セイコーウオッチ株式会社の本格スポーツウオッチブランド<セイコー プロスペックス>は、PADI ®およびPADI AWARE財団が取り組む海洋保護活動「Marine Debris Program(海洋ごみプログラム)」への支援を開始しました。セイコーは、これまでセイコーダイバーズを愛用しているダイバーや、大いなる海へ感謝の気持ちを込め、Save the Ocean活動を通じて、海洋保護に貢献していくことが発表されました。詳細はこちらから。
そして日本国内での取り組みとして、去る2021年12月3日(金)、神奈川県逗子市の海を舞台に「SEIKOxPADI AWAREクリーンナップ」を開催することとなりました。
当日は少し風が吹いていたものの12月と思えないくらいのお天気で、11月上旬の気温というコンディションで実施しました。
セイコーからは社員20名が参加して逗子海岸のビーチクリーンナップを実施し、PADIジャパンからは社員6名と逗子・葉山ダイビングリゾートのスタッフで水中クリーンナップ(Dive Against Debris ®)を実施しました。また、当日はPADIアンバサダイバーである稲生薫子氏も一緒に参加しました。
セイコー社員による逗子海岸でのビーチクリーンナップ終了後、同時進行で実施していたPADI社員による海洋ごみの回収作業も無事に終えて、逗子・葉山ダイビングリゾートに集合し、セイコーとPADIの共同作業でDive Against Debris®の調査のカウントを行ないました。
当日は、イベント開始にあたり、PADIよりセイコー社員の皆様へ、海洋ごみ(デブリ)の発生原因とそこから波及する影響についての講義を実施しました。これにより、今回の活動のすべてが海洋ごみ削減につながっていることを深く理解していただいた上で、それぞれの活動場所へと向かいました。
セイコーチームはビーチのクリーンナップ、PADIチームは水中のクリーンナップを実施
セイコーチームは逗子海岸へ移動し、ビーチ周辺のクリーンナップを実施。もともとこの海岸はキレイですが、風が吹いていたせいかプラスチック素材のごみが溜まっているところも一部ありました。約1時間のビーチのクリーンナップで、AWAREの40リットルごみ袋6袋ほどのごみを回収しました。
セイコーチームは逗子海岸のクリーンナップを実施。もともとキレイな海岸ですが、燃えるごみ・燃えないごみ合計6袋を回収しました。
PADIジャパンと逗子・葉山ダイビングリゾートのスタッフはDive Against Debrisを実施
日ごろボートダイブの発着場所として利用している小坪漁港の海底のごみの回収を行ないました。水温17℃、透視度1~2メートル程度のコンディションでしたが、2ダイブで大型メッシュバッグ4個分の水中のごみを回収。地上から流れ着いたビンや缶、そして環境への影響が大きいブラスチック素材の食品の袋などが数多く見受けられました。
ビーチ・クリーンナップと海洋ごみ回収の後は、全員一丸となってのDive Against Debris®調査のカウント作業を実施
海洋から引き揚げられたごみの山。セイコーチームとPADIチームが協業でDive Against Debris ®の調査のカウント作業に取り組みました。
PADIスタッフによる、海洋ごみのカウント方法に関する説明の後、ひとつのメッシュバッグ毎にグループ分けをして、缶や金属などでけがのないように手袋をして、並べる係、分別する係、記録する係、計量する係の役割分担を決めてから作業を進めました。結果として、総重量は34.1キログラム、約120個のごみを今回海洋から回収することができたことがわかりました。本日回収した海洋ごみおよび海況などのデータは市民科学プログラムであるDive Against Debris®のデータベースに登録され、今後の海洋保護活動に必要な研究資料の統計データとして記録されます。
セイコーチームの皆さんは、イベント開始前に実施した海洋ごみに関する講義の内容を覚えていてくださり、回収したゴミを見ながら、これらのごみのすべてが私たちの生活から出てきていることを再認識していただきました。ご自身の今後ゴミを出さないことへの取り組みなどについてのコメントも出たり、また、ごみが一度海に沈んでしまうと回収作業はもちろんのこと、より扱いが難しくなることなどに改めて驚いていらっしゃいました。
今回の活動を終えて
今回企画されたイベントも終盤を迎え、その締めくくりとして、株式会社パデイ・アジア・パシフィック・ジャパンを代表して中野より、日々の生活の中でどう私たちが率先してごみ問題を食い止めていくかについての話と、セイコーウオッチ株式会社を代表して内藤社長より、セイコーのCSR、ESG活動※、SDGs目標などについての話があり、今後も継続してMarine Debris Program(海洋ごみプログラム)活動への協業を誓い合いました。
※ESG=環境への配慮(E)、社会課題解決への貢献(S)、社会からの信頼を保つ体制づくり(G)
セイコーウオッチ株式会社代表取締役社長・内藤昭男氏
PADIジャパン代表取締役会長・中野龍男
セイコーとPADI®は、水中資源と環境を守ることを目標に、これからも「Marine Debris Program(海洋ごみプログラム)」活動を継続して協力していきます。