毎年7月の「プラスチック・フリー・ジュライ(Plastic-Free July)」は、何百万人もの人々にごみ問題の解決に向けた行動を促しています。オーストラリア発祥の慈善活動として始まったこのムーブメントは、今では世界中でプラスチック汚染に立ち向かう呼びかけへと広がりました。
参加者は、プラスチック問題の深刻さ、自然環境への脅威、そして自分にできることを学んでいきます。

特に水上にいるときは、船に持ち込むものに気を配ることがとても大切です。プラスチックごみが海に入るのを防ぐ最も簡単な方法は、それを最初から船に持ち込まないこと。

そこで今年PADIは、#PlasticFreeJuly の一環として、ダイブボートでプラスチックフリーを実践する方法に注目して発信しています。


1. マイボトルを持参しよう

ダイバーにとって、水分補給はとても大切ですね。太陽と海で体はどんどん水分を失います。だからこそ、いつでも水を飲めるようにボトルを持ち歩くのが基本です。使い捨てのペットボトルはやめて、繰り返し使えるマイボトルを選びましょう。最近は保冷・保温機能付きのものも多く、快適に使えます。

また、ダイビングショップやサービスにウォーターサーバーがあるか確認しておくと、必要なときにその場で補充できて便利です。

ヒント:ダイビング中にスポーツドリンクや電解質飲料を飲みたい人は、粉末タイプを買ってマイボトルに混ぜるのがおすすめです。毎回ペットボトルを買う必要がなくなり、ごみも減らせます。


2. おやつはリユースバッグで持参

ダイビングは体力を使うスポーツ。ダイブ後、お腹が空いて何かつまみたくなること、ありますよね?でも、チップス、フルーツグミ、クッキー、ビーフジャーキーなど人気のスナックは、たいていプラスチックやアルミ包装。風の強い日には、こうした包装が海に飛んでいってしまうことも…。

そこでおすすめなのが、まとめ買いして、必要な分だけリユース可能なバッグに小分けする方法です。
PADI Gearの生分解性食品バッグなど、さまざまな再利用可能なバッグが販売されています。このようなバッグは、数百枚分の使い捨てジップロックやビニール袋の代わりになると推定されています。


3. 曇り止めもプラスチックフリーに

ダイビング中は、視界をクリアに保つことが大切。そのために曇り止めは欠かせませんが、市販の小さなプラスチック容器入りの曇り止めは、環境に負担をかけることもあります。

そこでおすすめなのが、ベビーシャンプーと水を混ぜて、マイ容器に詰めて使う方法。大容量の詰め替え用を使えば、繰り返し利用できてとてもエコです。あるいは、昔ながらの「マスクに少し唾をつける」という方法も、シンプルで環境にやさしい選択肢のひとつです。


4. ランチはおうちからプラスチックフリーで持参

お弁当の容器やサンドイッチ用のラップ、ビニール袋などは、ボートに持ち込まれる使い捨てプラスチックの代表例です。そうならないように、自宅からプラスチックフリーのランチを持参するのがおすすめです!

たとえば、サンドイッチはナプキンや再利用できるラップ(前述のリユースバッグなど)で包んだり、お菓子の代わりにフルーツを選んだりと、ちょっとした工夫でぐっとエコに。

さらに持ち運びには、ビニール袋ではなく、海をモチーフにしたお気に入りのランチバッグを使えば気分もアップ☀️小さな選択が、海の未来を守る大きな一歩につながります。


5. アップサイクルされたダイビング&ボート器材を選択しよう

ダイビング中やボート上でプラスチックを使うことが、必ずしも環境に悪いとは限りません。地球にやさしい選択肢のひとつが、リサイクルやアップサイクルされた素材から作られた器材を使うことです。

もちろん、プラスチックフリーが理想的ですが、それが難しい場面もありますよね。そんなときは、不要になったプラスチックを別の形で再利用する“アップサイクル”という選択肢を。廃棄物になるはずだったものが、新たな製品として再び活躍することができます。

たとえば、使い終わったオイルボトルをアップサイクルして作ったごみ箱や、自作の水中ごみ拾い用バッグなど。
身近なアイテムでも、少しの工夫で環境に優しいツールへと生まれ変わります。想像力とクリエイティビティを活かして、自分らしい方法で海を守りましょう!


6. 環境にやさしいタオル

軽くて薄いこちらのトラベルビーチタオル(ダイブフラッグ柄)は、なんとリサイクルプラスチックから作られた環境配慮アイテム!吸水性が高く、コンパクトに折りたためて、持ち運びに便利なコットン製トラベルバッグ付き。機能性も抜群です。

素材の約80%はリサイクルポリエステルで、これは使用済みペットボトル約14本分に相当。本来なら廃棄されるはずのプラスチックが、ダイビングのお供として生まれ変わっているのです。

まさに「ダイブボートに持ち込んでOKな、いいプラスチック」。ぜひバディにもシェアして、一緒にリサイクル素材の商品を探してみましょう!


padi gear dry bags freedivers

7. 濡れた器材にビニール袋、もうやめませんか?

濡れた水着やラッシュガードをすぐに脱ぎたくなる気持ち、わかります。でも、それをそのままバッグに入れてしまうと、他の荷物までびしょ濡れに…。つい使い捨てのビニール袋を使いたくなりますが、何度も買って、何度も海に負担をかける必要はありません。そこでおすすめなのが、小さめのドライバッグ。通常は「中身を濡らさないため」に使われますが、実は“濡れたものを他と分けて持ち運ぶ”のにもとても便利なんです。

帰宅するまで他の荷物としっかり分けておけて、繰り返し使える――そんなドライバッグは、地球にも優しい賢い選択です。


Plastic Free Boat Dives

もっと海のためにできることは?

さて、プラスチックフリーなダイビング、始めましょう!


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