ダイバーの皆さんは、ダイビング中の残圧チェック、どのくらいの頻度でしていますか?「大体10分ごとに見るようにしている」「移動するたびに確認している」そんなふうに自分なりのルールを持っている方もいるでしょう。
PADIオープン・ウォーター・ダイバー・コースでは、「残圧計を見なくても、自分の残圧をある程度予測できる」ことが達成条件のひとつになっています。講習中に「今の残圧はいくつ?」とインストラクターに聞かれ、実際の数値と誤差20bar以内で答える練習をした経験、覚えているでしょうか。
この記事では、理想の残圧管理、そして残圧をよりスマートに意識できる方法について解説します。
ファンダイブ中にありがちな残圧チェックの失敗
インストラクターやガイドから「残圧いくつですか?」と聞かれて、慌ててゲージを覗いたり。
ブリーフィングで「○○barになったら教えてくださいね」と指示されていたのに確認を怠り、報告が遅れてしまったり。
あるいは、残圧が減っているのにどうやってガイドを呼び止めればいいのか、どう合図すればいいのか分からず、伝えるタイミングを逃してしまったり。
──こんな経験に、心当たりはありませんか?
残圧の管理は講習で学んだとおりとても大切なことですが、夢中になって潜っていると、残圧の確認や報告がつい後回しになってしまうのは、多くのダイバーにとって“あるある”のひとつです。

残圧チェック、本当はどうあるべき?

もちろん、インストラクターやガイドが残圧を確認してくれるのは心強いことです。でも、本来の残圧管理は自分で責任を持つもの。エアの消費傾向を把握し、講習で学んだように「残圧計を見なくても大体の残圧が予測できる」くらいの感覚を身につけておくのが理想です。とはいえ、どんな状況でもやはりこまめにチェックをする習慣を持つことが何より大切です。
そして、自分の残圧だけでなく、バディ同士で残圧を確認し合うことも欠かせません。自分がまだ余裕でも、バディのエアが先になくなれば一緒に浮上する必要があるからです。
そのためには、体格や経験からおおよその消費量をイメージしておくのも有効です。初めて一緒に潜る相手なら、「エアの減りは早いですか?」「ダイビング経験はどのくらいですか?」といった会話をしておくとよいでしょう。
結局のところ、ダイバーに求められるのは、「聞かれてから確認する」のではなく「常に意識している」というスタンスなのです。
残圧チェックをもっとスマートに
そんなときに頼りになるのが、残圧を自然に目に入れてくれるダイブコンピューターです。
たとえばアクアラングの i770R(WT/PETROL)。
シリンダーに取り付けたトランスミッターとワイヤレスで連動し、残圧を手首の画面に表示してくれます。わざわざゲージを探さなくても、深度や潜水時間と同じように、ふと視線を落とすだけで残圧を確認できるのです。
さらに、i770Rは単に残圧を示すだけではありません。現在の呼吸ペースから「あと何分潜れるか(エアタイム残量)」まで計算し、計画的で安心なダイビングをサポートしてくれます。
手首をひと目見るだけで残圧が分かる安心感は、ダイバーに大きな余裕をもたらしてくれます。

安全に、そして余裕を持って潜ろう!
残圧を意識することは、ダイビングの基本であり、自分とバディの安全を守るために欠かせない習慣です。最新のダイブコンピューターを活用すれば、その確認もよりスマートで自然なものになります。
どんなダイビングでも大切なのは、安全第一。残圧管理を忘れずに、安心して、そして余裕を持って海を楽しみましょう!


