11月8日(土)、PADI AWARE(日本)もその活動を支援するサンゴ保全プログラム「チーム美らサンゴ」の今年最後となる、2025年5回目の植え付けイベントが、沖縄・恩納村で行なわれました。

チーム美らサンゴは沖縄・恩納村を舞台に、近年オニヒトデの食害や赤土の流出、海水温の上昇に伴う白化現象により、危機に瀕している美しいサンゴの海を守るための取り組みです。
サンゴの苗の植え付けプログラムなどの啓発イベントを通じて、沖縄県恩納村のサンゴ保全活動を⾏なうとともに、「美ら海を⼤切にする⼼」をより多くの⼈々に広げることを⽬的に活動しています。

当日は日本の南側で台風26号が発生していたものの、恩納村は気温28度。夏の余韻が残る暖かな空気に包まれ、東風が穏やかに吹くコンディション。海況にも恵まれ、予定していたすべてのプログラムを安全に実施できました。

ノンダイバー向けプログラムでは、サンゴの基礎知識や白化のメカニズム、地域の海人が行なう保全活動などを学んだうえで、14本のサンゴ苗を丁寧に作成。これらは来年の植え付けに向け、大切に育成されていきます。

ダイバー・プログラムでは、前月に植え付けを行なったIエリアへ合計41本を追加。
前月分と合わせて約60本の苗が揃い、エリア全体がサンゴの生命力に満ちた“小さな復活のステージ”となりました。一本一本の苗が、未来の海を形づくる希望の光です。

参加人数: ダイバー33名/ノンダイバー14名 合計47名

2025年は再スタートの一年

恩納村では2024年、26年ぶりとなる大規模な白化が発生しました。
そのダメージからの回復を目指す2025年は、まさに“再スタート”の一年。植え付けられたサンゴたちは厳しい夏を乗り越え、現在もゆっくりと、しかし確かな成長を見せています。
チームでは今後も継続的に観察を行ない、その経過を地域と参加者の皆さまに共有していく予定です。

参加者の声:

  • 「サンゴのレクチャーが非常に充実していて、背景から理解できたのが良かった」
  • 「現状を知った上で参加できたため意義が大きかった。次回は子どもと参加したい」
  • 「海の透明度が高く、水中景観が驚くほど美しかった。グラスボートでウミガメにも会えた!」
  • 「自分で苗を選んで植えることで、自然と愛着が湧いた」
  • 「学び→潜水という流れで満足度が格段に上がった。『知ることから始まる』を実感した」
  • 「サンゴ苗の貴重さと、一本の重みをあらためて感じた」
  • 「レクチャーの最後の動画が胸に刺さった。海人やラグーンスタッフの努力がよく伝わってきた」

2025年もご支援ありがとうございました!

2025年は、台風などの影響もなく予定していた5回すべての植付イベントを実施することができました。
2026年の植え付けイベント日程は、2〜3月頃に発表予定です。最新情報は、チーム美らサンゴ公式Facebookページにて随時お知らせします。
今年の締めくくりとして、心強い一歩となるイベントとなりました。

今年ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました!



写真:沖縄ダイビングサービスLagoonチーム美らサンゴ




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