3月22日は国際アザラシの日!この日は、可愛らしいアザラシたちの魅力を再発見し、世界中のアザラシが直面する現状について理解を深めたり、周知する日です。その愛らしい姿とのんびりとした性格で大人気アザラシですが、あなたはアザラシのことをどれくらい知っていますか?今回は、そんなアザラシの魅力をさらに深掘りする7つの事実をご紹介します。
1. アザラシはさまざまな環境で暮らしている
アザラシは、北極圏から熱帯、南極圏まで幅広い環境に適応して生息している動物です。たとえば、ワモンアザラシは北極海全域に分布しており、前足ひれの爪を使って氷に穴を開けて、氷の下から呼吸をすることができます。一方で、ハワイモンクアザラシは熱帯なハワイのビーチで暮らしており、のんびりと日光浴をする姿が見られます。
2. アザラシの種類は30種以上もいる
これまでに確認されているアザラシの種類は30種以上にも及びます。その中で最大の種とされるのがゾウアザラシです。オスの体長はおよそ7メートル以上にも成長し、体重は4トンを超えることもあります。その名の通り、鼻が象のように大きく発達しているのが特徴です。
3. アザラシは肉食動物
アザラシは肉食動物で、主に魚やイカ、甲殻類などを食べます。狩りをする際に重要な役割を果たすのが、顔に生えている長くて敏感なヒゲ(感覚毛)です。このヒゲの毛根には、水中の微細な振動を感知するセンサーがあり、暗闇や濁った水の中でも獲物の位置を正確に捉えることができます。
4. アザラシの脂肪層はまるで天然の断熱材
アザラシが寒冷地でも生きていける秘密は、体に蓄えた分厚い脂肪層(blubber)にあり、このおかげで冷たい海の中でも体温をしっかりと保つことができます。体重の50%が皮と脂肪というアザラシもいると言われています。
5. アザラシは、出産のために陸に上がる
イルカやクジラとは異なり、アザラシは出産のために陸に上がります。出産後、母親は赤ちゃんアザラシをしっかりと見守り、約2週間、陸上で授乳を行います。授乳期間が終わると、子どもは母親に教わりながら、泳ぎを覚え海中での生活に適応していきます。
6. アザラシは酸素を蓄えることができる
アザラシの体は酸素を効率よく蓄える能力を持っており、これにより長時間深く潜ることができます。アザラシは、酸素を筋肉や血液に貯蔵し、潜水中に呼吸を一切せずに長時間泳ぎ続けることができるのです。たとえば、キタゾウアザラシは、1500mを潜水した記録があり、最も潜水が得意とされるゾウアザラシは約2時間も息を止めることができると言われています。
7. アザラシは遊び好きな一面もある
アザラシは、しばしば「のんびり屋」だと思われがちですが、実は遊び好きな一面も持っています。この遊び心あふれる行動を目撃したダイバーは多く、その姿に魅了されています。もしダイビング中にアザラシを見かけたら、無理に近づかず、自分からアザラシの方に近づいてくるのを待ちましょう。アザラシは好奇心旺盛で、じっとしていると興味を示して遊んでくれることがよくあります。自然な形でその場を楽しむことが大切です。

アザラシの魅力を再発見することはできましたか?その愛らしい姿や遊び心だけでなく、驚くべき適応能力や特技にも満ちています。ぜひ、国際アザラシの日を機に、アザラシの保護とその生息環境を大切にする意識を持ち、私たちもできることからサポートしていきましょう。
アザラシやアシカと一緒にダイビングできる場所も存在しますので、彼らとの素晴らしい時間を過ごしてみてはいかがでしょうか?