皆さんが思っている以上、プロダイバーには多くの仕事の機会があります。思いつくところだと、ダイビングを教えるインストラクター、水中を案内するガイド、水中写真家などだと思います。世界には、ハリウッドのスタントマンとして働いたり、犯罪解決に協力したり、科学研究を行ったり、水中のピザ配達員としては働いているプロダイバーもいます。
プロダイバーとしてのキャリアを始めるには、水に慣れ、優れたダイビングのスキルを身につけて、安全なダイビングの実践を理解していることが必要です。スキルを向上させ、必要な知識を得る最良の方法は、PADI®プロフェッショナルトレーニングを受けることです。まずはPADIダイブマスター・コースに登録することから始めましょう。
ダイバーのトレーニングを始めよう:オープン・ウォーター・ダイバーからダイブマスターへ
PADIダイブマスターは、PADIプロフェッショナルの階段の最初のステップです。PADIダイブマスター・コースは、世界で最も人気のあるプロフェッショナル・コースで、ダイブマスター資格は民間の資格でありながらも、履歴書にも記載でき、世界でも通用します。PADIダイブマスターは、世界中の6600以上のPADIダイブセンターやリゾートで求められている人材です。海洋保護・保全や関連分野で働く多くの人々もPADIダイブマスターの資格を持っています。
PADIダイブマスター・コースを開始する前に、いくつかの参加前提条件を満たす必要があります。
オープン・ウォーター・ダイバーでない場合は、まずオープン・ウォーター・ダイバー・コースから始める必要があります。このコースは約3~4日間かかります。その後、アドバンスド・オープン・ウォーター・ダイバー・コースとPADIレスキュー・ダイバー・コースを完了する必要があります。さらに、過去24ヶ月以内にCPRおよび応急手当のトレーニングを受けていることと、記録された40本のダイビング本数が必要です。これらの認定を連続して取得する場合、約2週間から4週間かかります。
ダイビング未経験者の方がオープン・ウォーター・ダイバーから始めて、6週間から8週間でダイブマスターになれるトレーニング・プログラムを提供しているショップも中にはあります。
PADIダイブマスター・コースはどれくらいの時間がかかるか?
18歳以上で、ダイブマスター・コースの参加前条件を満たしている場合、数週間でダイブマスターになることも可能です。ですが、多くのダイブマスター候補生は、通常6ヶ月以内にトレーニングを完了します。
2〜3週間でダイブマスターになるためには、その期間毎日集中的にトレーニングを受ける必要がありますが、学業や仕事があるなかで、これだけの時間まとめて取ることが難しい人も多いと思います。そのため、多くのダイビングショップでは、数週間の集中的なトレーニングではなく、週末に分散してトレーニングを行うスケジュールを用意しています。
また、スキルをじっくりと磨き、知識を吸収し、経験豊富なインストラクターから学ぶ時間を多く取ることを好む人もいます。人それぞれ学ぶ速度は異なりますから、PADIダイブマスター・コースは多様な学習スタイルや能力に対応できるように設計されています。
PADIダイブマスター・コースの受講期間が人によって異なる理由はもう一つあります。ダイブマスター・トレーニングを開始するためには40本のダイビング本数が必要ですが、認定を受けるためには60回のダイビング本数が必要です。コース修了時60本に達していない場合は、コース外でダイビングの本数を増やす必要があります。
また、PADIディープ・ダイバーやPADサーチ&リカバリー・ダイバー・スペシャルティ・コースの認定を持っているダイバーは、インストラクターの判断により、ダイブマスター・コースのディープ・ダイビングやサーチ&リカバリー・スキルのワークショップを省略することができます。
プロフェッショナル・ダイバーのトレーニング:ダイブマスターの後
ダイブマスターの資格を取得すると、PADIインストラクターやアシスタント・インストラクターになることができます。ただし、すぐにステップアップしなければならないわけではありません。「より多くの人にダイビングを楽しんでもらいたい、ダイバーを育てたい」と思ったときが、ダイバーの認定ができるインストラクターになるタイミングです。
今すぐプロの道へ進みましょう!