8月16日(土)。ほどよく吹く潮風に包まれた夕暮れ時、第214回「海さくらごみ拾い」が幕を開けました。
この日は恒例の人気イベント――「どすこいビーチクリーン」の日。
今年は7月の「海の日ブルーサンタ」と8月の「どすこいビーチクリーン」、いずれも真夏の炎天下を避け、夕方からのスタート。参加者の体調を守るための知恵でもあります。
ごみ拾いのあとは現役力士に挑む「はっけよーい、のこった!」
神事として行なわれてきた歴史を持つ相撲は礼に始まり、礼に終わることも教わります
ごみ拾いで浜辺をピカピカにキレイに整えたあと、力士のみなさんと一緒に相撲体操。さらに夕陽に染まるビーチで、子どもたちが現役力士に挑む「はっけよーい、のこった!」。夏休み真っ只中ということもあり、親子連れの参加者が多く集まりました。
単なる力比べではなく、神事として行なわれてきた歴史を持つ相撲。特に、五穀豊穣や天下泰平を祈る儀式として、また神への奉納として、相撲は重要な役割を果たしてきたのです。
「礼に始まり、礼に終わる」ということも力士の方々から教わり、子どもたちは「お願いします!」「ありがとうございました!」と元気に声をあげます。砂まみれになりながら全力でぶつかり、そして笑顔。そこには思いやりと絆があふれていました。――まさに至福のひととき。






ちゃんこ鍋から生まれた「どすこいビーチクリーン」
そして大嶽親方、最後の「どすこい」
この「どすこいビーチクリーン」が始まったのは2015年。きっかけは、海さくら代表・古澤氏が大鵬道場・大嶽部屋でいただいた一杯のちゃんこ鍋。そこで「ごみ拾いを一緒に」と生まれたのが、この企画でした。
翌年からは他の相撲部屋にも広がり、その輪をつないでくださったのも大嶽親方(大嶽忠博氏)と女将さん。まさに縁が縁を呼び、ここまで続いてきたのです。
そして2025年――大嶽部屋との出会いから11年。コロナ禍で実施できなかった年もありましたが、こうして再び共に開催できることに感謝しかありません。
ただ、今年は特別な節目でもあります。大嶽親方が定年を迎え、今回が最後の「どすこいビーチクリーン」となったのです。
親方は挨拶で「稽古に明け暮れる日々のなか、子どもたちと浜辺で過ごすこの時間が何より楽しみだった」と語ってくださいました。胸に沁みる言葉でした。



未来へつなぐ裸足の笑顔
親方、女将さん、そして参加してくださったすべての皆さま――本当にありがとうございました。
子どもたちが裸足で駆け回り、笑い声が響く浜辺を未来へつなげていきたい。そんな思いを胸に、これからもごみ拾いを続けていきます!

参加人数:761名
可燃ごみ:28袋/不燃ごみ:0.6袋/ビン:0.6袋/ペットボトル:4袋/缶:2袋/粗大ごみ(ごみ袋は30リットル換算)

次回は、9月恒例の「ワールドクリーンアップデーごみ拾い」。
毎年9月20日、世界中で一斉に地球を清掃する日です。北欧エストニアの市民運動からはじまり、今では国連加盟国の90%が参加する活動となりました。また、2023年の国連総会にて、毎年9月20日を国連が定める国際デーとして登録されました。
きれいな地球を未来に残すために、グローバルな環境対策アクションに参加しませんか?
ワールドクリーンアップデー(日本)公式サイトはこちら
● 2025年9月20日(土)
● 10:00~11:30(受付 9:30〜)
● 雨天決行/荒天中止
● 詳細・申し込みはこちらをご覧ください(要申し込み)。







































