歯磨き粉(非ホワイトニング)を使ってレンズの内面を洗うと、曇りにくくなります。市販のマスク専用洗剤もありますが、歯磨き粉でも同じ効果が期待できます。この方法を行なう際は、柔らかめの歯ブラシ、または指を使います。指を使う場合、手の油がレンズに付着するのを防ぐため、事前に必ず手を洗うようにしましょう。その後、歯磨き粉をマスクの内面につけ、レンズ一面に広がるよう擦ります。そしてできるだけレンズに触れないように歯磨き粉を水で洗い流します。最後にマスクに向かって息を吐き、効果を確かめます。完全に曇らなくするには、何回も繰り返す必要があるかもしれませんが、これは最も効果的な方法のひとつです。


「曇り止め」を使用する

ほとんどのダイバーが曇り止めを使用しています。最もよく使われている3種類の曇り止めを見ていきましょう。

  • 曇り止め専用製品
    液状やスプレーのものなど、市場にはさまざまなマスク曇り止め製品が出回っています。これらの商品は、レンズにつけてから水、または塩水ですすぐのが一般的です。平均価格は600~1000円程度で、長持ちするものが多く、1回使えば数回のダイビングにわたって効果を維持できるものもあります。環境にやさしい曇り止めもありますので、ぜひチェックしてみてください。
  • ベビーシャンプー
    安くて人気の曇り止め代用品です。使用方法は、数滴のベビーシャンプーを水で希釈してスプレーボトルに入れ、レンズに吹きかけます。そして他の曇り止め商品と同じようにすすぎ洗いをして完了です。現在この方法を使うダイバーが増えてきています。重要なのは、ベビーシャンプーを使うこと。ベビーシャンプーのメリットは、肌にやさしく、生物分解性があり、少量でも効果を発揮するところです。

  • 唾液を使った曇り止めの方法は、手軽で即効性があり、エコという点がメリットです。唾は最も効果的な曇り止めだというダイバーもおり、何よりも気づいたときにできるので、「曇り止めを忘れてしまった!」と困ることもありません。方法は同じく、レンズにつけてすすぎ洗いをするだけです。しかし、新型コロナウイルス感染症以降の衛生意識の高まりを考慮すると、この方法には注意が必要です。自分専用のマスクに限ることが重要です。また、使用後は必ずマスクを清掃するようにしましょう。
  • 曇り止めフィルム
    透明で薄いフィルムをマスクの内側に貼り付けるだけで、約半年から1年にわたって曇りを抑えることができます。都度の再塗布が不要なため、手間を省けるのが大きな利点です。曇り止め塗り忘れた!と直前に慌てる必要もなくなります。多くの曇り止めフィルムは1000円前後です。お使いのマスクに合うフィルムがあるかチェックしてみてください。

Scuba mask

良い習慣を身につける

もし潜る前にきちんと手入れをしてから曇り止めを塗ってもマスクが曇るという方は、普段の習慣を見直してみましょう。

  • マスクの内側に指が触れるのを極力避ける
    特に曇り止めを使ったあとは、決して手で触れないようにしましょう。マスクに触れると、指の油がマスクに付着し、曇り止めの効果を弱めるだけでなく、マスクに汚れが生じます。多くのダイバーが手で曇り止めをつけていますが、気になる方は手でつけるのを止めたほうが良いでしょう。指を使わなくても、自然にレンズに広がるタイプの曇り止めを使用し、すすぎ洗いをした後、触れないよう注意をしましょう。
  • 鼻で呼吸しない
    鼻を使わず口だけで呼吸するのに慣れるには時間がかかりますが、実は鼻息はマスクの曇りの大きな要因です。自分の呼吸に注意して、鼻で息をしないようにしましょう。
  • フィットしたマスクをつける
    マスクに水が入ると、鼻で大きく息をしてマスククリアをしなければなりませんが、上記の通り、鼻で息をするとマスクが曇りやすくなってしまいます。また、湿気がマスクに入り込むと、水滴になって曇りの原因になります。ダイビングを終えてもマスクで覆われた顔の部分が乾いたままというのが理想的ですが、多少の湿気の浸入は避けられないというのが現実です。いろいろな方法を試みてもマスクが曇るという方は、マスクが自分にフィットしているか再確認し、マスクに水分が入るのを極力避けるようにしましょう。

マスクの曇り対策は、快適で安全なダイビングを楽しむために欠かせません。専用の曇り止め製品やフィルム、しっかりとしたお手入れを取り入れることで、視界をクリアに保ち、ストレスのない水中体験を実現できます。自分に合った方法を見つけて、いつでも最高のコンディションでダイビングを楽しみましょう!

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