音楽ユニット「LUV K RAFT」で活躍するアーティストである北野正人氏とKAREN氏は、それぞれがPADIオープン・ウォーター・スクーバ・インストラクター、PADIダイブマスターの資格を持つPADIプロフェッショナルでもあります。北野氏はミュージシャン・作曲家として、KAREN氏はボーカリスト、デザイナー、アートディレクターとして多岐にわたって活躍する一方、彼らのYouTubeチャンネルの「Be a Diver」プロジェクトでは、音楽界や芸能界における影響力を活かして、プロダイバーを目指す方々への講習や海の魅力を広める活動を行っています。

今回は、彼らがどんな情熱を持って「Be a Diver」プロジェクトに取り組んでいるのか、その背後にある思いや具体的な目標について深くお聞きしました。プロダイバーとしての道を歩む理由や、海の魅力を広めるための取り組みについての貴重な話をお楽しみください。

LUV K RAFT(左からMishu、KAREN、北野正人)

Q. ミュージシャンという本業を持ちながらもプロダイバーを目指すことにしたきっかけは何ですか?また、その情熱をどのように持ち続けているのか、普段の活動にどう活かしているのか教えてください。

北野 : ダイビングを始めた当初は、オープン・ウォーター・ダイバーの資格だけで十分だと思っていました。しかし、娘と息子が体験ダイビングができる年齢になり、一緒に潜った際に、息子が耳抜きに苦労しているのを見て、自分が親として何も助けられないことに対して非常に不甲斐なく感じました。この経験がきっかけで、もっとしっかりとした知識とスキルを身につけたいと考え、プロダイバーを目指す決意をしました。本業の合間を縫ってプロダイバーとしての活動を続けるのは簡単なことではありませんが、ダイビングに対する情熱は、音楽制作やライブ活動に良い影響を与えながら、海の魅力を広めるための「Be a Diver」プロジェクト活動に全力を尽くす原動力となっています。

KAREN : ダイビングを始めたきっかけは、LUV K RAFTのメンバーMishuの誕生日にオープン・ウォーター・ダイバーの講習をプレゼントしたことでした。しかし、その5年後の久しぶりのファンダイビングで思うようにいかないことがあったのですが、その経験が自分の弱点を改善し、もっと上達したいという気持ちを強めました。それでもダイビング活動を続け、高みを目指して努力する姿勢は、音楽活動と異なる分野であっても共通しており、どちらも「全力で取り組む」という姿勢が大切だと感じています。この考え方は、日常生活にも良い影響を与えていると実感しています。


Q. PADIプロフェッショナルとして、日本の海やダイバーの現状に対してどのような気づきがありましたか?また、それに基づいて、どのようなアプローチで海の魅力を伝えていこうと考えていますか?

北野:PADIプロフェッショナルになり、視点を改めると、日本が海に囲まれた島国でありながら、人口に対してのダイバーの割合は、1%にも満たないと言われている現実に驚きました。また、様々な海を潜る中で海の環境も必ずしも良好とは言えない現状を目の当たりにしました。私たちプロダイバーは、海の楽しさや魅力を発信し、その現状を広める使命を担っています。特に私たちのように芸能界に身を置く者には、その影響力を活かして、多くの人に海の大切さを伝えていく役割があると感じています。

KAREN:そうですね。そこが私たちの「Be a Diver」のプロジェクトの核となる部分です。私たちが目指すのは、海の素晴らしさを広め、より多くの人々が海に親しむ未来です。このプロジェクトの中で、私たち自身が全力で楽しみ、その過程をありのままに伝えることが大切だと思っています。失敗から成功への道のりを飾らずに伝え、「敷居が高い」「自分には無理だ」と感じている人にも、挑戦してもらえるようにしたいです。この姿勢は、LUV K RAFTを結成して11年、音楽と真剣に向き合い、仲間たちと一緒に歩んできた経験と同じです。私たちは、海と向き合い、その魅力を共に楽しむ仲間を増やしていきたいと思っています。


Q. ダイビングや海の魅力を伝えていくという中で、「Be a Diver」プロジェクトはダイバーを増やすことではなく、「プロダイバー」を増やすことにこだわり、ゴールにしているのはなぜでしょうか?

北野:「Be a Diver」がプロダイバーを増やすことをゴールとしている理由。それは、単なるダイバーを増やすだけでは達成できない大きな目的があるからです。プロダイバーは、単にダイビングを楽しむだけでなく、プロダイバーとしての資格を持つことは、海に対する深い理解と責任感を持ち、他者にその魅力や重要性を伝えるためのスキルを身につけることを意味します。このプロジェクトを通じて、特に音楽や芸能の分野で活躍する方々がプロダイバーとなることで、その影響力は一層大きくなり、ダイビングの魅力を伝え、海を守るための活動がより効果的に広がると信じています。


Q. 最後に、私たちが海を守り、楽しむためにできることについて、メッセージをいただけますか?

北野&KAREN:海の魅力やその楽しさを飾らずに伝える私たちの活動が、皆さんが海と向き合い、その美しさを楽しむきっかけになれば嬉しいです。多くの人々にまずは海に足を踏み入れることから始めてほしいです。そして、その中で自分の体験を通じて、海の美しさや保護の重要性を実感してほしいなと思います。


彼らの活動はこちらからCHECK!

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