PADIアドバンスド・オープン・ウォーター・ダイバー・コースを受けるべきか迷っていますか?この記事では、コースの内容から難易度、費用まで、気になるポイントをわかりやすく解説します。
この記事でわかること:
- PADIアドバンスド・オープン・ウォーター・ダイバー・コースとは?
- コースの難易度はどれくらい?
- オープン・ウォーター・ダイバーとの違いは?
- 必要なダイブ本数は?
- eラーニングにかかる時間は?
- 受講できる年齢は?
- そのほかの参加条件はある?
- このコースは受ける価値がある?
- 認定後はどれくらいの深さまで潜れる?
- コース費用はどのくらい?
PADIアドバンスド・オープン・ウォーター・ダイバー・コースとは?
PADIアドバンスド・オープン・ウォーター・ダイバー・コース(AOW)は、ダイビングスキルをさらに高め、自信をつけながら、新しいダイビングの楽しみ方に挑戦できるステップアップコースです。PADIインストラクターのサポートのもとで実践的に学びながら、経験の幅を広げていきます。
コースでは、水中ナビゲーションやディープ・ダイビング(深場でのダイビング)を含む必須のアドベンチャー・ダイブに加え、自分の興味に合わせて選べる3種類のアドベンチャー・ダイブを体験します。さまざまなダイビングスタイルに触れながら、自分に合った楽しみ方を見つけられるのが、このコースの大きな魅力です。
PADIアドバンスド・オープン・ウォーター・ダイバー・コースの難易度は?
「アドバンスって難しそう…」と不安に思う方も多いかもしれませんが、実はオープン・ウォーター・ダイバー・コースより難しいわけではありません。むしろ、その逆だと感じるダイバーやインストラクターも多いほどです。
オープン・ウォーター・ダイバー・コースは、まったくの未経験者がスキューバダイビングを始め、水中で安全に活動できるようになるまでを学ぶコース。いわば“大きな変化”を伴うスタートラインです。
一方で、アドバンスド・オープン・ウォーター・ダイバー・コースは、すでに身につけたスキルをベースに、さらにレベルアップしていく内容です。新しいダイビングスタイルに挑戦しながら、経験・スキル・自信を少しずつ積み重ねていきます。PADIインストラクターと一緒に実際にダイビングをしながら学ぶスタイルなので、楽しみながら自然とステップアップできるのが大きな特長です。

オープン・ウォーター・ダイバーとアドバンスド・オープン・ウォーター・ダイバーの違いは?
オープン・ウォーター・ダイバー・コースでは、器材のセッティング方法や浮上・潜降など、スキューバダイビングの基本スキルを一から学びます。いわば「ダイバーとしてのスタートライン」に立つためのコースです。
一方、アドバンスド・オープン・ウォーター・ダイバー・コースでは、すでに身につけたスキルを磨きながら、さまざまなダイビングスタイルに挑戦していきます。どちらのコースもPADIインストラクターと一緒に海洋実習(オープン・ウォーター・ダイブ)を行う点は共通していますが、内容や学び方には大きな違いがあります。
AOWコースの特徴
- 学科講習や自習は、OWDに比べて少なめ
- 筆記試験はなし
- 必須のアドベンチャー・ダイブが2つ (ディープ・ダイブ/水中ナビゲーション・ダイブ)
- 選択式のアドベンチャー・ダイブが3つ
AOWコースは、いわば「ダイビングの体験版を広げるコース」。必須の2ダイブに加えて、残りの3ダイブは自分の興味に合わせて自由に選ぶことができます。例えば、水中写真、沈船ダイビング、ナイトダイビングなど、気になる分野にチャレンジ可能。選べるアドベンチャー・ダイブは20種類以上あり、自分だけの“好き”を見つけられます。
アドバンスド・オープン・ウォーター・ダイバー・コースに必要なダイブ本数は?
PADIアドバンスド・オープン・ウォーター・ダイバー・コースを始めるために必要なのは、オープン・ウォーター・ダイバー認定のみです。つまり、オープン・ウォーター・ダイバー・コースで行ったダイブ以外に、追加の経験本数は必要ありません。そのため、オープン・ウォーター・ダイバー認定後すぐにAOWコースへステップアップすることもできます。
アドバンスド・オープン・ウォーター・ダイバー・コースでは、合計5本のダイビングを行います。これらは「アドベンチャー・ダイブ」と呼ばれ、それぞれ異なるテーマに沿ってスキルや経験を広げていきます。
必須のアドベンチャー・ダイブ(2本)
- ディープ・ダイブ
- 水中ナビゲーション・ダイブ
ディープ・ダイブでは、オープン・ウォーター・ダイバーの最大水深(18m)を超え、18〜30mの範囲でダイビングを体験します。水中ナビゲーション・ダイブでは、まず陸上でコンパスの使い方やナビゲーションスキルを練習し、その後、水中で実践します。

