海外旅行の人気ランキングで常に上位をキープする台湾。人気の理由は、日本からのアクセスの良さ、絶品台湾グルメ、エキゾチックな街並み、豊かな自然などさまざまです。年間を通して温暖な台湾は、リゾート地としても有名で、ダイビングスポットも満載。それではさっそく台湾でダイビングを楽しめるエリアをご紹介します!
墾丁(ケンティン)
台湾最南端に位置する墾丁は、台湾が誇るダイビング・パラダイス。 まさに日本の沖縄にあたるエリアです。黒潮の恵みを受けた海の中は、カラフルで豊富な魚たちがいっぱい。墾丁の海には、約1100種の海洋生物と約80種のサンゴが生息しています。熱帯魚、イソギンチャク、クマノミ、ウミガメ、バラクーダなどもよく見られ、運が良ければメカジキ、ザトウクジラに遇えるかもしれません。年間平均気温20度以上の墾丁では、1年を通してダイビングが楽しめます。透明度5~20mほどで、冬には50mに達することも。ぜひ訪れてみたいですね。
【おすすめスポット】
萬里桐-初心者ダイバーにオススメなのは、萬里桐という穏やかなスポット。巨大ウミウチワや砂地に隠れたエイが見られるほか、クマノミがたくさん生息していて、癒されること間違いなし。また「万里の長城」と呼ばれるサンゴ岩礁の通路があり、探検気分が楽しめるでしょう。
合界-人気スポットのひとつ。 上級者向けなこのスポットは、さまざまな形のサンゴ礁が複雑な地形を造り、そこはまるで海底迷宮。レア種のフレーム・スカラップ(火焔貝)の姿も見られます。水深約30m地点では「排骨」と呼ばれる小型船が沈んでおり、周囲にはチョウチョウウオ、スズメダイ、キンギョハナダイなどが見られます。
【アクセス】
日本からのアクセスは、まず台湾南部にある高雄空港を目指しましょう。 そこから高速バスで2時間半で墾丁に到着です。
緑島(リウダオ)
台湾の東部に位置する緑島は、1年を通してダイバーで賑わう大人気エリア。 年間平均水温は25~28度ほどで、冬でも20度ほどの暖かさ。平均透明度は25~30mと素晴らしく、魚影の濃さ、アクセスの良さも魅力です。よく見られるのは、ヤシガニ、バットフィッシュ、マダラトビエイで、シャークポイントもあります。毎年春には、ハンマーヘッドシャークの群れが通る光景も圧巻。ユーラシア大陸と南洋群島の生物区系が交差するエリアにあり、独特の生態系が見れるでしょう。
【おすすめスポット】
大香菇-直訳すると「大きなシイタケ」を意味するこのスポットには、その名の通りシイタケの形をした大きなサンゴがあります。千年の年月をかけて高さ12m、周長31mまで成長した元世界最大の微孔サンゴ体「巨大シイタケ」は、2016年の台風の影響で倒れてしまい、横たわった姿勢に。しかし、未だ成長し続けており、下敷きになったサンゴとの合体が期待されるとか。また、その「傷口」は、生き物たちの新しい住処となっています。時に残酷な表情を見せる大自然ですが、そこに新しい命を吹き込むのもまた大自然。世界でも稀なこの生態景観をぜひ見てみたいですね! 最大深度18mなので、OWダイバーでも潜れます。
鋼鉄礁-生き物たちに住み家を提供するために沈められた、鋼鉄の建設骨組み材料が見事な人工漁礁に成長し、ナンヨウツバメウオなど、さまざまな生き物が住み着いています。
【アクセス】
台北から鋼鉄で台東駅を目指しましょう。 台東からフェリーで約1時間、または飛行機で約15分で緑島に着きます。
蘭嶼(ランユ)
台湾の東南部に位置する蘭嶼は、常時30m以上の透明度をキープする台湾№1の透明度を誇るエリア。 黒潮の恵みを受けた海には、ウミガメやクマノミなど、さまざまな生き物が生息しています。 蘭嶼には、農業と漁業を中心としている台湾原住民タオ族が住んでおり、独特の文化とのんびりした雰囲気が楽しめます。 手つかずの自然が残るこの島では、ところどころでヤギが出没することも。 星空がきれいなことでも有名で、天体観測にもピッタリです。 空、陸、そして水中にも絶景が広がっているマスト・ゴーの離島です。
【おすすめスポット】
八代湾沈船-蘭嶼と言えばこのレックスポット。この船は1983年に日本を出発した韓国の貨物船で、悪天候の中、暗礁に衝突し、水漏れが原因で海底へと沈みました。それから数十年の年月を経て、船にはカラフルなサンゴやたくさんの魚たちが住み着き、生き生きとした風貌を見せています。船は深さ約30mの場所にありますが、透明度が良い日はエントリーしてすぐに船の姿が見えます。流れが比較的強いので、アドバンスレベル以上のダイバーにおすすめのスポットです。
【アクセス】
台東、または台南墾丁から船で2~3時間。 台東から飛行機で20分。
小琉球(シャオリュウチュウ)
サンゴ礁が隆起してできた島・小琉球は台湾でも人気のリゾート島。 海岸線の長さ12kmほどの小さな島ですが、見どころは満載。緑豊かで海がきれいなだけでなく、美味しい台湾名物グルメも楽しめます。小琉球でのダイビングの魅力は何と言っても豊富な生物相と、ウミガメの多さでしょう。ウミガメの遭遇率はほぼ100%と言われており、見られないことのほうが珍しいのだとか。ウミガメ好きにとっては外せないスポットでしょう。小琉球の年間平均温度は約25度で、冬でも水温が比較的高く、冬場のダイビングスポットとしても人気です。ぜひ訪れてみてください。
【おすすめポイント】
花瓶石-島のシンボル的存在となっている「花瓶石」は、その名の通り花を生けた瓶の形をした珊瑚石灰岩です。海底にあったサンゴ礁が隆起し、このような形になりました。スノーケリングとダイビングのスポットとしても有名で、水中にはカラフルな世界が広がっています。ウミガメはもちろん、クマノミやキンギョハナダイなどインスタ映えする生き物たちがたくさん生息しています。一面に広がるソフトコーラルも見事で、まるで絨毯のよう。まさに夢のような海中世界が待っています。
【アクセス】
高雄の東港からフェリーが出ており、乗船時間30分ほどで小琉球に到着します。
いかがでしたか?
地域差はありますが、台湾は全体的に温暖な気候で、日本ほど明確な四季がありません。ハイシーズンは4~10月。年間を通して暖かい台湾南部では、通年ダイビングが楽しめます。
観光、グルメ、海の魅力が詰まった台湾を、欲張りに満喫しませんか?