2024年11月9日(土)、沖縄・恩納村の海を舞台に、チーム美らサンゴ主催の今年最後となる第5回目のサンゴ植え付けイベントが開催されました。環境保全活動の一環として、PADIジャパン/AWARE(日本)もチーム美らサンゴのメンバー企業として参加している活動です。
サンゴの再生と保護・保全を目指し、参加者たちは雨にも負けず、一歩一歩着実に取り組みました。
試練の空模様も、前進の一日
前夜から続く線状降水帯による激しい雨は、川から赤土を流れ込ませ海を濁らせる状況を作り出しました。それでも、波は穏やかで、濁りが少ないエリアを見極めながらダイビング2回、スノーケリング1回が実施されました。
今回も植え付け用のサンゴ苗が白化の影響で準備できず、直接の植え付け作業は叶いませんでしたが、観察ダイビングでは沖合のサンゴスポットを訪問。参加者は美しいサンゴの生態をじっくり観察しました。また、ノンダイバー向けプログラムではサンゴ苗作りを実施し、白化問題を中心にしたレクチャーが行なわれました。サンゴの生態系とその循環、長期的な視点でのモニタリングの重要性が伝えられた内容は、参加者たちに深い感銘を与えました。
参加者たちの感想:見る目が変わる瞬間
参加者からは、以下のような感動の声が寄せられました。
「サンゴを『景色』ではなく、『生き物』として見ることができた」、「白化の現実は悲しかったけど、実際に潜ると元気なサンゴも見られて希望が湧いた」、「話を聞くだけでなく、海に出ることで理解が深まった」、「レクチャーが前回からアップデートされていて感動した」、「活動の重要性をもっと多くの人に伝えたい」
まさに百聞は一見に如かず。実際に見て、触れて、学ぶことで、サンゴを守る意識が自然と芽生える体験となりました。
まだまだ続く、白化現象との闘い
2024年、恩納村の海域でも世界的なサンゴ白化現象の影響が顕著でした。親サンゴの白化が進んだ結果、植え付け用のサンゴ苗の供給が困難な状況が続いています。この問題はチーム美らサンゴの活動に大きな影響を与え、今年第4回目のイベントでも深刻さが報告されました。
しかし、“雨垂れ石を穿つ”の精神で、チーム美らサンゴは活動を止めることなく継続します。海域のモニタリングを続け、サンゴが再生するための最善策を模索しています。自然の回復には時間がかかりますが、諦めずに取り組むことこそが未来への道を切り拓く鍵となります。
未来への光を繋ぐために
サンゴは「海の宝石」とも称される貴重な存在。その美しさを守るための戦いは、簡単ではありません。それでも、海を愛する人々が手を取り合い、未来へと続く光を繋げています。
来年も続くこの活動に、ぜひあなたも参加してみてはいかがでしょうか?私たち一人ひとりの行動が、大きな「環境再生」の一歩となります。
自然と共に歩む挑戦、次回のイベントにも期待が高まります。
2025年のチーム美らサンゴの植え付けイベントの予定は、2月~3月頃に発表いたします。
ぜひ、チーム美らサンゴの公式サイトやFacebookページをフォローしてチェックして、植え付けイベントにご参加ください!