ダイバーなら誰もが憧れる世界最大のサンゴ礁-グレート・バリア・リーフ。 2900以上のサンゴ礁と大小900の島々で構成されたグレート・バリア・リーフは、生物が作り出した単一の構造物としては世界最大であり、宇宙からもその存在が確認できるほど広大です。
オーストラリアに訪れる際は、ぜひグレート・バリア・リーフの素晴らしいサンゴ礁と豊富な生物相をご堪能ください。
SSヨンガラレック(タウンズビル)
SSヨンガラレックは、世界に誇る有名沈船のひとつ。1911年、サイクロンが原因で沈んだ全長約110mの豪華客船は今、見事なサンゴに覆われ、その周りではハタ、マンタ、クジラなどが見られます。 水深が深く流れが強いため、上級者ダイバーにおすすめのポイントです。 タウンズビルからボートで約3時間、またはAyr 近くのAlva Beachから約30分でSSヨンガラレックにアクセスできるので、日帰りダイビングも可能です。
コッド・ホール(リボン・リーフ)
ケアンズから北に約96キロの地点に位置するコッド・ホールは、世界で最も有名なダイブサイトのひとつ。 細長いリボン・リーフの一部であるコッド・ホールには、巨大カスリハタが住み着いており、そこでダイバーの身長に匹敵する大きさのカスリハタと泳ぐことができます。 巨大カスリハタの体重はなんと100kgにも上るとか。とても好奇心旺盛な生き物で、ダイバーのグループに近寄り、その周りをゆっくり円を描いて泳ぐこともあります。
さらに、このダイブサイトでは巨大な二枚貝を目にすることもできます。 貝というとあまり魅力的に聞こえないかもしれませんが、コバルトブルーの体色にネオンターコイズ色の線が入っている貝は必見です。
スタンレイ・リーフ(タウンズビル)
1年を通して暖かいこの海には、素晴らしいサンゴ礁が広がっています。 風から守られた場所に位置し、水面及び水中も穏やかで、初心者ダイバーの方も、上級者ダイバーの方も楽しめるポイントです。 カラフルなサンゴ礁に住む魚たちと無脊椎動物たちでにぎわう水中では、マンタ、ウミガメ、クジラの姿も。 手つかずの美しさが残るこの海では、感動的なダイビングが待っていることでしょう。 スタンレイ・リーフとSSヨンガラレックは比較的近い場所にあるので、ぜひ同時にダイビングプランに入れてみてくださいね。
スティーブズ・ボミ―(リボン・リーフ)
「ボミ―」とは「ピナクル」同様、海底から突き出した先の尖った、サンゴの根のことを指します。 スティーブズ・ボミ―の周りには、オグロメジロザメやギンガメアジの群れなど、様々な生き物たちが生息しています。
このダイブサイトは、フサカサゴや「ニモ」のモデルになっているイースタンクラウンアネモネフィッシュなど、小さな生き物たちのシェルターとなっています。 タコ、ウナギ、ウミウシは実によく見られ、サンゴ礁の外側へ泳ぐと視界が広がり、バラクーダの群れなどが目に飛び込んでくることも。
ヘイスティングス・リーフ & フリン・リーフ & ノーマン・リーフ
ケアンズの近くにあるこれらのリーフは、ケアンズエリアで最も人気の高いダイブサイト。経験を問わず、すべてのダイバーが楽しめるはずです。明るいサンゴの群生、深場にあるサンゴ礁の壁、洞窟、ボミ―などが見られます。水中では、ナポレオンフィッシュ、メジロザメの仲間、巨大な貝、クマノミ、カンムリブダイ、エイ、タコ、ウミガメなどが生息しています。これらのダイブサイトは、ケアンズから近いため、ボートで日帰りでアクセスが可能です。
ライトハウス・ボミ―(リボン・リーフ)
ケアンズ北部のリボン・リーフに位置するこの素晴らしいボミ―は、短期間のダイブクルーズにてアクセスできます。 ライトハウス・ボミ―は、ミンククジラと触れ合える世界最高のダイブサイトと言われています。 ミンククジラは、毎年6月から7月にかけて、グレート・バリア・リーフ北部を訪れており、これは世界で唯一予測可能な集団移動なのだとか。 ミンククジラとのダイビング経験は、一生忘れられない思い出になるでしょう。 その他にも、ライトハウス・ボミ―では、ワイドからマクロ、巨大なテーブルサンゴからソフトコーラルまで、さまざまな魅力が存分に詰まっており、フォト派ダイバーにはたまらないサイトです。
ピクシー・ガーデン
この幻想的なダイブサイトでは、様々なウミウシが見られ、バターロールサイズのウミウシがゆっくりとサンゴ礁を散歩しています。 このサイトのサンゴ礁は、トンネルなどの地形もあり、迷宮を探検しているかのようなスリル感が味わえます。 さらに、複雑な構造のサンゴ礁は、そこに住むアナゴ、スズメダイ、エビたちの隠れ家にもなっています。
エッディ・リーフ
流れの強いサイトのため、エッディ・リーフではフィンをしっかりと締めることをおすすめします。 エッディ・リーフへは、ケアンズ南部から2時間の距離にあるミッション・ビーチより、ボートにてアクセス可能です。 ダイビングはサンゴ礁のあるコーナーから始まり、そこを過ぎると流れを感じます。 そのポイントこそが、マグロ、ツマグロ、バラクーダ、コーラルトラウト(スジアラ)、サラサハタ、グルーパーなどの大物が生息する場所です。 そしてそこから降下すると、流れが穏やかになり、 砂の上で休んでいるサメや、サンゴの上で横たわったエポーレットシャーク(マモンツキテンジクザメ)があなたを待ち構えています。
水深10~20m地点では、ピンク色のウミトサカやソフトコーラルなどに覆われたサンゴの尾根の「迷路」があります。 サンゴとサンゴの隙間には、エンゼルフィッシュ、ナンヨウハギ、ハコフグ、ミノカサゴ、ベラなどさまざまな生き物が住み着いており、よく見てみると、ウミウシや扁形動物、エビ、カニなど、小さな生き物たちの姿も。