これらに加えて、興味に応じたアドベンチャー・ダイブを3本選択し、さまざまなダイビングスタイルを体験していきます。どんなダイビングに挑戦したいか、PADIインストラクターと相談しながら決めていきましょう。
多くのエリアで実施されているアドベンチャー・ダイブ
これらは世界中の多くのダイビングエリアで開催されており、比較的チャレンジしやすい内容です。
- 魚の見分け方
- ナイト
- ピーク・パフォーマンス・ボイヤンシー(中性浮力)
- デジタル・アンダーウォーター・イメージング(水中写真)
- サーチ&リカバリー
- 水中ナチュラリスト

エリアによって実施状況が異なるアドベンチャー・ダイブ
以下のダイブは、環境や設備によっては開催されていない場合もあります。事前にインストラクターやダイビングショップへ確認しておくと安心です。
- アダプティブ・サポート
- アルティチュード(高所)
- ボート
- カバーン
- カバーン
- DSMB(ディレイド・サーフェス・マーカーブイ)
- Dive Against Debris(海洋ごみ回収)
- DPV(水中スクーター)
- ドリフト
- ドライスーツ
- エンリッチド・エア(ナイトロックス)
- フルフェイスマスク
- アイス
- リブリーザー
- セルフ・リライアント
- サメの保護
- サイドマウント
- レック(沈船)
BONUS: スペシャルティ・コースへのクレジット
AOWコースで行ったアドベンチャー・ダイブは、対応するPADIスペシャルティ・コースの一部としてカウントされます。例えば、AOW中にドライスーツ・ダイブを体験して「もっとやりたい!」と思った場合、ドライスーツ・スペシャルティ認定に必要なダイブのうち1本をすでにクリアしていることになります。気軽にいろいろ試しながら、自分に合ったダイビングスタイルを見つけ、そのままステップアップにつなげられるのも、このコースの大きな魅力です。
アドバンスド・オープン・ウォーター・ダイバー・コースではどのダイブを選ぶべき?
まずは、担当のPADIインストラクターにおすすめを聞いてみるのが一番です。そのうえで、自分の「やってみたい!」という興味を大切にして選ぶのがおすすめです。中でも、多くのダイバーに共通しておすすめしたいのが、ピーク・パフォーマンス・ボイヤンシー(中性浮力)のアドベンチャー・ダイブです。
実は、中性浮力を最初からうまくコントロールできる人はほとんどいません。しかし、このスキルをしっかり身につけることで、
- 無駄な体力を使わず、楽に泳げる
- 水中での安定感が増す
- サンゴや海洋生物を傷つけにくくなる
といった大きなメリットがあります。ダイビングの快適さも楽しさも大きく変わる重要なスキルなので、どのダイバーにもぜひ一度は体験してほしいダイブのひとつです。

