2024年6月2日(日)、静岡県・東伊豆町にあるPADI5スターIDリゾート「稲取マリンスポーツセンター」さんにて、昨年に引き続き「廃漁網の回収とリサイクルプロジェクト」の学生イベントを実施(昨年の様子はこちらから)。同志社大の学生の皆さんにご参加いただきました。
また、今回の活動は環境省と日本財団が推進する「春の海ごみゼロウィーク」の期間中に合わせて実施しました。
このプロジェクトは、廃棄網の海洋流出防止などを目的として三井物産ケミカル(株)さんとAWARE(日本)が2020年より進めている活動です。
京都の同志社大学の学生とこの活動の関連企業の皆さん
今回メインとして参加してくれたのは、京都にある同志社大の学生たち7名と、このプロジェクトで廃材から再資源化事業を担当する「(株)リファインバースグループ」さんの新入社員と先輩社員の皆さん。昨年のこのイベントでは新入社員として参加し、現在では立派な先輩社員となって今回参加してくれた方もいらっしゃいました。
さらにこの活動の関連企業として、再生素材から製品化するモリトアパレル(株)さんとエスジー工業(株)さんからも社員の方々が参加してくれました。
地元・東伊豆町の副町長と稲取漁協の運営委員長も参加
昨年、地元・東伊豆町からこの活動の後援をいただくことができ、正式に地元の環境保全活動となりました。今回は東伊豆町・副町長の鈴木 嘉久(すずき よしひさ)氏、そして伊豆漁協・稲取支所運営委員長の鈴木 精(すずき くわし)氏にもご挨拶いただき、東伊豆町の魅力やキンメのお話しなどをお話しいただきました。また、このお二人は結局最後までご参加いただくこととなり、キンメ漁の仕掛けから金属部品を除去する作業のお手伝いもしていただきました。
ダイバーももちろん参加!
昨年同様に今回も会場をご提供いただいた「稲取マリンスポーツセンター」さんに来ているダイバーの皆さんもこの作業のお手伝いをしてくれました。こういったイベントのときだけでなく、普段から「稲取マリンスポーツセンター」さんでは少しずつ除去作業を行なってくれており、そこに参加しているのはダイバーの皆さんです。いつも感謝です。
ダイバーの皆さんは作業終了後、お昼休憩をはさんで午後は海中ごみ清掃に向かいました。この一日は海洋環境保全に関わる濃い一日となりました。
7月には下田海中水族館さんとイベント開催!
東京ドーム約1個分の広さがある下田海中水族館。自然の入江を利用した施設で、その入江にはイルカがのびのびと暮らしています。 自然に近い環境でのんびりとした雰囲気も他にはない魅力の水族館です。
そんな下田海中水族館さんもいよいよこの活動に参加!7月に「廃漁網の回収とリサイクルプロジェクト in 下田海中水族館」というイベントを実施します。水族館に遊びに来たついでに、少しだけでもこの活動に参加してみませんか?もちろんガッツリ参加もOKです!危なくないようにスタッフが細心の注意を払いますので、お子様もご参加いただけます。ハサミを使えるお子様なら、チョキンと切るだけで仲間入り!
- 日時:2024年7月6日(土)10:00~14:00(雨天中止)
- 場所:下田海中水族館 第一駐車場(入口の横)
- お申込み:不要(直接現地にいらしてください。イベント実施時間内なら開始時間・終了時間は皆さんにお任せいたします)
- 参加費:不要
- ご参加いただいた方にプレゼント!
→ 500g処理にご協力いただいた方には「300円の入場料割引券orコツメカワウソの餌3粒」
→ 1000g以上処理にご協力いただいた方には「500円の入場料割引券orコツメカワウソの餌5粒」
引き続き「静岡県産100%」の再生漁網素材を目指す!
最近ではプラスチックや漁網、ペットボトルなどのリサイクル素材由来のエコな製品も増えてきました。しかし、その中には海外などから仕入れた廃素材も少なくありません。
このプロジェクトでは、回収以外のもうひとつの目標として「リサイクル素材を使った再製品化」を掲げています。その素材を今回のような「100%静岡の漁師さんから回収させてもらった漁網」を使用したいと思っています。そのため、漁業関係者をはじめとする静岡県内の皆さんとも協力体制をより強め、プロジェクトを進めていきたいと思います。
協働企業・団体:
- 活動コーディネート:三井物産ケミカル(株)/PADI AWARE(日本)
- 現地協力:稲取マリンスポーツセンター/スパ・リゾート竜宮の使い/伊豆漁協 下田支所、稲取支所
- リサイクル:(株)リファインバースグループ(廃材を再資源化)/モリトアパレル(株)(再資源から製品化)/エスジー工業(株)(再資源から製品化)
- 活動アドバイス:静岡県漁業協同組合連合会
廃漁網からリサイクル素材になり、その素材で製品になる工程をリファインバースさんとモリトアパレルさんから説明。
いよいよ作業開始。おしゃべりしながらやるグループもあれば、黙々と作業するグループも。