“戦争の記憶”と“南太平洋の海”が交差するダイビングスポット
ソロモン諸島・ガダルカナル島西部にあるBonege Beach(ボネゲビーチ)周辺には、第二次世界大戦中に沈んだ日本の輸送船が今も静かに眠っています。現在、その船体はサンゴや魚たちに包まれ、「海の歴史遺産」として世界中のダイバーを魅了しています。また近くのViluミュージアムでは、日本軍の大砲や零戦のプロペラ、米軍の戦闘機などを間近で見て、触れることができます。
対岸、ツラギ島周辺には、沈船・洞窟・ドロップオフ・マクロ生物など、多彩なダイビングポイントが広がっています。
Bonegi Wrecks(ボネギ沈船群 / Bonegi 1 & 2)
ガダルカナル島西部、Bonege Beach(ボネギビーチ)周辺には、第二次世界大戦中に沈んだ日本軍の大型輸送船「宏川丸(Hirokawa Maru / Bonegi 1)」と「鬼怒川丸(Kinugawa Maru / Bonegi 2)」が今も海底に残っています。
1942年11月、ガダルカナル島の戦いの中で沈没したこれらの船は、現在ではサンゴや魚たちに覆われ、長い年月をかけて海洋生態系の一部となりました。
ビーチから巨大な船体を確認できるBonegi 2(鬼怒川丸)は、比較的浅い水深にあり、沈船ダイビング初心者にも人気のポイントです。一方、Bonegi 1(宏川丸)は、より深い場所に沈む大型船で、巨大な船倉や崩れた構造物など、より迫力ある沈船ダイビングを楽しめます。
特徴
- 第二次世界大戦の歴史を感じられる沈船
- 浅場から確認できる巨大な船体
- サンゴに覆われた甲板や船体
- フュージリア、スナッパーなど魚群
- 初心者から経験豊富なダイバーまで楽しめる


アメリカ軍爆撃機(B-17 Flying Fortress)
このB-17は1942年9月、日本軍艦船への爆撃作戦中に損傷を受け、基地へ戻る途中で海へ不時着したとされています。現在も翼やコックピットなどが比較的良好な状態で残っており、ダイバーは当時の航空機の姿を間近で感じることができます。
現在、年月を経た機体は魚たちが暮らす人工リーフのような存在になっています。航空戦の歴史を水中で感じられる、ガダルカナル島ならではの特別なダイビングポイントです。
特徴
- 戦闘機の形が残る珍しいダイビングポイント
- 歴史と自然が融合した水中景観
- サンゴや魚が暮らす人工リーフ


ツラギ島周辺のダイビング
ホニアラからボートでアクセスできるツラギ島周辺(フロリダ諸島エリア)は、ソロモン諸島を代表するダイビングエリアの一つです。
有名な「Twin Tunnels(ツイントンネル)」では、海底に開いた2つの縦穴を降りていく幻想的な洞窟ダイビングを楽しめます。洞窟出口から差し込む光や青い海、魚群の景観は圧巻です。
また周辺には、
- 米軍・日本軍の沈船ポイント
- マンタやサメが現れる潮流ポイント
- マクロ生物が豊富な湾内スポット
など、多彩なダイビング環境が広がっています。
“Iron Bottom Sound” の海へ
ガダルカナル島とツラギ島の間の海域は、「Iron Bottom Sound(鉄底海峡)」と呼ばれています。第二次世界大戦中、多くの艦船や航空機が沈んだことから、その名が付けられました。
しかし現在、その海は美しいサンゴ礁と魚たちが広がる豊かな海へと生まれ変わっています。
ソロモン諸島でのダイビングは、単に水中景観を楽しむだけではありません。歴史、自然、追悼、そして島々の暮らしが融合した、ここでしか味わえない特別な体験が待っています。
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