ダイビングは、ただ海を楽しむためのワクワクするアクティビティではありません。水中スポーツとして、心身の健康にも良い影響を与えてくれます。PADIオープン・ウォーター・ダイバーになることで、私たちの青い惑星が与えてくれるウェルネス効果を最大限に引き出すことができます。水中世界に没頭し、日常から離れることができるというダイビングを愛する理由に加えて、ここでは年齢・体型・スキルレベルを問わず、ダイビングがあなたの健康に良い13の理由をご紹介します。

1. 日光を浴びること
ビタミンDは私たちの健康に欠かせない栄養素ですが、食べ物だけから十分に摂取するのは難しいとされています。
幸いなことに、太陽の光を浴びることで体内でビタミンDが生成されます。これにより、カルシウムの吸収が促進され、骨の健康を保つことができます。
ダイビング旅行では、多少なりとも太陽を浴びる時間があるはずです。環境にやさしい日焼け止めをしっかり塗りながら、定期的に日光を浴びることで、体に必要なビタミンDを自然に補給することができます。
2. 意識的な呼吸
スキューバダイビングで最も重要な「ルール」は、「呼吸を止めないこと」。そして、意識的に呼吸することを学ぶことが、良い浮力コントロールやエアの消費を抑えること、さらにはリラックスしてダイビングを楽しむための鍵になります。
呼吸のリズムに意識を向けることで、ネガティブな感情を安定させ、自律神経を整える効果があります。深い呼吸は、運動持久力の向上、免疫力の強化、そして集中力を高める効果も期待できます。
3. 瞑想(メディテーション)
多くの人は「瞑想」と聞くと、静かに座って心を無にする難しい行為だと思いがちです。しかし実は、ダイバーは知らず知らずのうちに常に瞑想を行っているのです。瞑想には、不安の軽減、加齢による記憶力低下の防止、依存の抑制、心の安定、そして感情の健康や自己認識の向上といった効果があります。
目を閉じて静かに座るだけが瞑想ではありません。水中で呼吸の音に集中し、今この瞬間に身を委ねているあなたは、まさに「動く瞑想」をしているのです。

4. 有酸素運動の効果
潮の流れに逆らって泳ぐこと、フィンキックを繰り返すこと、そして重いダイビング器材を運ぶこと——これらすべてが全身を使う運動となり、しっかりとカロリーを消費します。
ダイビングはリラックスできるスポーツですが、水中での動きは心拍数を上げ、筋肉を引き締め、持久力と体力を鍛えてくれます。陸上で行う他の運動と比べても、ダイビングは体への負担が少ない「低負荷の有酸素運動」として非常に優れています。
さらに、水中では関節や靭帯にかかる衝撃が少ないため、身体に優しいエクササイズでもあります。
5. 筋力アップ
スキューバダイビングと「筋トレ」を結びつけて考える人は少ないかもしれません。しかし、実際にダイビング前後に行う一連の動作、例えばタンクを運んだり、エントリーポイントまで泳いだり、思い返してみると、どれだけ筋肉を使っているかに気づくはずです。特に、サンゴ礁の周りをフィンで蹴りながら泳ぐ動作は、脚の筋肉や体幹(コア)を自然と鍛え、強くしなやかな体づくりに役立ちます。続けるほどに、ダイビングはあなたの体を内側から引き締めてくれます。
6. 柔軟性の向上
ダイビング中に行う動作は、普段ジムで行う運動とはまったく異なります。水中でのゆったりとしたフィンキックや、姿勢を安定させるための体幹の使い方は、筋肉を「伸ばしながら使う」動きを生み出し、腹部を中心に柔軟でしなやかな身体をつくります。また、水の抵抗に逆らってバランスを保ちながら動くことで、筋肉が均等に使われ、ケガをしにくい体を育てることにもつながります。

