毎年9月20日は「ワールドクリーンアップデー/World Cleanup Day」。
この日に合わせて、PADI AWARE(日本)のパートナーであるNPO法人 海さくらの9月のごみ拾いが実施されました。
国連が定めたこの国際デーである「ワールドクリーンアップデー」は、地球規模で清掃活動を行なう日として、すでに190を超える国と地域が足並みを揃えてきました。

9人の若者から始まった地球規模の連鎖

その起源は2008年、北欧エストニア。たった9人の若者の呼びかけが国民の約5%を動かし、「地球をきれいにする日」として歴史の扉を開きました。
やがてその波は世界に広がり、2018年には毎年9月第3土曜日に各国同時開催されるようになり、2023年の国連総会では正式に「9月20日」が国際デーとして刻まれたのです。

世界同心 ― 一斉にごみを拾う日

いまや世界各地で心をひとつに、同じ日にごみを拾う。その連帯感は、まさに異口同音・世界同心の象徴といえるでしょう。
そんな「世界とつながる日」に、第215回海さくらごみ拾いが開催されました。
秋風そよぐ浜辺に集ったのは、単なる清掃ではなく「未来への布石」をともに打ち続ける仲間たちです。

日本らしいごみ拾いを模索して

NPO法人 海さくら代表・古澤純一郎氏も、これまでエストニアや大阪での国際カンファレンスに参加し、世界の活動家たちと語り合い、共にごみを拾ってきました。
異国の志士たちは皆、心清らかで胸襟を開いた人ばかり。各国の工夫や発想に触れた古澤氏は、「日本らしい誇れるごみ拾いとは何か」と思索を重ね、かつてはご当地ヒーローを集めた「ヒーローごみ拾い」や、アイドルとヲタ芸をセットにした「アイドルごみ拾い」、今や定番となった大人気イベント「どすこいビーチクリーン」など、楽しい清掃イベントを発信してきました。

挑戦者たち ― 解決へ向けて

そして今、彼が目指すのは「原因と向き合い、解決へ挑む日本の姿」を世界に示すこと。
ごみがあるから拾い続ける人々、浜に散乱するプラスチックを前に試行錯誤する企業、海底に絡む釣具を取り除こうとマグネットフィッシングに挑む釣り人──その一人ひとりが挑戦者であり、未来を切り拓く担い手です。

たかがごみ拾い、されどごみ拾い

簡単に見えて奥深く、誰でもできるけれど継続は容易ではない。
だからこそ、続ける人の価値は金剛不壊。
単調な作業を「楽しく、誰でも参加できる体験」へと昇華させる海さくらの挑戦を、PADI AWARE(日本)はこれからも全力で応援していきます。

参加人数:454人
可燃ごみ:34袋/不燃ごみ:6袋/ペットボトル:4袋/缶:4袋/ビン:4袋/注射器:6本(30リットルごみ袋換算)


次回の海さくらごみ拾いは「PIG FES.」!

PIG FES(Peaceful Inclusive-beach Goals Festival)とは、みんなが平和で安心安全に楽しめる海や浜を目指すイベントです。
ビーチクリーンで海や砂浜をキレイにしたあと、障害のある方もない方も誰もが楽しめるよう工夫された様々なスポーツやワークショップが体験できる、ワクワク魅力的なフェスです。
どんな方でも大歓迎です。ぜひ遊びにきてください。

● 2025年10月18日(土)
● 12:00~15:15(受付 11:00〜)
● 雨天決行/荒天中止
● 参加無料
● 場所:片瀬東浜会場(片瀬東浜交差点の目の前のビーチ)
● 詳細・申し込みはこちらをご覧ください(要申し込み)。


写真:上重泰秀(じょうじゅう やすひで)カメラマンNPO法人WORLD CLEANUP DAY JAPAN





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