2024年10月29日(火)、秋の海風が心地よい伊豆稲取の地で、環境保全の新たな一歩が刻まれました。PADI 5スターIDセンター「稲取マリンスポーツセンター」にて、三井物産ケミカルとAWARE(日本)が推進する「廃漁網の回収とリサイクルプロジェクト」が実施されました。この取り組みは「廃棄物から宝を生み出す」挑戦そのもの。今回のイベントでは、協働企業であるモリトアパレル株式会社を中心に、多くのパートナー企業が集まりました。

ビジネスと環境が交わる場

イベントには、廃漁網素材を活用した製品を手がける、もしくは導入を検討中の企業担当者が招かれました。製品に込められたストーリーと素材への理解を深め、販売への意欲を高めることが狙いです。百聞は一見に如かずという言葉通り、現場の活動を実際に体験することで、単なる素材の提供以上の価値を実感していただけたことでしょう。

参加人数:約40名、処理した廃漁網:9袋(約30キログラム)

廃漁網が新たな素材へ!

今回回収された廃漁網は、このプロジェクトの協働企業「リファインバース株式会社」の工場で、高品質リサイクルナイロンペレット「リアミド」に生まれ変わります。この素材は建材、家電、アパレル製品、オフィス家具など、さまざまな製品に使用され、社会のさまざまな場面で活躍しています。

地元の支援と共に広がる波紋

この日には特別なゲストも登場。東伊豆町の副町長:鈴木嘉久氏と伊豆漁業協同組合運営委員長、鈴木精氏が顔を揃え、地域を挙げたサポートの存在感を示しました。地元との密接な協力があってこそ、このようなプロジェクトが実現するのです。昨年、東伊豆町の後援を受けたこともあり、この活動は地域全体の取り組みとして一層の広がりを見せています。

東伊豆町の副町長:鈴木嘉久氏
伊豆漁業協同組合運営委員長:鈴木精氏

小さな一歩が大きな変化を生む

石の上にも三年というように、こうした持続可能な活動の積み重ねが、未来への大きな変化を生み出す原動力となります。海と人、そして地域を結ぶプロジェクトの輪は、これからも広がり続けるでしょう。

今回参加の企業・団体

協働企業・団体









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