PADIとProject AWAREも協力しているクリーンナップ団体・NPO法人「海さくら」による、第147回海さくらゴミ拾いが、2019年1月19日(土)に神奈川県・江ノ島海岸にて実施されました。

今回は2019年最初の「NPO海さくら」ビーチ・クリーンナップ。
朝は肌寒い感じでしたが、太陽が上がってくると少し汗がでる気温となり、富士山もくっきりと見える景色と最高の天気の中、気持ちよくごみ拾いを実施することができました。
今回はゴミが本当に少なく、空も海も浜もキレイでした。ここ最近は雨が少なかったせいもあったのか、街のごみが川を通じて海にやってこないのがキレイな原因だったと思います。

また、今回はゴミ拾いの後に、江ノ島・西浦海岸にアマモを植えるというイベントも行ないました。
このアマモ植付けは、「NPO海さくら」による「海創造プロジェクト」の一環で、片瀬漁港組合、鹿島建設葉山研究所、神奈川水産技術センターの工藤氏などの協力のもの進められているものです。植付けは、前回に引き続き、葉山のPADI 5スター・ダイブリゾート「ダイビングショップ NANA」が担当しました。

実は今回のアマモは2代目。1代目は昨年4月に植え付けたものの、波ですべて流されてしまいました。
1代目アマモが全滅した要因のひとつが、植えた江ノ島の西浦という場所が想像よりも波の影響を受けるということでした。そのため、波よけを制作しましたが、その波よけもアウトリガーの子供達がケガをしてしまうかもしれないし、春一番や台風では、波の影響でなくなってしまう可能性が高く、制作しましたが断念しました。

そこで、西浦の横にある「江の島アイランドスパ(通称えのスパ)」の前の海は、西浦ほど波がこないというデータがあり、そこに植え付けるべく予定を変更。ですが、西浦は、漁港のため許可申請は「片瀬漁港」、えのスパ前は「神奈川県」へそれぞれに申請をし、許可を得ないといけません。
「NPO海さくら」の地道な努力と周囲の皆さんのご協力により、許可を得ることができました。

今回、大切に育てた2代目アマモは8ポット(約50株)だけ、西浦の日光が当たる少し深い場所に、ダイバーがしっかりと丁寧に植えました。残り88ポット(約450株)は、後日、えのスパ前の海に許可をとって植えることになっています。

湘南海岸の海の森は、ここ10年で急激にアマモが減少しています。
アマモは沿岸域の主要な一次生産者で、栄養塩を吸収し、酸素を供給して水質浄化に役立つ他、多様な動物の生息場所となるアマモ場を形成します。稚魚や稚貝が集まることで「海のゆりかご」とも呼ばれます。
「NPO海さくら」ではクリーンナップの他にもこのアマモ場再生にも尽力し、Project AWAREではクリーンナップと合わせて、今後アマモについてもレポートしていく予定です。

・参加人数:102人
・可燃ゴミ:11袋
・不燃ゴミ:10袋

次回の「NPO海さくら」クリーンナップは、2019年2月16日(土)の10:00~11:30(集合:9:45)を予定しています。ご都合の合う方は、ぜひご参加ください!
⇒詳しくはこちら

※ 写真:上重泰秀(じょうじゅう やすひで)カメラマンダイビングショップNANA

NPO法人・海さくら
公式ウェブサイト https://umisakura.com/

Share This