水中で写真や動画を撮りたいと考えているなら、デジタル・アンダーウォーター・フォトグラフィーのアドベンチャー・ダイブがおすすめです(動画撮影スキルも含まれます)。初心者がやりがちなミスを避けるコツを学べるほか、インストラクターから実践的なテクニックを教わることで、上達までのスピードをぐっと早めることができます。
他にも「ナイトダイビングって面白そうだけど、ちょっと怖いかも…」と感じている方も多いはず。しっかりとサポートを受けながら挑戦することで、不安を安心に変え、新しい水中世界の魅力を発見できるはずです。
PADIアドバンスド・オープン・ウォーター・ダイバー eラーニングにかかる時間は?
PADIアドバンスド・オープン・ウォーター・ダイバーのeラーニングは、約6〜8時間で修了することができます。オンラインで進められるため、自分のペースに合わせて学習できるのが大きな特長です。すでに理解している内容はスムーズに進め、気になるポイントはじっくり復習することも可能です。
PADIアドバンスド・オープン・ウォーター・ダイバーの参加条件
よくある誤解:「アドバンスド・コースを受けるには、経験豊富な“上級者”である必要がある」
実はこれは誤解です。PADIアドバンスド・オープン・ウォーター・ダイバー・コースに参加するために必要なのは、以下のいずれかの認定を受けていることだけです。それ以外に特別な経験本数は必要ありません。
- PADIオープン・ウォーター・ダイバー
- PADIジュニア・オープン・ウォーター・ダイバー
- または、他教育機関の同等レベルのエントリー認定
あとは、ダイビングに適した健康状態であれば参加可能です。つまり、OWDを取得したばかりの方でも、安心して次のステップに進むことができます。

PADIアドバンスド・オープン・ウォーター・ダイバーの最低年齢は?
PADIアドバンスド・オープン・ウォーター・ダイバー・コースは、年齢に応じて取得できる認定レベルが異なります。年齢に応じて段階的にステップアップできる仕組みになっているため、若いダイバーでも無理なくスキルを身につけながら成長していくことができます。
- 15歳以上:アドバンスド・オープン・ウォーター・ダイバーとして認定
- 12〜14歳:ジュニア・アドバンスド・オープン・ウォーター・ダイバーとして認定
- 10〜11歳:ジュニア・アドベンチャー・ダイバーとして認定 ※12歳になったらディープ・ダイブを完了し、ジュニアAOWへステップアップ可能
アドバンスド・オープン・ウォーター・ダイバー・コースは受ける価値がある?
スキルを向上させたい、もっと自信を持って潜れるようになりたい、新しいダイビング体験を楽しみたい――そんな方にとって、PADIアドバンスド・オープン・ウォーター・ダイバー・コースは、間違いなく受ける価値のあるコースです。
前述の通り、オープン・ウォーター・ダイバー・コースと比べて学科の負担は少なく、筆記試験もありません。実際にダイビングを楽しみながらステップアップできるのが大きな魅力です。
さらに、PADIアドバンスド・オープン・ウォーター・ダイバー・コースで行う各アドベンチャー・ダイブは、対応するPADIスペシャルティ・コースへのクレジットとしてカウントされます。例えば、デジタル・アンダーウォーター・イメージングを選択した場合、あと1ダイブで「デジタル・アンダーウォーター・フォトグラファー」認定に近づくことができます。
また、PADIアドバンスド・オープン・ウォーター・ダイバー認定を取得すると、オープン・ウォーター・ダイバーよりも深い水深でのダイビングが可能になります。これにより、これまで行けなかったダイビングスポットや、よりダイナミックな水中世界に出会えるチャンスが広がります。
ダイビングの楽しみ方を“広げていく”ための一歩として、多くのダイバーにおすすめしたいコースです。

アドバンスド・オープン・ウォーター・ダイバーでどこまで潜れる?
PADIアドバンスド・オープン・ウォーター・ダイバー認定を取得すると、最大水深30mまでのダイビングが可能になります。さらに深く潜りたい場合、レクリエーショナルダイビングの最大水深である40mまで潜るには、PADIディープ・ダイバー・スペシャルティ・コースを受講し、追加で3本のダイブを行う必要があります。
PADIアドバンスド・オープン・ウォーター・ダイバーの費用は?
PADIのダイビングショップはそれぞれ独立して運営されているため、コース費用はショップや地域によって異なります。また、グループで受講するか、セミプライベートで受講するかなど、クラスの形式によっても価格は変わる場合があります。詳しい料金については、お近くのダイビングショップ、または旅行先のショップに直接問い合わせるのがおすすめです。