セイコーウオッチ株式会社の本格スポーツウオッチブランド<セイコー プロスペックス>は、PADIとPADI AWARE 財団が取り組む海洋保護活動のひとつである「海洋ごみ(Marine Debris)プログラム」への支援を行っています。セイコーは、これまでセイコーダイバーズを愛用しているダイバーや、大いなる海への感謝の気持ちを込め、<セイコー プロスペックス>売上の一部を寄付し、海洋ごみを回収する専用メッシュバッグを提供するなど、PADIの海洋保護・保全活動に貢献しています。

SEIKOxPADI AWARE クリーンナップ

セイコーウオッチとPADIは両社スタッフ合同での海洋保護活動にも全世界で取り組んでおり、日本国内では5回目となる「SEIKOxPADI AWARE クリーンナップ」を 2024年11月15日(金)に、神奈川県逗子市にて実施しました。

今回は22名のセイコーウオッチ社員が逗子海岸のビーチクリーンナップを行い、PADI ジャパン社員、逗子・葉山ダイビングリゾートのスタッフ、地元のPADIインストラクター合計6名のダイバーは小坪漁港内での水中クリーンナップを同時に取り組みました。

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事前の勉強会

セイコーウオッチ社員は、事前にオンライン学習システム PADI eラーニングで海洋ごみ(デブリ)の発生原因や影響について学び理解を深めた上で、本イベントに参加しました。このように、プログラムの目的と意義を深く理解することは、参加者が活動に対して主体的かつ意識的に取り組む原動力となります。また、事前学習を通じて得た知識は、海洋ごみ問題への理解を促進するだけでなく、実際の清掃活動をより効果的かつ効率的に行うための土台ともなりました。

「陸上班」のセイコーウオッチ社員チームは逗子海岸のビーチクリーンナップへ

当日は雨の予報が出ておりましたが、良い天気に恵まれて、ビーチクリーンナップを快適に実施できました。約1時間のビーチクリーンナップを通じて沢山のプラスチック包装、マイクロプラスチック、パイプ等を回収でき、合計10.43kg(可燃ごみ 5.29kg、不燃ごみ 5.14kg)にもなりました。

「水中班」の地元PADIインストラクターは小坪漁港にて Dive Against Debris®

今回は、逗子・葉山ダイビングリゾート松永敬氏による監督・操船の元、同スタッフ(後藤圭介氏、後藤なぎさ氏)、横浜ダイビングショップ・トリトン滝沢博志氏、PADIジャパン・スタッフが力を合わせて、普段は潜ることの無い小坪漁港内に沈んでいる海洋ごみを回収しました。さらにセイコーウオッチ社員の3名と地元・小坪漁協の漁師の方4名にもご協力いただき、水中ごみを陸地に引き上げる作業をお手伝いいただきました。

今回水中ごみ調査・回収したエリアは一般の釣り人も多く、仕掛けや竿など釣り具を大量に回収できました。また何十年も沈んでいたであろうビンテージな飲料ビン・缶なども多数ありました。そしてキャンプ用椅子、スマホなどびっくりなものも引き上げられました。

船着き場の漂着ごみの回収

同時に、PADIジャパンの社員1名とセイコー社員2名の計3名が、風向きと干潮の影響で港の隅にたまった漂着ごみの回収を担当しました。45分以内に合計で5袋分のごみを回収し、清掃前後の比較は非常に満足のいく成果となりました。

ごみゼロのランチ弁当

すべての清掃活動を終えた後、参加者たちは逗子葉山ダイビングリゾートに集まり、地元のデリバリーサービスが提供するヘルシーなお弁当を楽しみました。再利用可能な容器を使用し、三浦半島で採れる滋味豊かな野菜中心の食材で作られたごみの出ないお弁当です。美味しいお弁当を食べながら交流もできた有意なランチタイムでした。

藻場再生研究施設の見学

海洋環境問題は海洋ごみ以外にも様々な課題があります。例えば、逗子の海では藻場という重要な生態系にも深刻な影響を及ぼす「磯焼け」問題にも直面しています。これは近年続く温暖化・水温上昇に起因するウニの増加によって発生した海藻類への食害が原因と見られています。このような状況を改善するため、逗子葉山では地元企業の高幸建設株式会社と逗子葉山ダイビングリゾートが共同でカジメの再生と、駆除として引き揚げられたムラサキウニの商品化研究に取り組んでいます。今回セイコーウオッチ社員は本プロジェクトの研究施設も見学し、海洋保護活動に対する意識を一層高めることができました。

最後は全員一丸となってのDive Against Debris®調査のカウント作業を実施

「陸上班」のセイコーウオッチ社員チームと 「水中班」のダイバーチームは逗子・葉山ダイビングリゾートで合流し、海洋ごみ対策の市民科学プログラムとして確立されている Dive Against Debris®プログラムに則っての調査カウントを共同で取り組みました。その結果、247個 43.37kg もの海洋ごみの回収に成功したことが分かりました。特に飲料ビン・缶が多く、私たちの生活から出てきていることを再認識。中には釣り具や様々なものが絡まった網など分別しにくいものも少なくありません。

セイコーウオッチとPADI AWARE、そして志を共にする皆様の想いと共に、「Local Action. Global Impact」を推進していきましょう。

Special Thanks to PADI インストラクター
逗子・葉山ダイビングリゾート 松永敬氏、後藤圭介氏、後藤なぎさ氏
横浜ダイビングショップ・トリトン 滝沢博志氏

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