2022年夏に実施された「Youth Divers for the Oceanダイビングスカラーシッププログラム」でPADIダイバーになったナイハードみおさん(写真 右)の現在のダイバーライフについてインタビュー!
渋谷を中心に世界の平均気温が1.5度上昇してしまうまでのカウントダウンを表すクライメートクロックを設置するプロジェクトに参加していたみおさんは、ダイバーになり、水面下で起きてしまっている気候変動による影響を自分の目で確かめたいという想いから、Youth Divers for the Oceanプログラムに参加されました。
現在、スイスのチューリッヒ工科大学(ETH)2年生となり、最近イースター休暇を利用して、イタリアにあるポルトフィーノマリンパークでPADIアドバンス・オープン・ウォーター・ダイバーとエンリッチド・エア・ダイバー・スペシャルティ認定を受けたそうです!ダイバーとしても着実にレベルアアップされています。
撮影場所:ポルトフィーノマリンパーク
Q:スキューバダイビングで一番好きなことは何ですか?
みおさん:ダイビング中に海の一部になったような感覚が好きです。海に潜るとなんだか自分がいるべきところに戻ってきたかのような気分になるし、海の生き物の世界の仲間に入れた気がして嬉しくなります。
Q:スキューバダイビングの経験を1つの言葉で表してください。
みおさん:Adventure to another world.
Q: PADIオープン・ウォーター・ダイバー・コースを最初に受講してから、そして今PADIアドバンスド・オープン・ウォーター・ダイバーになるまで、特に何が変わりましたか?
みおさん:セオリーだけで知っていたことが自分の経験として少しずつわかるようになったことです。PADIオープンウォーターダイバーコースを受講する前はスキューバダイビングを想像したときに自分の中ではすごくふわふわしたイメージでした。「なんか楽しそうだなー」、「やってみたいなー」という程度でした。しかし、今では次にステップアップしたい、上手く潜れるようになりたいと具体的なイメージと結びつけることができるようになりました。あの時に出会ったあるダイバーのように、自分も将来仕事をしながらでも、ダイビングを自分の日常の一部にしたい!といった具体的な目標も持つようになりました。そして、今までは海の中にゴミが増えていることや珊瑚が白くなっていることを情報として知っていましたが、ダイビングを始めてからは海の中で絡まっているゴミを見つけたり、素晴らしいスポットであるはずの場所でプラスチック袋が浮かんでいるのを見つけたり、珊瑚が白くなっているのを実際に見て、気候変動が自分にとってよりリアルな問題になったと感じています。
Q:なぜ若者が海洋保護活動に参加することが大事だと思いますか?
みおさん:全ての人が海洋保護活動に参加すべきだと思います。特に若者は、これからの社会の未来を変える力を持つ人たちです。海は私たちの生活に欠かせないものであり、汚染されてしまえば困るのは結局自分たちです。海の生物が絶滅したり、珊瑚が死んだり、海の中のゴミが増えたりするのはすべて私たちの責任です。将来、自分が年を取った時に子供たちに、「昔は海がきれいだったんだよ。こんなにもたくさんの美しい生き物がいたんだけど、自分たちのせいで今はもうなくなってしまったんだ。ごめんね。」と言いたくないです。彼らや彼女らが将来も美しい海を楽しめるように、海洋保護活動に積極的に参加すべきだと思います。
Q:ダイビングまたは海洋保護活動に興味のある若い世代へメッセージをお願いします。
みおさん:まずはダイビングの体験に行って、綺麗な海を見てほしいです。私が味わった感動をあなたにも味わってほしいです。きっと、「こんなにも綺麗な海を自分の手で汚してほしくない!」と思ってくれるはずです。そして、その感動を他の人にも是非シェアしたいと思ってほしいです。気候変動は「ジブンゴト」だと気づけたら、一番大事な一歩を前に踏み出すことができると思います。みんなで手遅れになる前に、綺麗な海を守っていきましょう。
みおさん、今後ともZ世代のPADIダイバーとして誇りを持って、活動をどんどん広げていってくださいね。
ダイビングは、海の美しさと生命の多様性を目にする素晴らしい方法です。海洋生物や生態系を直接観察し、その美しさと脆さを肌で感じることができます。そして、海洋の健康状態について学ぶ素晴らしい機会でもあります。
一緒に海の世界を探検し、その美しさを守るためのアクションをスタートしませんか?