「ウェットスーツがうまく着られない……」そんなお悩み、ありませんか?とくに夏の海では、汗や湿気でスーツが張りついてしまい、苦戦する人も多いはず。
そこで今回は、誰でもスムーズにウェットスーツを着られるようになる7つのコツをご紹介します。ほんのちょっとの工夫で、快適さがぐっと変わりますよ!

コツ①:伸縮性の高いインナーを着る
ウェットスーツの下に、ストレッチ素材のラッシュガードやレギンスを着ることで、肌とスーツの摩擦が減り、着脱がぐっと楽になります。これらは、スイムウェアなどにも使われる伸縮性の高いポリウレタン系素材(スパンデックスなど)を選ぶのがポイント。逆に、綿素材やゆったりしすぎるものは水を吸ってしまい、逆に着脱しにくくなるのでNGです。
コツ②:ビニール袋でスルッと!
両手と両足にビニール袋をかぶせてからスーツに通すと、驚くほどスムーズに着用できます。スーパーの袋やホテルのランドリーバッグなどでも代用OK!⚠ 注意:着たあとに袋を海やダイビングポイントに置き忘れないように注意しましょう。海にビニールを残すのは絶対NG!
コツ③:水を“潤滑油”にする
それほど寒くない時期なら、シャワーやホースの水を使って身体やウェットスーツを濡らしながら着る方法もおすすめです。ウェットスーツが着にくい理由のひとつは、肌とスーツのゴム素材(ネオプレン)が密着し、摩擦が大きくなるから。水が“潤滑油”の役割を果たし、スルッと滑るように通るようになります。
水で濡らして着るときは、冷えすぎないように体温にも配慮を忘れないようにしましょう。
コツ④:ウェットスーツをカスタマイズする
「どうしても足が通りにくい…」という方には、足の部分にジッパーを追加するカスタマイズがおすすめです。特に、太ももまでしっかり開くロングジッパーは、着脱が劇的にラクになります。着るときも脱ぐときも力いらずで、準備時間のストレスを軽減してくれます。
ただし、ジッパーの分だけスーツの保温力が落ちますので、そこは注意が必要です。とはいえ、「着るのが苦手で毎回汗だく…」という方にとっては、着やすさ優先の選択肢として非常に有効です。
コツ⑤:困ったときはバディと協力!
ひとりで頑張るよりも、バディに少し引っ張ってもらうだけで大違い! 特にバックジップのスーツは、ジッパーの上げ下げをお願いしたほうが早くて安全です。
バディとの協力は、ダイビングの基本でもあります。着替えの段階から助け合いの気持ちを大切に!
コツ⑥:サイズが合ったものを選ぶ
ウェットスーツの着脱で最も重要なのが、「サイズが自分の体に合っているかどうか」。これを間違えると、着るのも脱ぐのも大変なうえに、海の中でも快適とは言えません。ウェットスーツは、体にぴったりフィットすることで初めて保温性を発揮します。
既製品(レディメイド)の中から自分の体型にぴったり合うサイズが見つかれば、それはとてもラッキー! ただし、既製サイズは「身長○cm・体重○kg」といった平均値で作られているため、どうしても「腕が短い」「太ももがきつい」などの違和感が出やすいものです。本格的にダイビングを楽しむなら、オーダーメイドのウェットスーツも検討してみましょう。体にフィットすることで、保温力・動きやすさ・着脱のしやすさすべてが向上します。
コツ⑦:ウェットスーツ自体をアップグレード!
今使っているウェットスーツ、何年も前のものではありませんか?長年使っているスーツほど、「最近、なんだか着づらい…」と感じることがありますよね。ウェットスーツの主素材であるネオプレンゴムは、時間が経つと劣化し、徐々に硬く・伸びにくくなってしまいます。日光や塩分にさらされることで、表面がカサカサし、フィット感も悪化。
「最近なんだか着づらいな…」「前より脱ぎにくい」と感じたら、それは買い替えのサインかもしれません。

困ったら、PADI登録店に相談しよう!
ウェットスーツのサイズ選び、カスタマイズ、買い替え…迷ったときは、お近くのPADI登録ダイブセンターやダイブリゾートに相談するのがいちばん確実です。PADIでは、以下の“4つのE”を提供するダイビングショップを登録・認定しています:
- Education(教育):各種PADIダイビングコースの実施
- Equipment(器材):ダイビング器材の販売・レンタル・サービス
- Experience(体験):ダイビングツアーや体験ダイビングの提供
- Environment(環境):海洋保全やビーチクリーンなど、ダイバーとして自然を守る活動への参加をサポート
あなたのダイビングライフをもっと快適に、安全に、楽しくしてくれるプロのスタッフが、きっと力になってくれます!
