2023年6月4日(日)、静岡県東伊豆町にあるPADI5スターIDリゾート「稲取マリンスポーツセンター」さんにて、「廃漁網の回収とリサイクルプロジェクト」の体験イベントを実施し、同志社大の学生ボランティアの皆さんにご参加いただきました。今回の活動は、環境省と日本財団が推進する「春の海ごみゼロウィーク」の期間中に合わせて実施しました。
このプロジェクトは、廃棄網の海洋流出防止などを目的として三井物産ケミカル(株)さんとAWARE(日本)が2020年より進めている活動です。

 

今回参加してくれたのは、京都にある同志社大の学生たち8名。このプロジェクトで廃材の再資源化事業を担当する「(株)リファインバースグループ」の新入社員をはじめとする7人とその後輩たちです。さらに再生素材から製品化するモリトアパレル(株)さんからも社員が参加し、漁で使ったナイロン製の網から釣り針やサルカン(仕掛けに用いられる連結金具)を工具で切り取る作業を行ないました。

通常は会場となっている「稲取マリンスポーツセンター」さんでダイバーたちがこの作業を行なってくれていますが、今回は海に関わるボランティアは初めてという学生さんたち。環境保全活動に関わったり、年代性別問わずにいろいろな人が関われる活動ということ、さらに作業の前には簡単なレクチャーとして、プロジェクトの意義や地元漁師さんのお話し、製品化担当のモリトアパレル(株)さんからの説明もあり、これらの作業が将来に結びついていることも実感してていただき、また自分たちの手で廃漁網を「リサイクル可能な資源」に変えることができることに達成感を感じていただけたかと思います。

また、キンメ漁の説明をしていただいた伊豆漁協稲取支所・運営委員長の鈴木精(すずき くわし)さんは「燃やしていた廃棄漁網を回収してもらい、再生されるのは今の世の中の流れにぴったり。協力していきたい」と語り、稲取地区の漁網回収の協力体制がより強まりました!

「静岡県産100%」の再生漁網素材を目指す!

最近、プラスチックや漁網、ペットボトルなどのリサイクル素材を使って作られた製品も増えてきました。しかし、その中には海外から仕入れた廃素材も少なくありません。
このプロジェクトでは、回収以外のもうひとつの目標として「リサイクル素材を使った再製品化」を掲げています。その素材を今回のような「100%静岡の漁師さんから回収させてもらった漁網」を使用したいと思っています。そのため、漁業関係者をはじめとする静岡県内の皆さんとも協力体制をより強め、プロジェクトを進めていきたいと思います。

協働企業・団体:

 

参加人数:約30名、処理した廃漁網:21袋(約200キログラム)

 

当日は、テレビ静岡さんの取材も入りました。「テレビ静岡ニュース」さんのYouTubeチャンネルにも同番組内容が掲載されています。

 

 

稲取
まずはプロジェクトの概要や作業の注意点などを説明
稲取
キンメ漁の説明をしていただいた伊豆漁協稲取支所運営委員長の鈴木精さん
稲取再生素材から製品化を担当のモリトアパレルさんが、実際の製品サンプルを見せながら説明

 

 

稲取
リファインバースさんでの廃材から再資源化。まずは金属を除いた漁網を細かく裁断
稲取
漁網が材料である粒状の形をした合成樹脂(ペレット)に生まれ変わります
稲取ペレットからプラスチック製品や糸などに加工されます

 

 

稲取
モリトアパレルさんから、再生素材で作られた製品サンプルの展示
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リサイクルの工程の素材も実際に触れるのがまた実感を得られる
稲取リファインバースさんの使用済み漁網を主な原料とした再生素材ブランドの「リアミド」。

 

 

 

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伊豆ダイビングカレッジ株式会社

 

SPA・RESORT竜宮の使い

 

株式会社リファインバースグループ

 

MORITO APPAREL

 

三井物産ケミカル株式会社

 

 

 

 

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