フリーダイビングを始めたいと思っている皆さん、フリーダイビングの安全に関するアドバイスをお探しですか?フリーダイビングの注意点について書かれたフォーラムや記事はたくさんありますが、フリーダイビング後に絶対にやってはいけないことについて書かれたものは意外と少ないです。そこでこのブログでは、その不足を補うために、フリーダイビング後に避けるべき5つのことをご紹介します。
1. フリーダイビングするまたはセーフティーダイバーの役を引き受ける
フリーダイビングの直後にすぐに再びフリーダイビングを行わないことは、基本的ながら非常に重要なポイントです。息止めの後は、体内のガスバランスを回復させるために、水面での休息中に十分なリカバリータイムを確保しましょう。また、リカバリータイム中は、安全係の役割を担わないようにしてください。リカバリータイムの長さは、前回のフリーダイビングの深度や時間によって異なりますが、PADIフリーダイバーのトレーニングでは、その計算方法を学ぶことができます。
一般的には、次のフリーダイビングを行う前に、息止めした時間の最低でも3倍の時間を待つ必要があります。ただし、水深20m以上のダイビングでは、1日に潜れるフリーダイビングの最大本数も決まっていますので、フリーダイビングの本数も記録しておく必要があります。最大本数を潜り終えた場合は、翌日までフリーダイビングはしないでください。
2. 水分補給を怠る
フリーダイバーは、3つの要因が組み合わさることで、簡単に脱水症状を引き起こしてしまいます:水中での利尿作用、ウェットスーツでの発汗、そして呼吸です。哺乳類の反射の一部である水中での利尿作用とは、体には常に水圧がかかり、そのために皮下などに蓄積された余分な水分が尿などとして排出させるものです。プールや海で遊んでいる時に、いつもよりも頻繁にトイレに行きたくなることがあると思いますが、これが理由です。また、ウェットスーツを着用している場合、体が温まりやすくなり、その結果として発汗によって水分を失う可能性があります。これら3つの要因の組み合わせにより、フリーダイバーは簡単に脱水状態を引き起こされてしまいます。
そこで、多くのフリーダイバーは「じゃあとにかく水分補給をたくさんしておけばいいのか」と思うかもしれませんが、水分補給のしすぎも肺を圧迫するリスクになるので注意が必要です。
脱水状態になると、血液が濃くなります。その結果、血液量が減少し、赤血球が酸素や二酸化炭素を効率的に運搬する能力が低下します。これにより、息を止めることができる時間が短くなり、筋肉のパフォーマンスが低下し、けいれんを引き起こす可能性もあります。また、血液が濃くなると、減圧症のリスクも高まります。ダイビングの前後には、適切な水分補給が必要です。水やスポーツドリンクを摂取することが効果的です。薄めたフルーツジュースに塩を加えれば、自作の補水飲料を簡単に作ることができます。一方で、コーヒーやアルコールは脱水症状を悪化させるので、避けるようにしましょう。
3. 夜更かしや過度の運動
フリーダイビングの後、肉体的にも精神的にも疲れを感じるのは自然なことです。疲れていると、心も体もうまく機能しません。フリーダイビングでは、細胞が酸素を取り込むことなく活動するため、多くのフリーラジカルが発生します。これにより、細胞や組織へのダメージが増加し、フリーダイビング後の疲労感につながるのです。だからこそ、フリーダイビングを頑張った自分へのご褒美として、リラックスした一日を過ごし、早めに休むことが大切です!
4. 飛行機に乗る
フリーダイビング後の飛行の影響に関するデータはほとんどないのが現状ですが、一般的には、フリーダイビング後18時間から24時間は飛行を避けることが望ましいとされています。ダイビングとフライトの間隔が長ければ長いほど、減圧症のリスクは低くなりますので覚えておきましょう!
5. スキューバ・ダイビング
フリーダイビング後に避けるべきアクティビティはずばり、スキューバ・ダイビングです。
現在、スキューバ・ダイバーにアドバイスされているのは、1回のスキューバ・ダイビングの後は12時間、18m以上のスキューバ・ダイビングや複数本のスキューバ・ダイビングをした後は、18時間待ってからフリーダイビングをするように、ということです。また、ダイブコンピューターに表示される “no-fly “タイムがクリアになるまで待つのも良いでしょう。自分自身の安全を確保するために、これらの時間を守りましょう。
フリーダイビングに挑戦する準備はできましたか?それは海の世界を楽しむだけではなく、健康維持、人との出会い、そして自分自身について学ぶ楽しい方法でもあります。まずは、PADIフリーダイバー・コースをチェックしてみてください!