水中写真は、ダイビングをさらに楽しむための素晴らしい方法です。最近のデジカメはシャッターを押すだけでキレイに撮れるものも多いのですが、水中のダイバーをかっこよく撮るためにも、サンゴを色鮮やかに捉えたり、生物のかわいらしい一面を残すためにも、撮影の技術の向上と工夫は必要不可欠です。特に初心者には、「デジタル水中フォトグラファーSPコース」がおすすめです。このコースでは、基礎から応用までの撮影技術を体系的に学び、自分のスタイルで美しい水中写真を撮影するためのスキルを身につけることができます。今回紹介するポイントを参考にしながら、ぜひこのコースでさらなる技術向上を目指してください!


1. 適切な機材、器材を選ぼう

1.1 カメラ

まずは、アクションカメラや、コンパクトカメラ、一眼レフカメラなど、それぞれの特徴を理解して、自分のスタイルやレベルに合わせたカメラを選びましょう。

アクションカメラ

アクションカメラは、耐水性や軽量さを兼ね備えており、持ち運びが簡単で、さまざまな角度から水中撮影を楽しめます。

GoPro HERO12 Black

GoPro HERO12 Blackは、水中でのダイナミックなシーンを捉えるのに最適なカメラで、ダイビングやシュノーケリングをさらに楽しくするツールです。

コンパクトカメラ

比較的扱いやすく、設定や撮影モードが豊富が豊富です。

ミラーレスカメラや一眼レフカメラ

撮影シーンに応じた幅広い設定が可能で、特に高品質な写真を求める人に最適です。

1.2 ライト

ワンランク上の撮影をするためには、ライトなくてはならないアイテムです。特に深い場所では自然光がほとんど届かないため、強力な水中ライトやストロボが必要になります。光量や色温度、ビーム角度、バッテリーの持続時間などを考慮し、最適なライトを選びましょう。

光量(ルーメン)

光量はルーメン(lm)で測定され、ライトの明るさを示します。一般的には1,000〜3,000ルーメン程度のライトが標準ですが、深度や撮影対象に応じて選びます。例えば、深度が深い場所や広い範囲を照らす場合は、5,000ルーメン以上のライトが効果的です。

bigblue – CB-11000P

大光量 11000ルーメン!高演色光(演色評価数:Ra85)で広範囲を照らす色温度5000K(ケルビン) 照射角度120°のムラの無い拡散光は動画撮影にも最適です。

光の色温度

水中ライトの色温度も重要です。色温度が5,000K前後のライトは、自然光に近く、色再現性が高いため、被写体の色を忠実に捉えることができます。

ビーム角度

狭いビーム角(10〜20度)は、特定の被写体を強調したり、遠距離の撮影に適しています。一方、広いビーム角(60度以上)は、広範囲を均一に照らし、風景や大きな被写体を撮影する際に効果的です。

Apeks – LUNA MINIライト

コンパクトな大きさで、明るさは、3段階設定可能。最大1,000ルーメン。照射角度は、16°で、被写体の強調に向いている角度です。

1.3 マスク

また、水中撮影を快適に行うためには、マスクにこだわるのもポイントです。水中でファインダーを覗くときに、マスクのフレーム部分が厚かったりすると、フレームが当たって邪魔になってしまったり、ファインダーと目の距離を感じたりします。写真派ダイバーのためのマスクもありますので、チェックしてみましょう。

apollo –  バイオメタルマスク

写真派ダイバーのためのこのマスクは、レンズ前面に突出するフレーム部分が大変薄い構造であることや、極小内容積による眼球とレンズ面の近さからくるファインダーへの目の近さが効果を発揮します。


2. 構図を工夫しよう

構図です。被写体をフレームの中央ではなく、三分割法に基づいて配置することで、バランスの良い写真が撮れます。また、背景とのコントラストを意識することもポイント。明るい被写体には暗い背景を選ぶことで、被写体がより引き立ちます。


3. 光を上手に活用しよう

浅い水深では、自然光を最大限に活用しましょう。順光を使って撮影することで、被写体の色やディテールをより鮮明に捉えることができます。順光は、カメラに対して被写体が直面している光源を活用することで、影が少なく、色合いが自然に表現されます。一方、深い場所や陰になりがちなシーンでは、ストロボやライトを使って、被写体を鮮やかに照らすことが重要です。


4. 浮力コントロールをマスターしよう

浮力コントロールは、水中写真撮影の成功に欠かせないスキルです。適切な浮力コントロールにより、安定した撮影が可能になり、シャープでクリアな写真を得ることができます。また、中性浮力をきちんと取れれば、砂を巻き上げたりせずに水中での移動がスムーズになり、被写体と近づくことが可能になります。PADIピーク・パフォーマンス・ボイヤンシー・コースを受けて、中性浮力を上手に取れるようになりましょう!


5. 写真の編集をしよう

撮影後の編集作業も、ワンランク上の水中写真を作り上げるための重要なステップです。編集ソフトを使って、写真の色味や明るさを微調整し、さらに魅力的な仕上がりにしましょう。以下のポイントを押さえながら編集を行います。

  • ホワイトバランスの再調整:撮影時に設定したホワイトバランスでも、後から微調整することで、より自然な色合いに仕上げることができます。特に赤や黄色の色味が不足している場合、編集ソフトで補正を行います。
  • 露出とコントラストの調整:水中写真では、光の影響で露出やコントラストが変わりやすいため、これらを調整することで写真の質感を高めます。露出が不足している場合は明るさを上げ、コントラストを強調することで、被写体が引き立ちます。
  • カラーグレーディング:写真全体の色調を調整し、特定の色を強調したり、全体的な雰囲気を統一します。例えば、青のトーンを抑えて暖かみを加えることで、写真に温かみのある印象を与えることができます。
  • トリミング:撮影時に完璧な構図が得られなかった場合でも、編集でトリミングしてバランスの良いフレーミングを作り出せます。余分な部分をカットし、被写体をより効果的に配置しましょう。

SILKYPIX Developer Studio Pro11

ワンクリックするだけで水中の青みを取り除いたり、スライダーを左右に動かすだけで色を調整できたりと、とにかく操作が簡単できるダイバーのための写真編集ソフトです。


6. 繰り返し練習と経験を積もう

最後に、何よりも重要なのは実践と経験です。さまざまな環境で撮影を重ねることで、異なる条件下での光の使い方や被写体との距離感を習得できます。プロのフォトグラファーによるワークショップや講座に参加するのも、技術を磨く良い方法です。


水中写真の撮影は、正しい機材の選定、光の活用、構図の工夫など、細かな技術と経験が求められますが、これらのポイントを意識することで、驚くほど美しい水中世界をカメラに収めることができます。

デジタル水中フォトグラファーSPコースは、あなたの水中写真のスキルを次のレベルに引き上げるための最適なステップです。プロフェッショナルな指導の下で、基礎から応用まで幅広く学び、自分自身のスタイルで美しい瞬間を切り取る力を養うことができます。

ぜひ、今回紹介したポイントを参考にして、次回のダイビングでの撮影に挑戦してみてください。海の中での一瞬一瞬を、あなた自身の視点で切り取り、感動を写真として残すことができるでしょう。


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