南太平洋に位置する美しい群島、ソロモン諸島は、ダイバーにとってまさに隠れた宝石です。この地域は「コーラルトライアングル(珊瑚の三角地帯)」の一部であり、世界でも最も魚類の密度が高い場所の一つです。たとえば「グランド・セントラル・ステーション」と呼ばれるダイブスポットでは、1回のリーフドリフトダイブ(流れに乗って漂いながら潜るスタイル)で270種以上の魚類が確認されたこともあります。
バラクーダ、サメ、ウミガメ、そして一緒に潮流に乗って泳ぐ美しいマンタレイなどが見られます。沈船ダイビング、ウォールダイビング、ドリフトダイビング、そして幻想的なナイトダイビングまで、豊富なダイビングスタイルを楽しめます。
ソロモン諸島は、こんなダイバーにおすすめです:
- “秘境”を感じられる場所を探している方
- リゾート化された場所ではなく、文化や人々とのふれあいも楽しみたい方
- サステナブルな旅や、エコツーリズムに興味がある方
- オーストラリア滞在中にちょっと足を伸ばして南の楽園を味わいたい人
ソロモン諸島ダイビング旅行を計画するなら知っておきたいこと
ソロモン諸島でのダイビング旅行を充実させるには、ベストシーズンやアクセス方法、現地での取り組みについて知っておくことが大切です。ここでは、旅の計画に役立つ4つのポイントをまとめました。水中の楽園への一歩を、安心して踏み出すためのガイドとしてご活用ください。
ダイビングシーズン:いつ潜るのがベスト?
ソロモン諸島では年間を通してダイビングに適したコンディションが楽しめます。特におすすめの時期は5月〜10月。この期間は視界がよりクリアで、天候も安定しています。
アクセス:冒険のスタート地点へ
ソロモン諸島へのアクセス方法は以下の2通りあります:
- 東京からナンディ(フィジー)まで9時間、乗り継いでホニアラまで約3時間のフライト。
- 東京からブリスベーン(オーストラリア)まで9時間、乗り継いでホニアラまで約3時間のフライト。
保全活動:水中生態系を守るために
ソロモン諸島では、豊かな海の自然環境を守るための取り組みが進められています。多くのダイブセンターは持続可能な方法で運営しており、海洋生物とその生息地を守るための保全活動にも協力しています。責任あるダイビングを選ぶことで、訪れる人々もこの貴重な水中世界の保護に貢献することができます。
その他の現地情報:旅を快適にする基本情報
通貨
ソロモン諸島ドル(SBD)が使用されています。一般的にクレジットカードは都市部のホテルや大きな店舗で使用可能ですが、地方では現金が必要になる場面が多いです。
言語
公用語は英語ですが、日常会話ではピジン語が使われています。観光業に従事するスタッフは英語を話せることが多いため、基本的な英会話でのコミュニケーションは問題ありません。
電源・プラグ
電圧は220~240V、周波数は50Hz。プラグの形状はオーストラリア型(タイプO)です。特に注意したいのが、水中カメラ、ストロボ、ライト類などのダイビング機材。出発前に、お手持ちの機材が「海外対応(100–240V)」かどうかをしっかり確認し、必要に応じて変換・変圧アイテムを準備しておきましょう。
通信環境
空港や都市部のホテルではWi-Fiが使える場所もありますが、速度や安定性にはややばらつきがあります。離島やダイビングスポットでは圏外になる場合もあるので、事前に連絡手段や地図などはダウンロードしておくのが安心です。
モデルコース①:ブリスベーン発!ダイビングと海洋保全を満喫するムンダの旅(6泊7日)
Day 1(金)|ブリスベーン → ムンダへ
オーストラリア・ブリスベーンからムンダへ直行便でひとっ飛び!
空港を出て徒歩3分でムンダ中心部のホテルやエコロッジへチェックイン。特別な体験を求める方には、ボートでアクセスするプライベートアイランドのバンガロー滞在も!
Day 2~5|ダイビング&海洋保全プログラム
- 太平洋戦争時代の沈船ダイビングやドロップオフでのダイナミックな地形を楽しむダイブ
- 色とりどりのサンゴと魚たちが広がるリーフでのリラクゼーションダイブ
- 絶滅危惧種レザーバック・タートル(オサガメ)の保護活動に参加し、地域コミュニティとの交流も体験
Day 6(水)|ムンダ → ホニアラ(首都)へ移動
首都ホニアラに到着後は、市内観光へ。
- ローカルの活気あふれるセントラルマーケット
- ソロモンの伝統工芸に出会えるアートギャラリー&クラフトマーケット
- 第二次世界大戦の戦跡巡りで歴史に触れる旅に
Day 7~|ホニアラ → ブリスベーンへ帰国
余韻を胸に。きっとまた来たくなるはず。

モデルコース②:首都ホニアラから行く!ダイビング&戦跡巡り ギゾの旅(4泊5日)
Day 1|ホニアラ → ギゾへ国内線で移動
ソロモンでも人気No.1のリゾートエリア「ギゾ(Gizo)」へひとっ飛び!ギゾ空港からは専用ボートで、美しいラグーンを抜けてへリゾートへ直行。
Day 2~4|ダイビング・自然・歴史に浸る
- 世界的に知られるコーラルトライアングルの中心で、色鮮やかな魚たちとダイブ
- 海中には戦時中の沈船や飛行機の残骸が点在し、まるで水中博物館のよう
- 無人島へのシュノーケルトリップや、のんびりしたビーチタイムも魅力
Day 5~|ギゾ → ホニアラへ
ホニアラへ移動後は市内を探索。
- マーケットで地元の果物や手工芸をお土産に
- 戦跡・メモリアルスポット訪問で歴史に思いを馳せる。

秘境へのアクセス:ライブアボードで冒険へ
約1000もの島々からなるソロモン諸島には、気軽に訪れるのが難しい秘境のダイビングスポットも多く存在します。そうした場所にアクセスする手段として、ダイビングクルーズ(ライブアボード)という選択肢もあります。現地で人気のクルーズ船には、長年ダイバーから支持を集めているものもあり、島々の間を航行しながら、遠方のポイントを効率よく巡ることができます。クルーズ中の時間そのものが特別な体験となり、朝から晩まで海に包まれる贅沢な日々を味わうことができるでしょう。
心に残るダイビング体験を、ソロモン諸島で
ソロモン諸島でのダイビングは、単なるレジャーではなく、自然との対話であり、人と海のつながりを感じる旅です。
ソロモン諸島でダイビングを体験した多くのダイバーが再び訪れたいと感じ、地元コミュニティとの関係を築いていきます。
ダイビングを通じて、ソロモン諸島の人々の海との関わりや、生き物にまつわる信仰・文化に触れる機会もあります。サメ、マグロ、サヨリ、トビウオといった生き物にまつわる信仰の文化的背景を知ることは、旅にさらなる深みを与えてくれるでしょう。
さあ、まだ見ぬ海へ——
ソロモン諸島のダイビング旅を、今すぐ計画してみませんか?
- モデルプランを参考に、あなただけの冒険を組み立ててみてください
- より詳しい現地情報はPADIダイブセンターへお問い合わせください
- 歴史的価値の高い沈船に安全に潜るためには、事前にスキルアップしておくことがおすすめです
- PADI レック・ダイバー・スペシャルティ⇒沈船へのアプローチ方法や内部探検のテクニック、安全管理などを学べるコースです。
※この記事は、ソロモン諸島観光局の協力のもと作成されました。
ソロモン諸島観光局
https://www.visitsolomons.com.sb/