スクーバ・ダイビングでは、様々なコースを修了することでステップアップすることができます。オープン・ウォーター・ダイバー、アドバンスド・オープン・ウォーター・ダイバー、レスキュー・ダイバー、ダイブマスターについては、ほとんどの人がすでに知っていますが、アシスタント・インストラクター(AI)はご存じでしょうか。

もしあなたが、ダイビングのプロフェッショナルとして、より多くのことに挑戦したいけれども、オープン・ウォーター・スクーバ・インストラクター(OWSI)になるには、もう少し時間が必要だというのであれば、AIが最適かもしれません。

ここで、AIとOWSIの違いは何かという疑問が浮かんでくると思います。

この記事では、アシスタント・インストラクターとオープン・ウォーター・スクーバ・インストラクターの主な違いや、アシスタント・インストラクターの資格を取得するために必要なことについてご紹介します。


PADIアシスタント・インストラクターとオープン・ウォーター・スクーバ・インストラクターの比較

アシスタント・インストラクター(AI)の役割とその責任についてお話しする前に、PADIスクーバ・ダイビング・コースのOWSIまでの道のりを見てみましょう。

  1. オープン・ウォーター・ダイバー(OWD)
  2. アドバンスド・オープン・ウォーター・ダイバー(AOW)
  3. レスキュー・ダイバー(RD)
  4. ダイブマスター(DM)
  5. アシスタント・インストラクター(AI)
  6. オープン・ウォーター・スクーバ・インストラクター(OWSI)

アシスタント・インストラクターは、オープン・ウォーター・スクーバ・インストラクターの一歩下に位置し、DMとOWSIの間の架け橋となっていることに気が付くでしょう。

これらのコースを継続的に受講することは、ダイバーとしてのスキルを向上させ、プロフェッショナルとしてさらに成長するために不可欠です。PADIダイブマスターになると、プロの世界へ正式に足を踏み入れたことになります。例えば、ダイバーのガイド、器材のセッティング、OWSIのアシスタントなどです。そして、ダイブマスターのスキルを身につけたら、次はアシスタントインストラクターへとステップアップしていきます。


PADI-Instructor-teaching
ダイビング・インストラクターと講習生が気合を入れている

AIになるには

PADIアシスタント・インストラクターは、PADIアシスタント・インストラクター・コースのトレーニングを修了し、認定を受けたスクーバ・ダイビングのプロフェッショナルです。アシスタント・インストラクターとして、PADIオープン・ウォーター・スクーバ・インストラクターを補佐し、スクーバ・ダイビングのコースやプログラムを教えることができます。

PADIアシスタント・インストラクター・コースに参加するには、以下の参加前条件を満たす必要があります。

  • PADI ダイブマスターまたは:
    • 一般に広く認められている他のレクリエーション・ダイバー教育機関に所属する優良インストラクター(資格更新済み、または更新資格を有する)。
    • 一般に広く認められている他のレクリエーション・ダイバー教育機関でリーダーシップ・レベルの認定を有する(資格更新済み、または更新資格を有する)*;ログに記録されたダイブ経験 60 本; ナイト・ダイビング、ディープ・ダイビング、アンダーウォーター・ナビゲーションの経験を証明する書類。
  • 18歳以上であること。
  • ダイビングに適した健康体であると医師が署名し、健康状態に変化はないことが記された過去 12 か月以内の健康診断書。
  • 過去 24 か月以内に、 EFR 一次および二次ケア・コースまたは参加受入資格を満たす他のトレーニングを修了。
  • PADI ダイブマスターでない場合は、 PADI ダイブマスター・コースのダイバー・レスキュー・スキル評価を修了する。
  • 要に応じて、 PADI 以外の参加受入資格を満たすエントリー・レベル、アドバンス、レスキュー、リーダーシップ・レベルに相当する資格*を証明する書類を提出する。

PADI IDC( インストラクター開発コース)をご存知ではない方もいらっしゃると思いますので、改めて説明します。IDCは、アシスタント・インストラクター(AI)コースとオープン・ウォーター・スクーバ・インストラクター・プログラム(OWSI)の2部構成になっています。

アシスタント・インストラクターになるには、IDCの第1部であるアシスタント・インストラクター・コースのみを受講します。そして、あなたのダイビングの知識などを評価するために、ファイナルエグザムを受けていただきます。ファイナルエグザムに合格すると無事AIになることができます。

OWSIになるためには、PADI IDCセンターとして登録されているダイブショップにてAIコースを修了したのちにOWSIプログラムの課程を修了し、その後にPADIが開催するインストラクター試験(IE)に合格することで認定されます。OWSIになることで、PADIオープン・ウォーター・ダイバー・コース、アドバンスド・オープン・ウォーター・ダイバー・コース、レスキュー・ダイバー・コース、ダイブマスター・コースなどのPADIのコアコースを教えることができます。


AIに求められる責任

さて、アシスタント・インストラクターになったらどんなことができるようになるのでしょうか?

PADIアシスタント・インストラクターは、PADIインストラクターのアシスタントとして、PADIコースの学科講習、限定水域スキル講習、オープンウォーター講習の一部を指導・実施することができます。また、PADIコースの中には、AIが単独で指導し、生徒を認定できるものもあります。

さらに、AIは

Students learning scuba diving skills in confined water during a PADI Open Water Diver course

AIになるべき人とは?

なぜOWSIにそのまま進まずにあえてAIでとどまるのか、とおっしゃる方もいらっしゃるかもしれません。 中には、PADIインストラクターをになる決断をすぐにできない方もいらっしゃるでしょう。PADIインストラクターの仕事を間近で見ながら、自身の指導スキルを磨きたいという方にもおすすめです。IEを受験する時間の調整がつかない方が、一旦AIになる、という選択肢もあります。


AIからOWSIへのステップアップ方法

前述したように、OWSIにステップアップするには、インストラクター開発コース(IDC)の第2部であるOWSIプログラムを受け、PADIが開催するIEに合格する必要があります。ほとんどの方がAIコースとOWSIプログラムを連続して受講されますが、だからと言ってあなたも必ずそうである必要はありません。 まずは、AIとして現場で経験を積み、そこから次のステップに進むのでも決して遅くはありません。


プロのダイビングの世界に足を踏み入れることは、様々な意味で大きなやりがいが得られます。キャリアアップやスキル・知識の向上を真剣にお考えなら、下記のリンクからお近くで開催されるインストラクター開発コースをお探しください!

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