こんにちは!「水中ゴミ拾い専門店Dr.blue」代表、そしてPADI AmbassaDiverの東 真七水(アズマ マナミ)です。

私は、スキューバダイビングとゴミ拾いを掛け合わせた「水中ゴミ拾い」という新しいマリンアクティビティを、沖縄本島を拠点に展開しています。ダイビングの楽しさと海の環境保全を同時に体験できるアクティビティとして、ゲストのみなさんと海の中のゴミを回収しています。

ゴミ拾いなのにワクワク!

ダイビングを始めた当初は、海の生き物を見ることが一番の目的でしたが、徐々に水中ゴミ拾いにも同じくらいのめり込んでいきました。
今では、水中ゴミ拾いにはファンダイビングに勝るとも劣らない魅力があると感じています。その魅力のひとつが、「出会えるゴミの意外性」。

実は、海の中には想像を超える“レアゴミ”がたくさんあるんです。水中ゴミ拾いをはじめて今年で5年目になりますが、これまでに回収したゴミの総量はなんと800kg以上!その中には、「えっ、こんなものまで?」と思わず二度見してしまうような意外性のあるゴミに何度も出会い
ました。
今回はその中でも特に印象に残った、《衝撃のゴミBEST5》をお届けします!


衝撃のゴミBEST5

第5位 ルイ・ヴィトンのバッグ

ポイント:牧港 水深:約14m

砂地になにやら大きな黒い物体が埋まっています…思い切って掘り出してみると、なんとルイ・ヴィトンのロゴが!水中にあったにも関わらず、ロゴはくっきり、形も崩れておらず驚きました。さすがはハイブランド、その耐久性にも驚きです!


第4位 ショッピングカート

ポイント:レッドビーチ 水深:約7m

これは、かなりインパクト大!水中で亡霊のように浮かび上がる謎のシルエット。近づいてみると、なんとショッピングカートでした!さらにカートの中を覗いてみると、なんと珊瑚の赤ちゃんが!海の中に長く存在していると、こうしてゴミが徐々に海の環境に取り込まれ、まるで“海の一部”のようになってしまうこともあるのです。


第3位 免許証

ポイント:牧港 水深:約14m
水中で個人情報が発見されてしまうという衝撃…!返却したかったのですが、残念ながら有効期限は約5年前。それでも、まったく劣化せずに海の中で原型を保っていたのには驚きです。海の中に入っても個人情報が漏洩し続けてしまうので、落とし物は気をつけましょう!笑


第2位 飲食店の呼び出しベル

ポイント:牧港 水深:約4m

「ピンポーン♪」と音が聞こえてきそうなあの呼び出しベルが!まさかダイビング中に出会うとなんて…。発見したゲスト様も思わず水中で押してしまってました!笑これはかなり笑えるゴミでしたね。


第1位 寛永通宝(かんえいつうほう)

ポイント:水釡 水深:約15m

なんと、江戸時代に使われていた古銭です!教科書で見たことがある「寛永通宝」を、海の中で見つけるとは思いませんでした。

まるで海の中で歴史に触れたよう。テンションが一気に上がったのは言うまでもありません。ちなみに寛永通宝以外にも、40~50年前に流通していた空き缶やビンなど、レトロなゴミを発見することがしばしばあります。まるで誰かのタイムカプセルを見つけたような、ロマンチックな気持ちになる瞬間です。


海中ゴミとの出会いは、「一期ミ一会」(イチゴミイチエ)

このように、海中には使い捨てプラスチックなどの典型的なゴミだけでなく、「なぜこんなものが?」と驚くようなものがたくさんあります。
つまり、水中ゴミは「意図的に捨てられたものばかりではない」のです。流れ着いたもの、落としてしまったもの…背景を想像するのも、楽しみのひとつです。そんな面白いゴミとの出会い、「一期ミ一会」(イチゴミイチエ)が水中ゴミ拾いの魅力のひとつなのです。Dr.blueのInstagramでは、そんなレアゴミとの出会いを「レアゴミ速報」としてシェアしていますので、是非チェックしてみてください!

ちなみに、他府県のゴミ拾い友達は、水中でトイレの便器や、サッカーゴールを発見したという話も聞きます。その衝撃を例えるなら、ゴミ拾い界のジンベイザメ!笑 意外なものを回収した際は、水中でも陸でも、大いに盛り上がります。


まとめ

みなさんがダイビングをする際、「今日はどんな生物に会えるかな?」とワクワクしますよね。私にとっては、ゴミ拾いもまさにそれと同じです。「今日はどんな面白いゴミと出会えるかな?」と、ちょっとしたお宝探しのような気持ちで潜っています。もちろん、海にゴミがあるのは悲しい現実です。でも「楽しい」という気持ちがあるからこそ、無理なく続けることができ、その楽しさが誰かに伝われば、きっと仲間も増えていきます。

私が環境問題に取り組む上で大切にしている言葉は、「一人の百歩より百人の一歩」。真面目に環境に向き合うことも大切ですが、カジュアルでポジティブな入り口があってもいいと思うのです。

Dr.blueは、どんな方も大歓迎!

環境に真剣に向き合いたい方も、「なんだか面白そう」と興味を持った方も、是非Dr.blueの水中ゴミ拾いダイビングに参加してみてください。
沖縄の海で、一緒に宝探しのようなゴミ拾いを体験しましょう♩

最後に、PADIにはDive Against Debrisという水中ゴミ拾いのノウハウを学ぶPADI AWAREのスペシャリティーコースがありますので、本格的にゴミ拾いをされたい方は、スペシャルティ・コースの受講がお勧めです。

気になる方は、お近くのダイビングショップでの受講を検討してみてくださいね!
※水中ゴミ拾いダイビングの参加にはダイビングのライセンスが必要です。

最後まで読んでいただきありがとうございました。
ではまた、次のコラムでお会いしましょう♪

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