松山竜也さん(22歳)は、東海大学 情報通信学部・組込みソフトウェア工学科に在籍しながら、ダイビングインストラクターとしても活躍する学生です。IT業界でのキャリアを目指しつつ、海の世界でも人々にダイビングの魅力を伝えたいと情熱を燃やしています。学業とインストラクターの仕事をどう両立しているのか、どんな毎日を送っているのか、そのリアルな日常に迫ります。


ダイビングとの出会い

高校時代に『ぐらんぶる』というダイビング漫画を読んで、それがきっかけでダイビングに興味を持ちましたが、実際にダイビングを始めたのはそれからしばらくたった大学1年生のときでした。

ちょうど新型コロナウイルスの影響で大学の活動が制限されていた中、思い切って「Dolphins」というダイビングサークルに参加。最初は少し不安もありましたが、実際に海に潜ってみると、水中で見た色とりどりの魚や、洞窟の中を泳ぐ経験は、日常生活では味わうことのできない楽しさで圧倒されました。それからずっと、ダイビングの素晴らしさに魅了されています。

Dolphinsの創設者であり恩師の成瀬ながれさんと

現在の活動

現在、私は「Dolphins」というダイビングサークルでプロとして活動しています。主に初心者メンバーの指導や器材の準備、安全管理を担当しています。海の中での安全はもちろん、楽しむことを第一に考えて、サポートしています。

リアルな日常

日々のスケジュールはかなりタイトですが、ダイビングの楽しさや達成感があるからこそ、どんなに忙しくても充実感を感じられます。学生生活とインストラクター業の両立は大変ですが、それ以上にやりがいのある毎日を送っています。

平日のスケジュール

平日は大学の講義とアルバイトをこなしつつ、ダイビングに必要な準備をしています。時間を効率よく使うために、毎日のスケジュールはしっかりと決めています。以下が私の平日の一例です。

  • 5:00 起床
    朝は早めに起きて、一日の準備を整えます。
  • 8:00 アルバイト
    アルバイトの時間です。空いている時間を有効に使って、しっかりと働きます。
  • 13:00 大学の講義
    午後は大学の講義が続きます。情報通信学部ということもあり、専門的な内容が多いですが、やりがいを感じています。
  • 17:00 帰宅
    講義が終わった後は家に帰り、少し休憩します。
  • 18:00 課題・趣味
    大学の課題をこなしたり、ダイビングの知識を深めたり、趣味の時間を楽しみます。
  • 23:00 就寝
    その日の疲れを癒すため、早めに就寝。翌日の準備をしっかり整えて、良い睡眠をとります。

週末のスケジュール(ファンダイブがある日)

週末は、サークルのダイビング活動が中心です。その日は、朝早くから動き始めます。ダイビングの準備や現地での対応があるので、時間をきっちりと管理しています。以下は週末のスケジュールの一例です。

  • 4:30 起床
    早朝から起きて、ダイビングに必要な道具の準備をします。
  • 6:30 現地へ移動
    ダイビングスポットへ車で移動。準備が整ったら、いざ現地へ!
  • 10:00 ダイビング開始
    ダイビングがスタート。水中での楽しさを全力で伝えます。
  • 12:00 昼食・休憩
    昼食をとりながら、休憩。次のダイブに備えます。
  • 14:00 午後のダイブ
    午後のダイビングでは、異なるポイントを探索します。新しい発見が毎回楽しみです。
  • 16:30 片付け・ログ付け
    ダイビング後は器材の片付けを行い、ログブックにダイビング内容を記録します。
  • 22:00 帰宅・翌日の準備
    ダイビング後は帰宅し、翌日の準備を整えます。
  • 24:00 就寝
    疲れをしっかり取るため、早めに寝るよう心掛けています。

プロの道を歩むリアルな瞬間

プロとして活動する中で、最も大変だったのは学業、就職活動、アルバイトとの両立です。ダイビングの資格を取得するには費用がかかりますし、生活費も自分で賄わなければならなかったので、アルバイトは欠かせませんでした。限られた時間の中で学業とダイビングの勉強を両立させるのは、想像以上に大変でしたが、それでもやり遂げることで得られる達成感が支えとなっていました。

他にも、Dolphinsで初心者メンバーにアドバイスをする際、技術の伝達だけでなく、相手の不安を取り除き、安心して海に潜れるようにサポートする責任と難しさ感じていました。特に、ダイビング経験がないメンバーに対しては、自分の伝え方で本当に正しく伝わるのか不安でした。けれど、練習を重ねるうちに、仲間たちが自信を持って水中で動けるようになり、その成長を実感できました。自分のアドバイスによって誰かが成長する瞬間に立ち会えたことは、大きな達成感となりました。実際に「竜也さんのおかげでダイビングが上手になった!」と言葉としてもらえた時は、心から嬉しく、これまでの努力が報われた気がしました。プロとしてダイビングに関わる仕事をしていて本当に良かったと感じました。


最後に

私は、ダイビングを通じてサークルの仲間たちと数々の楽しい思い出を作り、プロになるまで何度も厳しい壁を乗り越えてきました。技術的にも精神的にも、人としても成長することができたと感じています。これから大学を卒業してもDolphinsのサークル活動を支え、もっと多くの人と一緒に海の魅力を分かち合いたいと思っています。

ダイビングを始めることで、たくさんの思い出と挑戦が待っています。ぜひ皆さんもダイビングを始めて、素晴らしいダイビングライフを楽しんでください!

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