世の中には、ちょっと不思議な有名ロゴがたくさんあります。例えば、コーヒーチェーンのロゴになぜ人魚?コンピューター会社なのに、どうしてリンゴ?そしてガソリンスタンドの看板に、なぜ金色の貝殻?
こうして考えると、有名ブランドのロゴには「なんでそれ?」と思うものが意外と多いものです。
その点、PADIのロゴの由来は比較的シンプル。でも実はほとんどの人が知らない、ちょっと意外なストーリーが隠されているのです。
最初のPADIロゴ ― 1966年

1966年、PADIの共同創設者であるラルフ・エリクソンが、最初のPADIロゴをデザインしました。もう一人の共同創設者 ジョン・クローニンは、「ナショナル・ジオグラフィックのような、品格のあるデザインにしたい」と希望していたそうです。
後にエリクソンは、ロゴを作る過程そのものが、当時まだ小さな2人の組織だったPADIの未来を、より大きなものとして思い描くきっかけになったと語っています。
デザインのヒントになったのは、海洋探検家ジャック=イヴ・クストーのドキュメンタリー映画『The Silent World』のワンシーン。そこに登場するダイバーの姿から着想を得て、トーチ(たいまつ)を持ったダイバーのモチーフがスケッチされました。
ところが、このロゴにはちょっとした“事件”もありました。長時間かけて貼り付け式の文字を並べてロゴを作っていたエリクソンは、疲れのあまり “professional” の “e” を1文字入れ忘れてしまったのです。
このスペルミスはなんと2年間も気づかれないまま使用され続け、あるPADIメンバーが指摘して初めて判明しました。ちなみに、そのスペルミス入りのオリジナルロゴは、今でもPADIのカリフォルニア本部に展示されています。
ちょっとした豆知識:PADIの創設者たちは、ナショナル。ジオグラフィックのロゴからもインスピレーションを受けていました。そして現在、この2つの世界的な組織は、海洋保護区(MPA)の拡大に向けて協力しています。かつて憧れていた存在と、時を経て同じ海を守る活動を共にしています。実は、そんな、ちょっと素敵な“巡り合わせ”の物語でもあるのです。
新しいビジョンに合わせた、新しいロゴ ― 2019年

2019年、PADIは長年使われてきたタグライン「The Way the World Learns to Dive®(世界がダイビングを学ぶ方法)」から、「Seek Adventure. Save the Ocean.(冒険を求め、海を守ろう)」へと変更しました。
この新しいタグラインは、PADIが掲げた新たなミッションから生まれたものです。それは、海を探検し、守る人たち ― “Torchbearer(トーチベアラー)”を10億人育てること。
そしてその先にあるビジョンは、人と海が調和して共存する未来を実現することです。
こうした新しい方向性に合わせて、PADIのロゴも新たなデザインへと進化しました。
PADIロゴについて
PADIのロゴは、大きく分けて2つの要素で構成されています。ひとつは、トーチ(たいまつ)を持ったダイバーが地球を泳ぐ姿。
そしてもうひとつが、特徴的な書体で書かれた「PADI」のロゴタイプ(登録商標付き)です。
ロゴに使われている色は、PADIがアメリカで誕生した組織であることを示すと同時に、それぞれに象徴的な意味も込められています。
- PADI Blue = 海の中に広がる、神秘的な水中世界
- PADI Red = ダイバーを守るための、PADIの安全基準
- PADI White = PADIダイブショップやプロフェッショナルが提供する、質の高いプレミアムな体験
- PADI Black = 未来に向けた、大胆で力強いビジョン
PADI 60周年アニバーサリーロゴ

PADIでは、人々が冒険を求め、海を守るきっかけを届けてきた60年を記念して、特別なアニバーサリーロゴを制作しました。この期間限定のロゴは、PADIのウェブサイトをはじめ、デジタルサービス、PADIグッズなど、さまざまな場所で登場する予定です。見かけたら、PADIの60周年を祝う特別なマークとして、ぜひ注目してみてください。
さらに2026年は、すべての通常PADI認定カードにこの60周年記念ロゴが入ります。今年新しく発行される認定カードは、どれも60周年仕様の特別デザインになります。※一部コースやプログラムは除く
ダイバー育成、海の探検、そして海洋保護。そんなPADIの60年の歩みを記念したデザインになっています。


60年の歴史を持つPADIのストーリーは、これからも新しいダイバーとともに続いていきます。
もし「ダイビングをやってみたい」「ステップアップしたい」と思っているなら、今がチャンス。現在PADIでは、60周年を記念したキャンペーンも実施しています。この機会にぜひ、PADIコースで海の冒険を始めましょう。


