海は、世界中の何百万人もの人々に「つながり」や「癒し」、そして「冒険」をもたらしてくれます。しかしその一方で、身体的・精神的・心理的なさまざまな壁によって、その世界が遠いものに感じられてきた人も少なくありません。PADIはこのような障壁を取り除き、あらゆる人が海を探検し、守る機会を持てるよう取り組んできました。

2026年5月17日~24日、PADIは第3回「PADI アダプティブ・ダイビング・ウィーク」を開催します。

この期間は、多様なダイバーたちの感動的なストーリーにスポットライトを当てるとともに、すべてのダイバーを支え、インクルーシブな環境を育み、人生を変えるダイビング体験へのアクセスを広げているPADIダイブセンター/リゾート、そしてプロフェッショナルたちの取り組みを紹介していきます。


ケルプの森の3人のダイバー

アダプティブ・ダイビングの意義

世界では、6人に1人(約13億人)が何らかの障がいを抱えて生活しています。しかし、スキューバダイビングやフリーダイビングのようなアクティビティは、心身の回復や自己成長につながる力があるにもかかわらず、多くの人にとってこれまでアクセスが限られてきました。

PADIグローバル・アダプティブ・コンサルタントのフレイザー・バスゲートは、こう語ります。

「ダイビングは、私の人生を “できない “から “できる “に変えてくれました。ひとたび水の中に入れば、陸上では得られなかった自由と、車いすでは実現できなかった360度の動きが手に入りました。」

PADIは創設以来、「海はすべての人に開かれるべきもの」という考えを大切にしてきました。PTSDを抱える退役軍人、パラリンピアン、脊髄損傷を持つ方々をはじめ、多くの人にとってダイビングは、回復と変化への新たな道となっています。

PADI 環境・サステナビリティ部門シニアディレクターのケイティ・トンプソンは次のように述べています。

「このインクルーシブな考え方は、単なる理念ではなく、PADIの教育プログラムや世界中のダイビングコミュニティに深く根付いています。こうした取り組みによって、さまざまな能力を持つ人々がダイビングの喜びや恩恵を体験できるようになりました。海は単なるレジャーの場ではなく、心と身体の回復の場にもなるのです。」

アダプティブ・ダイビングとは?

「アダプティブ(Adaptive)」とは、一人ひとりの身体的・精神的な特性やニーズに合わせて方法を調整することを意味します。ダイビングにおいては、障がいの有無に関わらず、それぞれに合ったサポートや器材、指導方法を取り入れることで、誰もが安全に海の世界を楽しめるようにする考え方です。


アダプティブ・ダイブ・ウィーク 潜降するダイバー

インクルーシブの伝統

PADIの「受講者中心(student-centered)」の教育理念は、すべてのコースが本質的に“アダプティブ”であることを意味しています。

PADIインストラクター開発・トレーニング担当エグゼクティブのエリック・アルビンソンは、次のように語ります。

「生徒が目に見える課題を抱えているか、見えない課題を抱えているかは関係ありません。すべての受講生に、程度の差はあれどアダプティブなアプローチが必要なのです。」

この取り組みをさらに強化するため、PADIは以下の2つのスペシャルティ・コースを導入しました。

  • アダプティブ・テクニック・スペシャルティ(2017年):インストラクター向けのトレーニングを拡張し、多様な能力への理解を深めるとともに、指導方法をより柔軟に対応できるようにするコースです。スキューバダイビングやフリーダイビングを、より安全で誰にとってもアクセスしやすいものにすることを目的としています。
  • アダプティブ・サポート・ダイバー:身体的または精神的ななサポートが必要なバディを、適切に支援するためのスキルを学ぶコースです。CPRおよびファーストエイドのトレーニングを受けた15歳以上の認定ダイバーが対象で、水中でのチームワークと自信を育てます。

さらに2023年には、「PADI アダプティブ・サービス・ファシリティ認定プログラム」もスタートしました。これは、アダプティブ対応のサービスや設備において優れた取り組みを行っているPADIダイブセンター/リゾートに与えられる認定です。

認定を受けるには、スタッフがアダプティブ・テクニックのトレーニングを受けていることに加え、障がいのあるダイバー向けの専門的なトレーニングの提供、さらにショップ・教室・プール・ボートといった施設面でもアクセシビリティが確保されている必要があります。

現在では、世界中で60以上の施設がこの認定を受けており、あらゆる人に開かれたダイビング環境の象徴として、多くのダイバーを迎え入れています。


アダプティブ・ダイビング・ウィーク ボートの上で談笑するダイバーたち

アダプティブ・ダイビング・ウィーク:3年目へ

PADI アダプティブ・ダイビング・ウィークは、ダイビングがどのように人生を変え、業界全体の基準を高めているのかを見つめ直す機会です。
困難を乗り越えて海へとたどり着いたダイバーたち、そしてその体験を支えているプロフェッショナルたちの存在に光を当てる取り組みでもあります。

PADI 環境・サステナビリティ部門シニアディレクターのケイティ・トンプソンは、次のように語ります。
「アダプティブ・ダイビング・ウィークの目的は、PADI Women’s Dive Dayの成功を再現することにあります。PADIがリーダーシップを発揮することで、これまでの壁を取り払えることはすでに証明されています。これからは、水の世界をすべての人に開くことで、より強く、よりインクルーシブなダイビング業界を築いていきたいと考えています。」

この取り組みは、PADIの『変化のための柱』の1つである「People & Humanity(人と社会)」に位置づけられる重要な施策のひとつです。
アダプティブ・ダイビング・ウィークは、世界中でダイビングをよりインクルーシブに、そして誰もがアクセスできるものにしていくための継続的な活動を象徴しています。


アダプティブ・ダイブ・ウィーク ボートで3ダイバー

PADIアダプティブ・ダイビング・ウィークに参加しよう!

2026年5月17日~24日、アダプティブ・ダイビングを祝い、より多くの人が水中世界にアクセスできる未来を一緒に広げましょう。

  1. 施設とつながる:お近くのPADI アダプティブ・サービス・ファシリティを探して、水中だけでなく陸上でも新しい可能性を見つけてみましょう。
  1. ストーリーを共有する:#PADI や #AdaptiveTechniques をつけて、あなたのアダプティブ・ダイビング体験を投稿してみてください。特集されるチャンスもあります。
  1. フォロー&シェアで広げる:PADIのSNSでは、世界中のダイビングショップやゲストスピーカー、アダプティブ・ダイバーやプロフェッショナルのストーリーを紹介しています。投稿をシェアして、より多くの人にこの取り組みを届けましょう。あなたの一つのアクションが、水中世界へのアクセスを広げる力になります。
  1. コースに参加する:お近くのPADIダイブセンターに、アダプティブ・サポート・ダイバー・コースの実施有無を聞いてみましょう。バディとしてより良いサポートができるスキルを学びましょう。

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