プラスチックは海洋生物への脅威であり、ダイバーが探検する水中世界を急速に破壊しています。プラスチックの破片は魚などの海の生き物、海鳥を傷つけたり、殺したりすることがあります。残念なことに、世界の海の広範囲にわたるプラスチック汚染のために、多くの海洋生物の種が絶滅の危機に瀕しています。

プラスチック汚染は、世界で少なくとも267の種(参考記事:英語)に影響を及ぼしています。

  • すべての海洋哺乳類の43%
  • 海鳥の44%
  • ウミガメの86%

では、問題を減らし、世界の海、海岸、海洋生物を保護するために何が行なわれているのでしょうか。

 

プラスチックを禁止する国

多くの国が、数種類のプラスチック製品を規制または禁止し、人々にプラスチックの環境への悪影響について教育しています。不要なプラスチックのゴミを減らすために、世界15カ国以上が、ビニール袋を完全に禁止したり袋税を導入しました。レジ袋の使用量を減らし、紙や再利用可能なレジ袋に切り替えることで、大きな成果を上げています。ほとんどの国で、ビニール袋の使用量が50%以上減りました。

 

海洋保全活動

オーシャン・コンサーバンシー(The Ocean Conservancy)は、人々の行動が世界のプラスチック汚染問題の解決策であると信じています。そこでオーシャン・コンサーバンシーは、世界中の海岸からプラスチックを回収することに取り組んでいます。

30年以上の間、彼らは世界中で海岸の清掃プロジェクトを組織し、1200万人近くのボランティアが世界中の153以上の国で参加しています。

オーシャン・コンサーバンシーの取り組みは、世界の海岸の様相を変えつつあり、約99790トン(2億2000万ポンド)以上のゴミ(参考記事:英語)が、熱心なボランティアたちによって手作業で集められています。

 

オーシャン・クリーンナップ・プロジェクト

この種で最初の非営利団体である、オーシャン・クリーンナップ・プロジェクト(参考記事:英語)は現在、世界の海からプラスチックを回収しています。オーシャン・クリーンナップ・プロジェクトでは、海のプラスチックを回収して取り除くシステムを開発しました。

オーシャン・クリーンナップ・プロジェクトは現在、太平洋ゴミベルトで進行中で、もし成功すれば、チームはもっと大規模にプラスチック問題に取り組む計画です。

 

ビーチクリーンナップのボランティア

世界中のボランティアが、海のプラスチックごみを減らすために、自分の時間を使って地元の海岸を掃除してくれています。ここ数年、多くの海岸のクリーンナップ・プロジェクトが大きな成功を収めています。
例えば、ムンバイのヴェルソバ・ビーチ(Versova Beach)(参考記事:英語)は、プラスチックごみや瓦礫が海岸線に広がるゴミ捨て場のようでした。ここ数年、アフロズ・シャー(Afroz Shah)はムンバイでボランティアチームを率いてビーチからゴミを手作業で回収し、地域社会に持続可能な実践方法を教えています。
アフロズ・シャーは、海岸のクリーンナップを率先して行なったことで、人々に協力を呼び掛けました。ボランティアの数は急速に増え、2年後には、数十年ぶりにウミカメが戻ってくるような、手つかずの海岸に変貌したのです。

 

プラスチック問題の克服

海洋のプラスチック汚染を減らすために多くの取り組みが行なわれており、それらは大きな成功を収めています。ビーチのクリーンナップ活動に参加したり、企業のエコ活動の取り組みを支援したり、プラスチックの使用量を減らしたり、私たちは世界の海を守るために少しでも努力すべきです。

どうやってプラスチック問題に取り組んでいますか?

以前に投稿したPADIブログ「ダイバーが海のプラスチック汚染を減らすことができる6つの方法」を読んで、プラスチックの影響を減らすことに取り掛かりましょう。

 

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