ダイビング器材って、選ぶとき本当に迷いますよね。「せっかく買うなら、ちゃんと“いいもの”を選びたい」そう思っても、その“いいもの”が何なのか、意外とわからないものです。そんなとき、多くの人がふと頭に浮かべるのが、「インストラクターが使ってる器材=やっぱり良さそう」というイメージ。
でもここで1つ、また疑問が出てきます。“プロが使う器材”と“初心者向けの器材”は、何が違うんだろう?
結論からいうと──“質”が違います。プロが選んで使っている器材は、派手な機能があるわけでも、特別なテクニックが必要なわけでもありません。「壊れにくい」「扱いやすい」「使い心地が安定している」といった“質の高さ”。
でも、それは“プロ専用”という意味ではありません。むしろ、そうした“ストレスの少ない器材”こそ、初心者にも安心して使ってほしいものなんです。
プロが選ぶ器材=上級者しか扱えない難しい器材、ではない
とはいえ、「プロが使っている器材=上級者しか扱えない特別なもの」と思ってしまう人も多いかもしれません。けれど実際は、高品質な器材=扱いが難しい器材というわけではありません。では、そんな“プロが選ぶ器材”と、価格を抑えたエントリーモデルでは、どんな違いがあるのでしょうか?それを分けているのは、特別な機能ではなく、主にこの3つで決まります。
素材の質
商品に使われる素材は、見た目が同じでも中身はまったく違います。柔らかさ、軽さ、耐久性、耐候性――これらを左右するのは、どんな原料をどのグレードで使っているかです。高品質な素材は、分子の密度や純度が高く、長く使っても形が崩れにくく、劣化がゆっくり。紫外線や塩分、温度変化にも強く、海や屋外といった過酷な環境下でも安定した性能を発揮します。さらに、原料の純度が高いほど、変色・におい・ベタつきといった経年劣化が起こりにくく、より長く使い続けられます。
設計と精度
設計というのは、パソコン上で図面を引いて終わりではありません。同じ形に見えるパーツでも、「どの角度でカーブさせるか」「0.5mmここを薄くするか」「この丸みをどれだけ残すか」といったミリ単位の調整を、何度も試作しながら詰めていきます。精度を上げようとすればするほど、試作の失敗は増え、改良のための手戻りも多くなります。強度や耐久性、使い勝手といった要素を検証するテストも何度も繰り返されるため、開発の工程そのものに時間とコストがかかります。
信頼性とサポート
高価な製品ほど、「作って終わり」ではなく、使われ続けることを前提に設計されています。そのためには、販売の裏で膨大な管理と仕組みづくりが動いています。例えば、ユーザーが購入した後も安心して使い続けられるよう、バックルやストラップといった細かな部品の交換補修パーツの供給体制が整えられています。さらに、メーカーはアフターサービスやサポート窓口を用意し、修理・点検・相談を長期的に受けられるようにしています。これらを維持するには、人材、在庫管理、教育コストなどが継続的にかかります。
エントリーモデルはダメなのか?
「素材の質」「設計と精度」「信頼性とサポート」――こうした部分に手間とコストをかけているからこそ、価格の高い器材が生まれます。けれど、それは“安い器材が悪い”という意味ではありません。
価格を抑えたモデルには、きちんと存在理由があります。「まずは自分の器材を持ってみたい」「予算をできるだけ抑えたい」そうした人が気軽にマイ器材を持てるように考えられているのが、いわゆるエントリーモデルです。つまり、誰でも最初の一歩を踏み出せるようにという目的でつくられたラインで「入り口を広げるための選択肢」と言えます。
じゃあ、結局どう選べばいいの?
最終的に大切なのは、「自分にとっての快適さ」です。価格やブランドのイメージだけで決めるのではなく、まずは「顔や体に合うこと」「扱いやすいこと」を基準に選びましょう。長く使えてストレスが少ない器材を選ぶと、結果的にコスパも良くなります。

GULL LUVOS
例えば、LUVOSは、「視界が明るく、広く、自然に感じられる」ことをコンセプトに開発された高品質な一眼マスク。
すべてのダイバーが水中世界に集中できるマスクです。
レンズの両面には低反射コーティングが施されており、太陽光の反射や色の歪みが少なく、まるで「素顔で見ているかのように」自然な海の色と景色を楽しめます。
そしてもし、器材選びに迷ったら、お店のスタッフやインストラクターにどんどん相談してみましょう。
さらに、モニター会が開催されているタイミングでダイビングに参加すれば、店頭での試着だけでなく、実際の海の中で使い心地を試すこともできます。
自分のスタイルに合った器材を見つける近道は、やっぱり“実際に使ってみること”。気になる器材があれば、ぜひ一度、体験してみてください。