7. 血圧を下げる効果
イルカやマンタ、サメなどの生き物との出会いや、強い流れの中でのダイビングでは一時的に心拍数が上がることがあります。しかし、全体的に見るとダイビングはとてもリラックスできるアクティビティであり、ストレスや不安を軽減する効果があります。
また、水温が低い環境では、体が自然と落ち着き、血管が収縮して心拍数や血圧を下げる働きもあります。こうした要素の組み合わせにより、定期的なダイビングは心身のバランスを整えるのに役立つのです。
8. 睡眠の質を高める
一日中ダイビングをした日の夜は、ぐっすり眠れる、そんな経験をしたことがあるダイバーも多いでしょう。中には、水中の夢をより鮮明に見るようになったという人もいます。水中でのゆったりとした動き、美しい景色、意識的な呼吸、そして全体的な没入体験が、心と体の両方に良い影響を与えます。心身ともに満たされた気持ちで一日を終えることができるため、自然と深い眠りにつき、翌朝にはエネルギーが満ちた状態で目覚めることができるのです。
9. 自然とのふれあいがもたらす効果
何本潜っていても、新しい海を探検するたびに毎回異なる発見があります。太陽の温もり、色鮮やかな海の景色、そして遊ぶように泳ぐ海の生き物たち、これらが私たちの心に幸福感をもたらします。
研究によると、「水辺にいるだけで」人の体内にはリラックスを促す化学物質が分泌されることが分かっています。この現象は「Blue Mind(ブルーマインド)」と呼ばれ、水のそばにいるだけで得られる癒しの効果です。もちろん、海の中に潜るダイビングではその効果がより一層深まります。スマートフォンや日常の喧騒から離れ、デジタルデトックスをしながら、海という“青い自然”と本質的に向き合う時間を持てるのです。

10. 地球にやさしいアクティビティ
ダイバーがDive Against Debrisなどのコースやイベントに参加したり、海で見つけたプラスチックや漁網など水中ごみを拾うだけでも、それは確実に海の浄化と海洋生物の保護につながります。たとえ小さな行動でも、海の健康を守る大切な一歩です。このような取り組みは、結果的に私たちが口にする水や食べ物の質にも関係しています。研究によると、環境保全活動に参加すること自体が、心身の健康や幸福感を高める効果があることも明らかになっています。つまり、ダイビングを通して地球を守ることは、自分自身を健やかにすることにもつながるのです。
11. ドーパミンとセロトニンの分泌を促す
「幸せホルモン」と呼ばれるドーパミンとセロトニンは、私たちの幸福感ややる気に大きく関わっています。ドーパミンは達成感を感じたときに分泌される神経伝達物質で、例えば「オープン・ウォーター・ダイバー・コース」を取得したときなどに高まります。
一方、セロトニンは心の安定や幸福感をもたらすホルモンで、ダイビング中やダイビング後に自然と分泌が促されます。こうしたホルモンのバランスが整うことで、心身の健康が維持され、ポジティブなエネルギーを感じやすくなります。
12. 仲間とつながるコミュニティが生まれる
ダイビングは、同じ情熱を持つ仲間と出会える最高のアクティビティです。地元のダイブクラブに参加したり、水中クリーンアップに協力したり、ダイブセンターのイベントに顔を出すことで、新しい友情や絆が育まれます。仲間と経験を共有することは、ダイビングの楽しさを何倍にも広げてくれるだけでなく、自分の「海を大切にする想い」を伝えるきっかけにもなります。新しい人との出会いと共に、より深く、より豊かな海の世界を探求していけるのです。

13. 自信を育てる
ダイビングは、適応力・問題解決力・集中力が求められる特別なスポーツです。恐怖心を克服したり、計画通りに潜水を成功させたり、新しいスキルを習得したりといった一つひとつの体験が、自分への信頼と誇りを育ててくれます。
水中での予想外の出来事に冷静に対応できる力、限られた環境の中で自分をコントロールする力は、まさに「自分を信じる力」。その達成感は自信となり、ダイビングの枠を越えて日常生活にも良い影響を与えてくれます。
ブルー・ヘルスを体感しよう
イビングのもたらす効果は本当に素晴らしいものです。私たちダイバーは、このスポーツや冒険の魅力をすでに感じていますが、まだ潜ったことのない人にも、海の魔法のような恩恵をぜひ知ってほしいと思います。ダイビングを学ぶことで、海のもつ癒しと力をより深く理解し、自分の心と体に健やかな変化をもたらすことができます。水の世界に身をゆだねることで、あなた自身を解き放ち、ありのままの自分を取り戻す時間が待っています。
さあ、あなたも潜って「海の健康効果」を体感してみましょう!